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魔術師、異世界をソロで往く 帝国編  作者: 迷子のハッチ
第4章 セルボネ市で暗躍
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第25話・1 セルボネ市(2)ー1

ガーウィンさんは40過ぎの結婚していて子供もいるのですが、会話だけでは中々そこまでは分かりませんね。

 「これは、奇遇ですな、魔術師のカスミ殿。」

 ガーウィンさんが手を挙げて挨拶をしながら近寄ってきます。


 挨拶を交わしたのは6日前で次の朝の旅立ちは暗黙の了解で挨拶せずに別れたはず。

 ここで私に近寄って来るのは顔見知りだからと言う理由以外に何かありそうです。


 「これは、ガーウィン様、無事に旅を終えられた様でよろしゅうございました。」

 と軽くお辞儀をしながら挨拶をする。


 腰に長めの両手直剣を差していますが、鎧などは身に着けずズボンに胴着とマントの装いです。

 頭にはつばの広い帽子を被っています。(お洒落な人みたい by妹)

(若くはありませんよ、四十は超えているでしょう by大姉)


 髪は赤くは無くて白髪まじりの黒色で瞳は茶色でした。髭は今朝にでも切ったのか短く切りそろえられています。

 近くに寄ると体の大きさを一際感じます。180cm以上あるでしょう。

 私の135cmからの身長差は見た目で50cmぐらいあります。


 「旅の途中での縁ですが、ここは某の根拠地ですので多少は顔が利きもうす。」

 「声を掛けてもらえば紹介ぐらい幾らでもしますぞ。」


 「それはまた多大なご厚意、ありがとうございます」軽く頭を下げてお礼を言う。


 「多少でも縁は縁じゃ、大した事じゃ無いでな。」ハハハと軽く笑いながら。

 「カスミ殿は、しばらくはセルボネ市に居られるのか?」と聞いてくる。


 「はい、アクアラの町でダンジョンに入るため傭兵ギルドに入会しました」

 「セルボネ市に来たのもダンジョンに入ろうと思ってですから」

 「しばらくはセルボネ市に滞在してダンジョンへ入ろうと思っています」

 恐らく私の行動予定を知りたい様子ですので、傭兵ギルドで知られている内容を話す。


 「そうか、ダンジョンに入られるか。」

 「風浪は護衛任務が多い故に、あまりダンジョンへは入らんのだが。」

 「ここで受付にでも言えば連絡が来るようにしておくでの。」

 「では、又。」手を上げながら、私から離れると出口へと向かって歩いて行った。


 大した用事ではなかったのかもしれませんね。

 (身の熟しは流石といえますね by大姉)

 私に用事があるのは、あの日挨拶した後で話していたお腹の出た人かもしれません。

 今も私の事を話にお腹の出た人の所へ行ったのかもしれないですね。

 (考え過ぎじゃない? by妹)


 私もここのダンジョンについて調べるため、東の正門側から北にある2階への階段を上って図書室へ向かった。


 ここの図書室はアクアラの図書室の10倍以上はあります。

 2階の半分は図書室ですから。


 2階へ上がるとここの司書さんへダンジョンの資料がある場所を聞きに行きます。

 対応してくれた司書さんは女性でセノーリタさんと言う人でした。

 若干妖精系かエルフの血が入った方のようで、耳がやや尖っていてほっそりした美しい方です。


 教えてもらった棚から、ダンジョンの資料を吟味して幾つかを取り出して、書見台へ持っていきます。


 ダンジョンについて前回調べた内容以外の全35階層毎の地図や出てくる魔物の種類や魔物の等級、罠と解除の方法など。

 必要な事は結構多くて書き写すのは大変なので、取り敢えず15階までの地図と罠、休憩に使える場所の候補などの補助的な知識、そして出てくる全階層の魔物を書いた。


 終わった時は左腕全体が強張っていて、すこし体操をして血の巡りを良くしないといけなかった。


 手をグルグル回しながら外を見ると、もう日も暮れる時間になっていて早く宿を取る必要がある。


 慌てて図書室から出ると司書のセノーリタさんに帰る旨を伝え、ギルドを出る。


 宿はギルドのある広場から少し南寄りの、傭兵の出入りが多い銀杏亭と言う宿。


 アクアラの町で宿を探した時と同じように傭兵の集団について歩き、傭兵の利用が多そうな比較的大きくて、漂ってくる匂いが美味しそうな宿にした。


 一泊銅貨50枚する4階の一人部屋が空いているそうなので早々に決め、もちろん先払い、宿泊しなくても、途中解約しても返金無しだそうです。


 アクアラの宿の時のようにフロントで名前と傭兵番号を書いて、お金を払い415号室の鍵を貰う。


図書室の調べもの、色々な本を読んで何か知らな事を調べるのは好きです。

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