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魔術師、異世界をソロで往く 帝国編  作者: 迷子のハッチ
第4章 セルボネ市で暗躍
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第33話・1 セルボネ市を出て新たな旅立ち(1)

しばらくは引き篭もりになるようです。

 闇ギルドの頭目たちが全滅したことを闇ギルドの部下達が知ったのは。

 次の日の朝前、夜12時(午前5時)ごろ、盗賊宿の食事係りが頭達の部屋に入ってからだった。


 闇ギルドの副頭目と思しき男女が護衛を山ほど引き連れて、盗賊宿へ別々に訪れて頭目の死亡を確認していった。


 同じころ馬車屋がある空き地での大量殺人が発見され大騒ぎになっていた。セルボネ市の憲兵が出張り、調査する事になったが、殺されたのがスリなどの闇ギルドの人間なのでおざなりの調べで終わった。


 憲兵の上層部では、闇ギルドとの連絡ルートがあり問い合わせたら更にとんでもない事態になっていることが判明し慌てることになった。


 この件は市の上層部にも伝達され、闇ギルドを必要悪と考える市の幹部たちは、非常事態への対応として重要な人物や建物の護衛を厳重にして憲兵に守らせる事にした。


 闇ギルドの対応は混乱していた。

 頭目のいきなりの死亡、しかも東西南北の全頭目が死亡したため混乱に輪をかけて騒ぎが大きくなった。


 闇ギルドは私達の事は何も掴んでいなかった。

 ナミが書類を全て持ち去ったため、空き地で30人が死んだ件と盗賊宿で頭達が全員死んだ件が関係しているのかさえ分からなかったのだ。


 やがて闇ギルドの騒動は各頭目の就任への抗争に変化して行き。4頭目暗殺事件は忘れられていった。(ナミさんとレタさんの暗躍でね by妹)


 セルボネ市も闇ギルドの抗争が活発になるにつれ、抗争への対応に追われ。

 空き地大量怪死事件は打ち捨てられたまま消えていった。

 (事件に関係する諸々はいらないようですから、レタが処分したわ by大姉)


 こうして一月(30日)が過ぎるころ、闇ギルドの一部ではまだ抗争が残っているけど、他は落ち着く所に落ち着き。


 セルボネ市に平和が戻って来た。


 この一月(30日)の間私は神域の部屋で忙しく物作りに励んでいた。

 追加の偵察バグに始まり、怪しい薬品(媚薬や回春薬に解毒薬)他に回復ポーション、一般の病専用薬も作った。


 レタやナミが欲しいと言って来た薬は全て作った。使い方は確認している。

 魔道具や薬以外はほとんど2人の神の依り代を育てることに費やした。


 今ではほぼ等身大まで成長した。

 一緒に食事やお風呂に入ったり、寝るときは3人で一緒に寝ている。

 3人で寝るために、私の部屋の奥に寝室を作り、3人が寝れるベッドも作って入れています。


 3姉妹の役割分担は。

 カスミ姉ねが魔金属の製造や加工と医者の役割。

 私が錬金と付与、神域の部屋の改造。

 カスミちゃんが魔道具と薬の作成にポーション類の作成。


 2人だけの能力に神域の移動がある。

 それは神域のどこでも自分の存在を顕現出来ると言うものだけど、逆に家(神域の部屋)から外へ出れない。


 これは神域内ならどこへでも行ける能力だそうで、体が神域と一体化した世界樹から出来ているからだと思う。


 2人が言うには神域が少し変化しているらしい。

 世界樹も木の形が出来始めていて、神域は海に浮かぶ島のようになるかも。

 神域の端は10㎞の球だと認識していたが、2人の話だと薄いけど神域の広がる範囲は10億㎞を超えてさらに広がっているそうだ。

 (何故そんな距離がわかるの by小姉)

 (移動の感覚的なものです by妹&大姉)


 オーナ3姉妹は役作りに馴染んで来ている。

 長女のレタは執事にして闇の暗躍担当者。

 次女のアイはオールワークスな侍女。

 3女のナミは神技の料理人にして忍者。


 この一月(30日)レタとナミ時々アイたちは闇ギルド対策で彼女たちに借りのある頭目を作る事に専念していた。

 病から家族を救ったり、悩みを解決したり。

 そうやって恩に着せた者を闇ギルドの頭に据えようと。

 対抗馬の足を引っ張たり、罪を暴いたりと暗躍していた。


 最近は彼らが頭目になったので、安定した統治が出来る様に暗躍している。


 どれだけ暗躍が好きなんだろう。


 レタの執事は何処からか執事服なる物を作って執事道を驀進している。

 私達カスミ姉妹、レタ、アイ、ナミのお小遣いから資金管理を含む神域全体の維持管理、各部屋や倉庫の物品の管理まで。

 大から小まで執事の目がギラギラ行き届いている。


 アイは服もカスミちゃんと色々作っていて、侍女専用の服やレタの執事服もここで作ったらしい。

 (神技の料理服もあるよ by妹)


 オールワークスな侍女を目指すだけあって小まめな片付けや備品の手入れ。

 小さな備品はアイが管理している様で石鹸やクリーム、櫛や針など多岐にわたる小物を全て覚えている。


 ナミは暗躍で外に出ることが多いので厨房はアイと共同で担当している。

 時間が有れば新しく作った鍛錬場でカスミ姉ねと訓練している。

 外で食材を色々仕入れては料理に反映させている。

 味見はもっぱら私とカスミちゃんが担当しているよ。


 神域の部屋の変更や作成に小物の修理や作成は私達カスミ3姉妹担当です。


 鍛錬場は図書室予定の部屋を改造して、上下3階建てにして地下を鍛錬場、1階を図書室、2階を植物園(生野菜や果物、他色々 が食べたかったので)として作った。

 

 一月(30日)たったけど闇ギルドともうぶつかる事は無よね。

 そろそろ私も外へ出て良いよね。

 (レタも外が落ち着いてきたと言っているし私も同意するよ by大姉)


 ここまで状況が変化して、この後どうするか。


 最初の目的通りダンジョンの奥を目指すか。

 オーナ姉妹を傭兵ギルドへ登録して4人で動くのも良いかな。


 彼女達の身分証は私が書いて彼女達の魔術紋を記した書類がある。


 この身分証を書くためやスキルを研究するためにヴァン国の身分証明書にある魔術紋を調べていたのですが。

 魔術紋には私の知識や記憶も記録されている様で、ヴァン国や帝国についてあやふやだった記憶が魔術紋を詳しく調べると記憶が鮮明になって来たのです。

 オーナ姉妹の証明書を用意できても、この国で身分を保証できるようにしないと危険だと分かってきたのです。

 私の従者としてこの国の身分証や旅券に記入があれば貴族の一族扱になるのです。


 しかし通行許可証(旅券)に記入が無いので私の従者として動けない。

 この国の首都へ行って彼女たちの身分証を使って私の身分証と通行許可証(旅券)に従者3名を追記してもらう必要がある。


 今は6月初め、旅に最適な初夏の到来、首都へ旅をするのも楽しいかな。

 彼女達を仮の従者として船か馬車で旅をするのも季節に合ってて良いでしょう。


 そうと決めれば早速に、ルートを決めましょう。

 「手すきの者は集合してね」


 食堂のテーブルに地図を広げ、待っていると。


 レタ、アイ、ナミ、カスミちゃんとカスミ姉ねが集まった。


レタ、アイ、ナミの性格はいつの間にかこのようになってしまってびっくりです。

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