第53話・2 (閑話)アルベルト
プロローグのアルベルト側での話になります。
アルベルトは気が付いた時から、ある確信があった。
俺は転生した、今この場面は彼の良く知る典型的な場面だった。
アルベルトには何処からともなく声が聞こえた。
「ようこそこの世界に、歓迎する。」いきなり壮年の男性の声がした。
「この世界に名は無い。」
「この世界でどう生きていくのか選べ。」その言葉とともに目の前に画面が現れた。
打ち震える様な興奮と歓喜に包まれながら、しかし冷静に画面を見るべきだと思っていた。
画面を改めて注意深く見た。
画面左側の表示は。
名前 アルベルト・ヒルズ
年齢28歳
種族人族
職業
能力値
取得スキル
画面右側の表示は。
装備画面と上に表示があった、そこに表示されていたのは。
ヘルメットの様な兜とその上から頭から肩までを守る金属の小片を縫い付けたフード。
シャツの様な鎖帷子、その下には鎧下を着ている。
胸から腰までの胴鎧と剣道の腰に巻いている様な金属の小片で作ってる垂。
足は金属を張り付けたロングブーツ。
小片を縫い付けた籠手。
大剣を背中に背負う。
懐かしい思いがこみ上げる、俺はこの剣を知っている手になじんだ握り、ずしりと来る重さと重心がわずかに手元側にある剣先の振りやすさ、全てがこの剣を扱いなれた俺の剣だと言っている。
装備画面を触っても画面に変化はなかったが、左の職業を触ると右の画面が職業の選択画面に変わった。
不思議だが俺は職業を前もって持っている様だ、職業を選択すると右の画面に魔法剣士と表示されただけだった。
ふむ、魔法剣士か悪くない魔法も剣も使える職業のようだな。
名前 アルベルト・ヒルズ
年齢28歳
種族人族
職業 魔法剣士(異世界職業)
気を取り直して、周囲を見る、俺を入れて6人居る、こいつはパーティーを組めと言ってるようなもんだぜ。
ここで、ポカンと他の奴らを見ているだけの奴らへ、主導権を握る絶好の機会だ。
「みんな、ここに集まったのは何かの縁かもしれないね!」
「一緒にこの世界でやっていかないか、ばらばらの一人より6人もいれば安心だよ。」
「俺はアルベルト、よろしく。」
俺の言葉で5人共動き出した。
「うんそうだよね!あたいのことはリリイと呼んで」貧弱な女エルフが言う。
「わかった、あたしはノルンよろしく」いい体をした女じゃねえか。
「うんうん、儂はバルドだ。」ドワーフか定番だな。
「僕はエイン よし、やるぞ!」黒エルフとかキャラが濃そうだが、軽そうだな。
「私はカスミ よろしくお願いします」を、ロリがいる果たして合法ロリかな。
よし畳みかけるぞ。
「じゃみんな、この世界での自分を作るんだ。」
「画面の名前と歳の下に種族がある、右の画面には今装備しているものが表示されているはずだ、確認して。」
エルフのリリイが「私はエルフ」
ドワーフのバルドは「儂はドワーフだ。」
黒いエルフのエインは「黒エルフだな。」
良い体つきをしたノルンは「人間よ」
俺も言っとくか「俺は人間だ。」
しばらく画面を見ていたロリが何か小さい声で言ってる。
「私は妖精族です」合法ロリ確定だな。
ノルンが何かボソッとつぶやいたが、聞こえなかった。
さてもっと畳みかけて行くぞ。
「次は職業だ。自分のやりたい職業を選んで。俺は魔法剣士だよ。」
と先に調べて置かないとな、主導権は渡さん。
能力値
能力値ポイント100点
Lv33
生命264
魔力180
力56+(Lv+(Lv×0割))
持久60+(Lv+(Lv×0割))
素早49+(Lv+(Lv×0割))
器用37+(Lv+(Lv×0割))
知力42+(Lv+(Lv×0割))
信仰 2+(Lv+(Lv×0割))
運命34+(Lv+(Lv×0割))
右の画面に説明が表示された。
*能力値とはこの場所でのみ意味を持つ値である。Lv補正以外はこの場所を去る時、関連する能力へと変化する。
*Lv補正はLvの変化に応じて割合の値分増減する値。
*Lvと生命、魔力、各能力値は直接は上げられない。
*Lvは成人まで、誕生日毎に1上がる。他にも行動することでLv・力・持久・素早・器用・知力・魔力・運命の関連する能力が上下する。
*力・持久・素早・器用・知力・魔力・運命の割合のみ上げることが出来、1つ上げるのにポイント5を必要とする。
*生命=力+持久+素早
*魔力=器用+知力+信仰
*アルベルトは15歳で成人している為誕生日毎のLvは上がらない。
*成人以後、Lvを上げるには生命・魔力を使う行動しかない。
左に能力値の画面、右に説明文が出た。
こいつはどうなんだ? 良いのか悪いのか分からん。
俺が成人しているのは確定だな、ポイントの100は多いのか少ないのか?
