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第37話 空の旅(1)

気分一新新たな門出です。

 昼1時(午前6時)に家(神域の部屋)を出た私は一人で西門から出た。


 しばらく家に籠っていたので久しぶりの外は気持ち良いですね。

 籠っていた5日間で作る予定の3つは出来ました。


 今の私の装備はオーナ姉妹と同じボディースーツを下着の上に着ています。

 さらに飛行時の防御と飛空補助を目的とした厚地の革で覆ったミスリルの鎧型飛空服を着ています。

 (この鎧型飛空服は自慢したい出来栄えだね、カスミ姉妹3人の合作さね by大姉)


 これにヘルメットまで被ると、飛んでいる私は鳥にしか見えなくなります。

 そうです、飛空服は飛空時翼を出して飛ぶのです。

 (カスミちゃん渾身の出来だと言える魔道具だよ by妹)


 鳥のように羽ばたく訳では有りませんが、外見は鳥の翼をしています。


 離着陸は通常の飛空で行います。


 飛空で飛んだ後、飛空服を展開します。

 背中の鎧にやや膨らんだ収納部分(小さいですが魔法袋です)があり、そこから翼が出てきます。

 形は鳥の翼で機能は飛行機の翼と同じです。


 背中の翼と連動して、胸、腰、足の部分が1枚の板状に変形して体を支えます。

 背の鎧部分が翼の重心の位置に接続されています。


 上昇、下降は飛空で行い、左右への旋回は翼で行います。

 飛び方は、飛空で高く上がり、ハンググライダーの様に滑空する事を繰り返すことで、長距離を比較的疲れる事無く移動できる予定です。


 西門は川湊に繋がっているので、朝早くから人の出入りが多く混雑していました。

 入る時は銀貨1枚取られましたが、出る時は払う必要は無いようです。


 門で傭兵ギルドの札を見せ、はんなりと門をでます。(お約束なんて… by妹)


 川に沿って上流方向へ歩いて行きます。

 6月は気候も良く道端には花が咲いていて心が浮き立ちます。


 しばらく歩いていると雑木林を見つけました。

 誰か見ていないかをレタに監視してもらいながら近寄って行く。

 この林から人に見られずに飛び立つ事にします。


 レタから飛び立っても大丈夫だとOKが出たので。

 ゆっくり上昇していきます。

 100m程上昇して、飛空服を展開します。

 このくらいの高さだと真下からでも翼の大きさは5㎝ぐらいにしか見えませんから、十分鳥に見てくれるでしょう。

 (みんなで飛空服展開時に見られたらどうしようか話し合ったんだよ、それで見られても鳥に間違えてくれそうな高さで展開する事にしたんだよ by妹)


 展開しての実際の使用は初めてですが、空中に浮いての試験は何度も行っています。

 基本姿勢はハンググライダーと似ていますが手は胸元に、足は膝で少し折り曲げて「く」の字に固定(動かせます)しています。


 手で操作することで、翼にある補助翼エルロンになる羽を動かして右と左に旋回できます(実際は傾けるだけ)が、ゆっくりとしかできません。

 (強度計算では宙返り出来る強度は持たせたよ、させないけど by大姉)


 上昇下降は飛空の力で行います。

 実際は体の向きや体の重心を移動して(足をさらに曲げたり伸ばしたり、体を傾けたり)操作できます。

 着陸時はその前に展開している飛空服の収納を行います。


 飛空服を展開したまま上空500mまで10分かけて上昇します。

 川の側なので川の水が温められて上昇気流が出来そうですが、まだそれほど暖かくないのか上昇気流は探せませんでした。

 上昇気流の無い場所で上昇するのは登山と同じです、とっても疲れます。


 ベルン市までは、大河エーベルに沿って遡上していけば到着するはず。

 川に沿って南東へと飛びます。


 途中のベルベンボネ市に立ち寄る予定です、そこからベルン市は丁度東になるのです。

 ベルベンボネ市から先大河エーベルは流れを大きく変え、南へと黒の森を避ける様に流れます。


 それで川沿いでは無く、東へ飛空していこうかなと思っています。

 でも黒の森ダンジョンと呼ばれる魔物が多くて人の入れない森の上を越えていく積りですが、危険な航路ですから無理をせずに南を大きく回り込んでベルン市へと流れる川沿いを行くのも良いかもしれません。


 その判断をするのは、ベルベンボネ市に着いてから黒の森ダンジョンに着いて調べてからでも遅くありません。


 今は、飛びながら飛空性能を調べます。


 滑空比は20~25ぐらいだと思います。

 つまり100m高度が下がる間に2㎞~2.5㎞ぐらい進む性能です。

 滑空速度は目測ですが(空間把握での対地速度)30㎞/hぐらいかなぁ。

 上昇する時間を入れて1時間に20㎞は進んでいると思う。


 この頃スキル値が上がったのか、空間把握で半径2㎞、察知で半径200mぐらいになってます。

 ですから上昇限界は2000mと言えます。


 しかし、実際2000mまで上昇出来るかと問えば、出来ると答えるでしょう。

 が、そこまで登るのは疲れるし、翼が凍ったら大変です。


 のんびり飛んでも結構な速度で移動出来ています。

 景色も良いし風も強くなくて、上空でも寒くありません。

 絶好の飛空日和なので、空の旅を満喫するつもりです。

 (お昼ですよ by妹)


 飛空服の性能を調べていたら昼7時(午後0時)ぐらいになっていました。

 一旦降りてお昼にします。


 近くに着陸できそうな場所を探します。

 レタが川から離れているけど森を見つけてくれました。

 近くに集落があります。


 ゆっくり左に旋回しながら森を目指します。

 上空からの眺めは真にジオラマですね。

 集落を構成している家々が掘りに沿って立っています。

 川と集落の間に畑が広がっていて、ここでは大麦かライ麦を栽培しているのでしょう。


 降りたら村でライ麦か大麦でも売ってくれるなら買いたいよね。

 小麦が手に入れば一番だけどここらでは栽培が3年毎に1回だと聞いてるし。

 (3人いれば誰かが小麦を作ってる分だから毎年小麦が収穫できる計算ね by大姉)

 (ほとんどは税として領主が取り上げるから残ってないよね by妹)


 上空から30軒ほど家があるのが見える。

 森の上空100mほどで飛空服の展開を収納する。

 後はゆっくり飛空で森の端に降りる。


地上から空へ旅と冒険は続きます。

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