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魔術師、異世界をソロで往く 帝国編  作者: 迷子のハッチ
第4章 セルボネ市で暗躍
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第24話・1 セルボネ市(1)ー1

セルボネ市での状況は相変わらずのスリ模様のようです。

 セルボネ市はこの地方一体の中心となる都市と言ってもいいと思う。

 市街地も大きくてアクアラの何倍もありそうです。

 私が船に乗って下ってきた大河エント川の海への河口にある都市。


 船が港に着く4コル(1時間)前から、密集した民家が見られるようになります。

 セルボネ市にも城郭がありますが、右岸から見える城壁の果てが見えません。

 川岸から港まで城壁が延々と続いています。


 やがて川湊の桟橋に接舷した船から、乗船客が真っ先に降ります。

 1等船客は最も早く降りることが許されるため、私も早々に船を降りることにします。

 この2日間は意外と充実した時を過ごすことが出来たと思います。


 乗客の出口にセルボネ市の市憲兵、による入市チェックが有り、ここで初めて入市税(銀貨1枚)を取られました。

 (セルボネ市が持つ防衛軍だけど警察みたいな事をする隊だって by妹)


 川湊への出入口になっている城壁に空いた門からセルボネ市へと入ります。


 船の中でコートを作りながら、私は今後の事を考えていました。

 一つは旅を続けるにはどのような準備や環境が必要か?

 今持っている能力スキルを伸ばすにはどうすればいいのか?


 初心者ダンジョンで手に入れた腕輪に私の鑑定スキルが通用しなかった事でスキルを伸ばす必要を感じたのです。


 旅を続ける理由の一つは、今後発生する可能性がある厄介ごと、成長するのが遅い又は無いかもしれない事(人間の感覚では)等。


 他にも最初から持っていた神の権能は別として、魔術・錬金・付加・医・薬の5つの取得時に高い点数が必要だった能力スキルを使用した感じからすると、異常だと思えるのです。


 神の権能を付与出来たり、神の権能を付与できるような材料や製品を錬金できたりってどうなの?

 (作った後だけど、無茶苦茶チートじゃない by妹)


 この調子だと医の能力も薬の能力もこの世界では非常識なレベルで使えるのではないかしら。

 四肢の欠損って再生できるかしら?(出来るわ by大姉)

 (出来るわじゃ無い!だめじゃん by妹)


 医の能力でも、薬の能力で作れる再生薬、でも出来てしまうわね。


 初心者ダンジョンだったけど、魔術の熱湯と吹雪で無双紛いな事が出来たのも、宝箱からアーティファクト級の腕輪が出たことも。


 魔術能力(MAX)で、器用や知力や運の値が高かったからなのかも。


 そういった事から、このセルボネ市で旅への準備とダンジョンでのスキルアップ並びにクランの設立を行おうと考えていたのです。


 クランとは、ガーウィンさんも所属するクラン風狼みたいな戦争に雇われる時の集団のことです。

 一族とか同族の様な集団から派生した名称で単純に仲間を表すようです。


 私は他人と仲間を作る訳にはいきませんから、人族に似せたアンドロイドの様な物になると思います。

 この世界では錬金や付加を使えますのでゴーレムで作ってみようと考えています。


 先ずは、市場で今度こそチーズやハムにソーセージと香辛料等を手に入れる事です。

 次に傭兵ギルドで移動の手続きをして、ダンジョンについて調べる事ですね。


 一ヶ所に長く滞在することは、厄介ごとを引き寄せる事に繋がります。

 避けられる災厄は避けなきゃね。


 門の近くの雑貨屋さんで銅貨1枚のレジ袋ほどの袋を10枚購入しながら、食料品を売ってるところを聞くと、ハムやソーセージは肉屋で、チーズはチーズの専門店か食品を扱ってる店なら大抵の所で買えるそうです。


 市場や大店では小売りはしてないそうなので、普通は小売店で買うのだそうです。


 肉屋や食料品店はこの雑貨屋さんがある通り沿いに行けばあるそうです。


 雑貨屋さんを出て、川湊の門から東へと伸びている通りを、東へと歩いていきます。


 (もうスリに目を付けられたようだよ by大姉)


 どこからともなく後ろを付けてくる人が何人かいます。

 (コートを着てるから安心だね by妹)


 (そうなんだけど、どこで品定めしてるのかな? by大姉)

 (そんなこと気にしてもしかたがないよ、それよりお店あったよ by妹)


セルボネ市でお買い物です。

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