取得スキルも選択して見る。
左の画面に、取得スキルと出た、その下に
魔法剣Lv5(MAX)、魔術(2)、体術(2)
と今取得している魔法剣がレベル付で表示されている。
右の画面には、これは取得できる物のリストか?
おや、ポイントはここでも使うのか、能力値だけに使うとバカを見るな。
他の奴らにも教えとくか能力値だけ上げてもスキルが無けりゃ足を引っ張るからな。
「右の画面にポイントと+ーできる項目が出てると思う。ポイントを全部使うとさらに下のスキルの取得が出来なくなるぞ、半分は残しとく方が良い。」
と、此れで良い、俺もポイントを割り振るかな。
名前 アルベルト・ロマナム・ネーコネン・ヒルズ
年齢28歳
種族人族(皇族)
職業 魔法剣士(異世界職業)
Lv33
生命339
魔力244
力56+(Lv+(Lv×8割))
持久60+(Lv+(Lv×7割))
素早49+(Lv+(Lv×8割))
器用37+(Lv+(Lv×5割))
知力42+(Lv+(Lv×9割))
信仰 2+(Lv+(Lv×6割))
運命34+(Lv+(Lv×7割))
取得スキル
魔法剣Lv5(MAX)、魔術(3)、体術(3)
王族(1)、指導者(1)、魅了Lv5(MAX)、鑑定(1)、頑健(1)、
成長(1)、魔目(1)、目録(1)、察知(2)、直観(2)、
剣術(2)、槍術(2)、格闘術(2)
と、設定したぞ魅了がMAXだ!好き放題出来るぜ、しかも皇族だってさ。
ヒャッハー、合法ロリもボンキュッボンも俺の物だぁ!ヒャッハー!!
更に下をスクロールするとパーティーに誘うか問い合わせる画面が出た、5人分ある。
名前を選択するとパーティーに誘う事が出来る様だ。
周りを見る、ボンキュッボンも合法ロリも手は動かして無いから設定は終ったようだ。
良し。
「みんな、振り付けは終わったようだね。」
「パーティー登録しようよ、登録申請を送るね。」
全員の名前を押す、それと同時に魅了を使って見る、使うと思えば使えてしまう、簡単だな。
良いぞ、合法ロリもボンキュッボンも熱い視線をこっちに向けているぜ、ヒャッハー!
パーティー登録への承諾が返って来だした。
1,2,3,4人ぬう、5人目が来ない?
誰から来ない、合法ロリか!魅了を強める。
「どうしたの、カスミ以外は皆パーティーに登録してくれたよ。」
「魅了してるでしょう? なぜそんなことするの?」
合法ロリから意外な答えが返って来た、魅了が効いていない?
最大に掛けてやる、どうだ魅了されろ!
これでも効かないか、懐柔できないかな。
合法ロリに優しそうな声を出して魅了とか否定してやる。
「いや、そんなことしてないよ。」
「それより、パーティーに参加するのしないの?」
「だから、その魅了をやめてって言ってるの!」
ダメか、ふん、まぁいいさ、合法ロリとかロリババアだろうさ。
カスミに縁切りの宣告をしてやる。
「ふん、もうパーティーに入らないでいいさ!」
「僕たちは5人で行くから、君はかってにすれば!」
パーティーへの問い合わせ画面の更に下に、このパーティーで良いか再度登録し直すか聞いて来る画面があり、良いの『はい』のボタンを押す。
すると、神聖ロマナム帝国帝都ミンスターのアルベルト・ロマナム・ネーコネン・ヒルズの邸宅へ転移します。
と表示されて、そのまま周りの景色やカスミの姿が消えて行った。
魅了を取らなかったら、カスミの冒険は全然違ったものになったでしょう。




