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第8話 馬車の集団(3)

馬車の集団とはもっと違った絡み方をする話を書いてましたが、大都市の重要人物と関わり依頼で色んな事件に関わっていく、見たいなストーリーを書いている途中で断念。

もっと後に係わる事にして、今回の話は読んだ通りになりました。

 薄暗い静かな部屋の中で目を覚ました。

 直ぐに昨日の事を思い出す。

 無意識に切れていた空間把握を再度展開し、外の様子を伺う。

 馬車集団の人たちが旅立ちの準備をしている様だ。


 扉をテントの中に出して、開ける。


 開けると同時に、馬車集団の人たちが旅立ちの準備をする音が聞こえてきた。

 人の声や馬の鳴き声が聞こえてくると、はっきりと目が覚めた。


 ウエストバッグからワンピースを出して着る。

 洗面用に布やタオルと歯ブラシを出す。

 靴はブーツか革靴しか無いので革靴を履きテントの外へ出る。

 温水を出して顔の前に浮かべ顔を洗う。


 ついでに口の中も歯磨き。

 昨日の夜は簡単に口を濯いだだけしかしてないので、今朝は洗面道具の中にあった、歯ブラシと歯磨き粉(歯ブラシと一緒に布にくるまれた缶に入ってた怪しい紫色の粉)を見つけてきた。


 そしてタオルで顔を拭いた後、布や予備のタオルなどと一緒に洗面道具を左のベルトポーチへ入れる。


 空間把握で確認出来ていたが、直接回りをキョロキョロと見回す。うん、確認は大切。


 大丈夫と言うことで、トイレに入る。

 神域にトイレを作るのを検討してみよう。

 匂い対策が出来れば直ぐにでも作れると思う。


 無事終わった後、お尻を洗い火傷したくないので、寒いけど風魔術で水分を飛ばす。

 もうこの生活魔術なしでは生きていけない。


 部屋に戻り、装備を身に着けていく。

 部屋の中は整頓し、ウエストバッグも置いていく。

 扉から出て、神域の扉を消す。


 テントの中に何も残っていない事を確認しテントを出る。

 外で左手に槍を持ち、テントの入り口の枠部分に手をやり、魔力を通す。

 ペグが自動で外れ、テントが自動で畳まれ小さくなっていく、小さくなったテントを左のベルトポーチへ入れ、キャンプ地より出る。


 聖域を解除し、もう一度装備や左右のベルトポーチの中身を確認する。忘れ物は無いようだ。


 頭の中に整地され元通りになった地面をイメージする。

 「整地!」もう指定の文言は省略しても魔術は出せるようになった。

 10キュビテ(3m)四方が草も石も無い、地面がむき出しで畑にできそうだけど、2キュビテぐらい下まで固く締めてるので耕さないと無理ね。


 右のベルトポーチにあった飴の缶から一つ出して舐めながら、馬車集団の方を見る。


 馬車集団では、人がそれぞれに忙しく立ち働いていた。

 朝日の昇る前の薄明るい中で、3台ほどの人が乗れる馬車はすでに馬がつながれていて、人々が乗り込んでいる。

 他の馬車は全て荷馬車で2頭から4頭立ての馬車で7台あるから、全部で10台の馬車集団となる。

 人も50から60人ぐらい、馬も50頭かもっと多いかもしれない。


 馬に乗った人も10人いる、ガーウィンさんも馬に乗っていた。

 10人程の人が繋がれていない馬の轡を持って集まっている。

 変えの馬なのかな、20頭ぐらい居る。


馬車隊がゆっくり空き地から出て行ったので、私も出発することにした。


 私は空へと飛び上る。

 (飛空の魔術は、戦乙女として空を自由に飛び回り戦場に散った戦人の魂をアース神族の宮殿へ連れ帰り、予言されし終焉にて神族と共に戦う戦士を確保するのが仕事なので、まだ修行中ではありますが私も飛空魔術は得意なの by大姉)


 20メートル程、垂直に飛び上がると街道を眺め馬車隊が進んでいる方角を確認する。

 街道は南北に真直ぐ伸びていて、馬車隊は北へと街道を進んでいく。

 街道の作りが良いのか人間の小走り程度の速さで進んでいる。


 街道の東側は、荒れ地の様だ大小の岩が散見され木立や草が一面に生えている。

 西側は森が広く覆っている。

 見える限りで言えるのは、南側から東にかけて標高がやや高くなっているようだ。

 感想を言えば、全体に凸凹はあるがだだっ広い森と荒れ地が広がる大地だという事。


 この名前のない世界の知識は、職業とスキルの知識から知りえる範囲ですが、シリル語を違和感なく喋れるぐらいあります。

 ただ思い出そうとすれば、思い出せそうなもどかしさがある。


 しかし、地理や歴史などの知識は全然無くて。

 かろうじて身分証や通行許可証に載っていることから。

 神聖ロマナム帝国が、今いる国で千年以上続いていることなどが分るぐらい。

 (私の名以外のサインしている人には、心当たりが全然無いわ by妹)


 因みにダンジョンがある。

 この事は、錬金や薬などの材料についての知識や、槍などの武術で魔物との戦い方などの知識から知った。


 他にも場所は分からないけど、ファンタジーな古代遺跡や神秘的な場所もゴロゴロある様だし、魔法都市と呼ばれる所があることも知識にある。


 (ダンジョンや魔物が居て、スタンビートの様な恐ろしい事や魔石、ミスリルなどの不思議な魔鉱石、ファンタジー生物の角や鱗などの部位を使用した夢の様な錬金物や薬等があるという事よね by妹)

 (ダンジョンについては私も知りませんが、ミスリルは当たり前にありますよ by大姉)


 冒険者や冒険者ギルドなどがあるか分からないけど、傭兵ギルドはガーウィンさんが言っていたのであるでしょう。


 さて、馬車隊が北へ移動しているなら、北に都市でもあるかもしれない。

 馬車隊から見えないように、やや西回りで北上することにします。


 街道から西に1㎞程離れ、地上50mぐらいを目安に北上を開始する。


毎日の投稿はしばらく続けます。

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