第33話・5 暗躍ー3
暗躍その3です。
南の頭への暗躍 解毒薬の作成と悪い奴
南の頭候補の一人スリ集団の頭闇カラスは南の頭になるために他の候補を暗殺しだしたらしい。
歓楽街の頭カルマネスに紹介された、怪しい商人ノーフェス(ナミ)に闇カラスと呼ばれるスリ集団を取り仕切る頭ガラシャ・ノルマインはやつれた顔で聞くのだった。
「なぁおい、お前さん薬を商うんだってな、しかもとびっきりの上物を」
「はい、お陰様で御贔屓にしていただいております」ノーフェスが怪しくニヤリと笑う。
「ふん、能書きは良いんだよ!あたいに毒消しを寄越しな、そしたらお前さんの後ろ盾になってやるよ」
「おや、これはこれはどのような解毒薬をお求めで?」ノーフェスが探りを入れる様に目を細め闇カラスの姉御を値踏みする。
「どんな毒にでも効いて、飲めば即座に毒を打ち消してくれる薬だよ!」分かり切ってるだろとばかりにノーフェスを睨みつける。
「それはそれは、魔法薬になりますよ、よっくご存じですよねその価値を」ノーフェスはびっくりしたよとばかりの顔をバレバレにも拘らず浮かべる。
「だから!このあたいが!後ろ盾にナルッつってんだろ!」ブルブル震える拳をノーフェスに突き付け脅しを掛ける。
「はあぁ、マッ宜しいでしょ、魔法の解毒薬ここに持ってきておりますよ」と2つの薬瓶を二人の間にある机の上に出す、ノーフェス。
「さて、この薬2本あるのは、闇カラスの姉御にどちらか1本を選んで欲しいからですよ」
「闇カラスの姉御の選んだ方をこのノーフェスが飲んで毒でないことを証明しますよ」
「おう、そうかそうかお前よくわかってんじゃねえか、良しこっちを飲みな」と邪悪な笑顔で右の薬瓶を指さした。
おもむろに闇カラスの姉御が指さした瓶を掴むと、ゆっくりと喉に流し込むノーフェスゴクリと飲み込むと前を向いて。
「闇カラスの姉御これで後ろ盾の件よろしくお願いしますよ」と薄い笑いを浮かべてノーフェスが言う。
「おう、まかせときな」と憂いがとれたようなハレバレとした顔の闇カラスの姉御。
ところが2日とたたずノーフェスは闇カラスの姉御に呼び出された。
「何事でございましょう闇カラスの姉御」とノーフェス。
「魔法薬もう1本くれ!」しかめっ面をした闇カラスの姉御。
「それはとんでもないことですな、ご存じの事と思いますが、魔法薬に法外な値段がついておりますのは、その効能だけでなく作るのに特殊な材料と能力を持った魔法薬師が必要だからなのですよ」相手が重々承知なのは知っていてシャアシャアと宣う。
「なにがほしい、言って見ろ言い値で買ってやろうじゃねぇか」跡が無いとでも言うような顔の闇カラスの姉御。
「金より情報が欲しいですな、闇カラスの姉御が手下にしている盗賊ギルド、あそこに集まる色んな秘密の情報をこのノーフェスに貰えますかな、もちろん盗賊ギルドの秘密も含めてでございますよ」悪漢そのものの顔でノーフェスが言う。
「盗賊ギルドの前の頭は、この闇カラスを殺そうと毒を仕込みやがったんだ、今頃どこかの堀にでも浮かんでるだろうよ、良し盗賊ギルドへ顔パスで入れる様にしてやろうじゃねぇか」
「商談成立ですな、ではこれを」と1本の薬瓶を出すノーフェス。
「あいにく今日は2本は持ってないのでこれで御勘弁を」と悪びれもせずノーフェスが言う。
「ああ、前回のでお前さんは信用できると分かった、これでいいよ」安心したとばかりの顔で闇カラスの姉御が言った。
こうして闇の情報を知る手段を得てノーフェス(ナミ)はさらに暗躍するのであった。
実は、盗賊ギルドの前の頭が闇カラスの姉御を殺そうと狙っているのを知っていたノーフェスは、盗賊ギルドの前の頭が雇ったヒットマンが闇カラスの姉御の食事に毒を仕込む隙をわざわざ作ってやったのだった。
お陰様で盗賊ギルドの前の頭とヒットマンは堀にプカプカ浮かぶことになった。
こうして数日に1回ほどの割合で毒殺騒ぎが起こり、闇カラスの姉御はノーフェスの提供する魔法薬無しでは夜も寝れないと、ノーフェスに依存していく事になる。
図らずも、闇カラスの姉御が報復でしたことが、南の頭を狙った暗躍だと世間は思ったのでございます。
ノーフェス(ナミ)はこうして闇よりもさらに濃い漆黒のなかに暗躍していくのであった。
(と言うか殺そうとする敵が多すぎない?毒殺騒ぎって毒を盛る隙を作ってるだけしかしてないよナミは by妹)
解毒薬に何にでも効く効果を待たせるのは魔術していますね。




