第28話 ダンジョン攻略準備編(2)
カスミの1つの決断をします。
お風呂を堪能した後、炊事場兼食堂に入る。
アイが食卓に用意した料理が並べられて置いてある。
真ん中に蒸しパンが大皿に積みあがっていて山を作っていた。
定番になりつつある野菜シチューが2皿あり、別にソーセージとジャガイモ、ニンジンを油で炒めた皿があり、パセリが上に載っている。
「アイ、食事を作ってくれてありがとう」
2人で会話しながらのゆったりとした食事と食後のお茶は、この世界にきてからの私の心に出来た氷のように冷えて固まった物を溶かしてくれるものだった。
私の中には2人のカスミとレタが居るが、実の体は無い。
アイと触れ合うことは家族や仲間達との生活を記憶の中だけじゃない、本当にあったことだと実感させてくれる。
決めた。
今後作る予定の僕は2人のカスミとレタに割り当てよう。
アイの相方としてもう一体作れば僕はもう作らなくて良いかな。
そうと決まれば一気に作りますか。
先ずは、レタ、オペレータ兼小隊長の長女の外見を決めます。。
後方で指揮を執るタイプなので小柄で良いでしょう。
索敵や鑑定のスキルなどの補助系の魔術を得意にしましょう。
設計をチェックして作っていきます。
コネコネして作っていきます。
出来上がったのは、長女なのに一番背が低い25歳、独身、出来る女、委員長属性。
(眼鏡ないけど、眼鏡クイッてしそう by妹)
(全員独身ですよ、出来る女って能力は高いです、委員長属性て何ですか属性って? by大姉)
次に、3女の外見を決めます。
顔は小さく背は高め、素早さと不意打ちしやすいように光と闇の魔術を得意にしましょう。
能力は敏捷性を武器にアイをサポートしながら敵に痛打を与えることが出来る様に考えた。
チェック後に出来たのは、忍者?
背は1番高いけど音もたてずに動き、キリっとした顔立ちなのに影に溶け込む様に存在が希薄な武人でした。
「貴女に名を授けます。 ナミーリア・オーナ 愛称はナミと呼びます」
「ハッ、ありがたき幸せ」
(忍者よ忍者 by妹)
(作っている時ガーウィンさんの喋り方思いだしていませんでしたか? by大姉)
この子は敏捷性を武器にアイをサポートしながら敵に痛打を与えることが出来る様に考えた。
はずなんだけどどこで忍者になったのでしょう?
(ガーウィンさんは無視です無視 by小姉)
忍者だとしても、アイは守りを主として考えているので良い相棒に成ってくれるでしょう。
(開き直っちゃったよカスミ by妹)
オーナ姉妹完成です。(誕生おめでとう! by大姉&by妹)
(次はあなた達2人ですよ by小姉)
カスミ達はレタやアイ、ミナとは別格なので体を得ても基本神域に居て、錬金や付加、創薬等に携わってもらうことになる。
姿は前世の姿を出来るだけ再現しようと思う。
2人の体は神格を持つようにしたいので、作ると言うより育てると言う方が近い。
私の毛根付きの髪、血、唾、涙、血を取った時の皮膚の一部を。
世界樹と神域の部屋の壁から取った塊に一緒に混ぜて、捏ねて、放置している。
馴染んだ頃合いで2つの塊に分ける予定だ。
レタ、アイ、ミナの3人には作成時に得手不得手な能力付けを行っている。
私の意図しない部分は考えない方向で。
レシータ・オーナ、愛称はレタ、オペレータ兼小隊長。
髪は長く腰まであり色は銀がかった金色。
目は細長く切れ上がり瞳は青。
耳はやや上に尖った型。
鼻は小さくやや丸い。
口は小さくおちょぼ口でえくぼがある。
年齢は25歳(設定です)の長女。
身長は155cm、体重は47キロ。
手足は細く動きは遅め、胸は控えめでストレートな胴と腰。
空間把握と察知、直観、鑑定を複合的に運用し、周囲の状況を可視化する。
又周囲の物体の構造から立体的な地図の作成が出来る。
周囲の魔物や人の分析が可能。
これらを総合的に判断してアイとナミに私の命令を実現するための指令を出す。
補助魔術でアイとナミを強化するが自分の防御は付与された聖域頼りになる。
スタッフ(作成予定)を持つが持ってるだけで使えない。
アイリーン・オーナ、愛称はアイ、守りの中心で盾持ち。
年齢は23歳(設定です)の次女。
髪は肩の上で切りそろえた黒。
目は切れ長で瞳は茶。
耳はやや上に尖った型。
鼻は高く少し鷲鼻。
口は両端がやや下がり気味。
身長は1m65cm、体重は53キロ。
手足は筋肉のしっかり付いたバランスの取れた型、胸は大き目で胸から腰にかけて綺麗なラインをしている。
魔術での様々な防御と回復が得意。
土壁、落とし穴、癒しの風や水による毒などの状態異常の無効化、水による消火など。
火の壁が作れる。
盾(作成予定)、ミスリルの棍(ベルトポーチに最初から入ってた物)
ナミーリア・オーナ、愛称はナミ、忍者(どうしてこうなった by妹)。
年齢は20歳(設定です)の3女。
髪は耳元で切った短髪で色は黄色がかった茶。
目は丸く垂目で瞳は黒。
耳はやや上に尖った型。
鼻は細長く。
口は一直線に引き締っている。
身長は1m70cm、体重は56キロ。
手足はしなやかで動作に機敏さのある型、胸は控えめで胴が引き締まっている。
背は1番高いけど音もたてずに動き、キリっとした顔立ちなのに影に溶け込む様に存在が希薄な武人。
忍術が使え、光や闇の魔術が得意。
光で惑わしたり、幻を出してかく乱する。
闇で影に潜んだり、闇に紛れて潜入し攪乱や工作などを行う。
忍刀(作成予定)クナイ(ベルトポーチに最初から入ってた5本ある赤いナイフを加工)
3人のための防具として聖域を付与した布でボディスーツを作った。
生地自体が厚手のセーターの様な感じの手触り(肌ざわり)が気持ち良い下着かな。
良く伸びて着やすく脱ぎやすいのが気にいっています。
しかも軽いので着て動いても気にならない気ごごちです。
布を厚地にするため何層か重ねているので、多少の打撃はこれで吸収できます。
ボディスーツはつま先から頭まで覆っているが顔は出している。
体にぴったりとしたボディスーツにミスリルの装甲を各所に取り付けた。
ブーツと手袋はミスリルの装甲をした物。
アダマンタイトで作ったヘルメットは耳から後頭部まで覆っている。
ミスリルの装甲用材料としてミスリルの皿を20枚ほど使ってしまった。
アダマンタイトも在庫が少くなった。
明日から3人と一緒に探索するのが楽しみ。
アイは昨日と同じに私と同衾で寝ることに、レタとナミは床にシーツや毛布を引いて寝床を作った。早く部屋を拡張して彼女たちの部屋を作らねば。
お休みなさい。
ついにカスミに仲間が出来ました。
でもカスミが動かないと家(神域の部屋)も動かないですから。
蝸牛のカスミです。




