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魔術師、異世界をソロで往く 帝国編  作者: 迷子のハッチ
第7章 終わりの始まり
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第62話・1 (閑話)アルベルトの計略(1)

アルベルト側からの視点です。

 皇帝から言われて、火球砲の試射を見に行った。

 ふん、あれは速射砲じゃあないか、ポンポンポンって音しやがって迫力ねえな。


 無煙火薬は量産する目途は付いたけど、信管の方が分からん。

 火球砲を見ていると近接信管代わりの魔術陣が使われていそうだな。


 魔術陣を見れれば判るだろうけどヴァン国の奴らが見せるかな。

 単純に魔術陣が壊れたら火薬に火を付けるでもいいな。


 皇帝(おやじだとよ笑っちまうぜ)に似たような物は出来ると伝えた。

 俺の目と髪が赤いのは皇族の血だとよ、前(前世)からだぜ。


 しばらくしてから、皇帝からドミナント要塞まで行って火球砲の受け渡しが終わったら火球砲を調べろと命令された、そして同じような砲を作れだとさ。


 仕方がねえ、この国で俺に命令できるただ一人から言われちまったからには行くしかねえか。


 パーティー全員で行くことにする、今の彼らもあの時設定したので職業やスキルを取得している。


 エルゲネス国貴族 エイン・カース・バイル

 小柄だけど精悍な顔をした、目も髪も黒色の男

 年齢64歳

 種族黒エルフ(エグリス公爵子息)

 職業 闇精霊術師、公爵子息、斥候術、忍術

 スキル 闇精霊術、闇魔術、斥候、忍術、短剣術、その他


 ヴァン国人 バルド・オーハラ・ガラガグ

 大柄な黒い髭だらけで目は茶色、髪は栗色の男

 年齢43歳

 種族ドワーフ(オーハラ族長の息子)

 職業 聖騎士、族長の息子、鍛冶術、木工術、石工術

 スキル 聖騎士、長柄術、鍛冶師、鑑定、直観、その他


 ヴァン国人 リリイ・フィールス

 金髪に青い目の女

 名前 リリイ・ロマナム・ネーコネン・フィールス 帝国第3皇妃の息子の側妃

 年齢45歳

 種族エルフ(皇族)元ヴァン国エルフ

 職業 精霊術師、弓術師

 スキル 精霊術、鷹の目、空間把握、狙撃、目録、その他


 アント辺境伯爵息女 ノルン・コルネ・アント

 目は金色、髪は銀色の女

 東邦方面軍最高司令官アイザックス・コルネ・アント将軍(辺境伯爵)息女

 名前 ノルン・ロマナム・ネーコネン・アント 帝国第3皇妃の息子の第1妃

 年齢21歳

 種族人族(皇族)アント辺境伯爵息女

 職業 光の聖女、辺境伯爵息女、医、薬

 スキル 聖女、回復術、光魔術、棒術、空間把握、その他


 上記のようにノルンとリリイはアルベルトの妃(直ぐ手を出した)となった。

 ノルンはアント辺境伯爵息女と言う事でアルベルトの第1妃でリリイは他の皇族の例に習った長命族の側妃となる。


 東邦方面軍最高司令官アイザックス将軍は東邦方面軍軍閥のトップで東部に領地と利権をドミナント要塞を中心に広く持つアント辺境伯爵でアルベルトの義父になる。


 東邦方面軍軍閥のトップと閨閥関係になったアルベルトは次期皇帝の有力候補となっているし、本人も皇帝になる気になっている。


 バルドとエインはアルベルトの家臣(取り敢えず)となっている。

 以上が能力と今の肩書になる。


 まぁそうゆう事だ、えれえ都合の良い話だが、あの時職業王族ってしてよかったぜ。

 さてドミナント要塞まで行って火球砲とやらを貰ってくるか。


 俺たちは、これまでに小銃、対物ライフル、偵察飛行機(遠隔操縦)などを作って来たし、技術的には合板、火薬、無煙火薬、ギリシャ火薬、遠隔操作魔術陣、金属加工技術などを実現してきた。


 他にも馬車を改造した自動車や船にスクリューを付けた動力船などを作り、帝国で名を高めることが出来た。


 技術開発は俺が一番だとの評判は得ている積りだ。

 次期皇帝をめぐる争いは始まったばかりだが(俺が始めた)エインに闇に潜ませて調べさせると。

 出るは出るは都合の悪いことが山ほど見つかって相手を蹴落とすのが簡単に出来るぜ。

 往生際の悪い奴らはリリイに狙撃で仕留めさせた。


 リリイこそ暗殺のスキルは無いが天性の暗殺者だろう、本人も4km以上離れた場所からの狙撃にはまっていて、どの位離れた場所から暗殺できるかゲームの様に楽しんでいやがる。

 それに、鷹の目と空間把握がいい仕事してるぜ、鷹の目は狙撃に持ってこいのスキルだった4㎞離れた場所からでも対象を捕らえてしかも急所を狙って撃てるってからすげぇぜ。

 さらに良いのは、空間把握だこいつは地形が分かるし、動いている物も分かっちまうてぇぐらい凄い。

 まぁ1㎞ぐらいまでしか分からんから狙撃には使えんが、動かないもんは地面と区別が付かないのだが、逆に動けば何かが動いたと分かるから狙撃中の安全面で便利かな。


 ドワーフのバルドは技術への執念を妄執レベルで持っている様で、銃や対物ライフルなどの金属加工や弾丸の作成に彼は精度をいかに出すか、傍から見ると必要以上にのめり込んでいる見てぇだ。


 俺が火薬、無煙火薬、ギリシャ火薬、合板などを作る時、頼りにするのはノルンだ、彼女は医と薬のスキル持ちで薬品にめっぽう強い。


 ノルンはそれ以外にも聖女として教会勢力を俺の派閥に組み込む大切な存在だ。

 この世界に来て5カ月俺の次期皇帝の座は結構近づいたぜ。


 だがこの所、いやここ数年東邦方面軍軍閥が振るわなくなってきた、一つは東の戦線が膠着状態になっている事、さらに竜騎士が出てきて押されることも多い事が原因だ。


 だがそれも、今回の火球砲で解決するかもしれん、火球砲にはそれだけの力があると思うからだ。

 火球砲の秘密を暴いてやるぜ、俺が見れば隠せるもんじゃないだろう。

 そう思ってドミナント要塞までのこのこやってきたが義理の父のアイザックス将軍から

 渡された火球砲は、肝心の砲身が単一の魔合金から出来た分解不可能な物だった。


 帝都からエインに探らせていたのだがヴァン国の忍びに尽く邪魔されて何も探れなかった、しかしドミナント要塞の一角に馬車隊を止めて居れば遠くからでも観察できる。

 リリイにヴァン国火球砲部隊を探らせると、あのロリっ子が居た。


 それで分かったのが、馬車隊の隊長としてロリのカスミが居て部下の忍者がエインの邪魔をしていることだった。


 しかも火球砲を作ったのもロリのカスミじゃないかと思える節がある。

 ヴァン国の馬車隊で火球砲を一番理解しているのはカスミだと聞いた。


 火球砲の引き渡し後、義理の父には2門の火球砲を対竜騎士に使って、今の戦線の硬直化しているのを打破すべきだと助言して、俺たちはヴァン国馬車隊を追って帝都へと向かうことにする。


 ロリのカスミを捕まえてやるぜ、そして吐かせてやる火球砲の秘密だけじゃなく俺の魅了が効かなかった理由もな。


 じわじわとなぶってやるぜ、待ってろよ。


意外とカスミの推理は外れていることが多いのが分かりますね。

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