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第7話・1 馬車の集団(2)ー1

馬車の集団への対応は無難に終わりました。

戦乙女ワルキューレの神格は低いです。設定では運命神の下っ端ですね。

 (聖域は、近寄らないだけで、近寄れない分けでは無い。と言うことだったのね by妹)


 虫の行動を見ていると、近づく程反発する力が強くなり最後には近づけなくなる。

 心理に働きかけると言うより物理的な力だった。


 実際虫を持った手に反発する力が近づく程強く感じた。

 虫を手放すとその瞬間、力は無くなった。


 聖域は行使した私と指定した範囲以外からの侵入を物理的に排除するのかな。

 でも風が吹いているのを感じるし、地面がえぐれたりしていない。


 石を投げてみると急に勢いを落して落下する。力を込めていき勢い良く投げても同じように落ちる。

 ただ、聖域を行使している神力が一瞬だけど僅かに減った感じがある。


 聖域を少し弱くしようと思うと、近寄らせまいとする強制力が弱くなるようで、感覚的なものなので実際はどうなのかは分からないけど、それでも十分な力はあると思う。


 日が暮れて馬車集団の食事が終わったころ。聖域結界のテストも終わり、トイレに行った後、口を軽く濯いでテントに入った。


 聖域は緩めたままだけど近づけば近づく程反発は強くなるので、このままで良いでしょう。


 出したままの神域の扉を開けて入る。中から扉を消してみる。権能なので、私が思えば神力を消費して実行される。壁の扉は消えなかったが、テントの中に出ていた扉は消えたことが、不思議な事に分かった。


 空間把握も扉があった場所を中心に展開したままにしてある。


 この後のために、空間把握をもう一つ展開してみる。半径1/10スン(3mm)の球形に展開。(精密レベル空間把握と言ったところね by妹)


 光魔術で部屋に明りを灯し、より明るくした。今後のためにも幾つか確認しておかないといけない事がある。


 最初に、空気が天井から床へとゆっくり動いている件の調査を行う。


 天井に半ばはまり込むように、精密レベル空間把握(半径1/10スン(3mm)の球形)を近づける。


 それから床へも同じように精密把握で調べる。分子、原子レベルの分析はでき無いが、空気が天井の壁から生まれ、下降してきて床から吸収されていることは気体の流れから分かった。


 神域の部屋の天井の壁は、水と空気(酸素、窒素、アルゴン(Ar)、その他)を産み出す。


 そして床の壁は、上記の水や空気の他に外から入ってきた塵や埃(石や土の細かな細粉や虫、草、動物の一部、私の体から出た皮膚や毛、唾や汗、着ている服の繊維など)を吸収する。


 それらを行うことで神域部屋の中を清浄に保ち、気圧、温度、湿度を一定の値に調整している。全ては私が部屋の中で快適に過すために、神域が行っている。

 (神域とは、一柱毎の神固有の小世界… by大姉)


 今は空気が常に新鮮なままなのを確認するだけで良しとするわ。


 次は、書類関係ね。


 ポーチから、身分証2通と通行許可証、魔術の師からの免許状『魔術師認定書』を出して広げた。


 ヴァン国の身分証は

 神樹の植えられし年より1年、芽吹きからの聖樹年5万4千2百十一年に生まれたヴァン国貴族シルフィード家の娘『カスミ・ヴァン・シルフィード』、妖精王位3番目にして、魔術師。

 としか書かれていない。

 しかし、身分証全体に魔術紋が浮かび上がる様に書かれている。


 これが身分証の正当性を表しているのでしょう。


 神聖ロマナム帝国の身分証は

 神聖ロマナム帝国尚書省大臣により交付とあり。

 次に『カスミ・ヴァン・シルフィード』がヴァン国の貴族シルフィード家の娘で、36歳であることを神聖ロマナム帝国歴1024年3月10日に尚書省にて申請され認定するとある。

 従者はいない事、荷物は魔法のカバンを3つ所持し他に荷物は無いこと。神聖ロマナム帝国歴1024年3月21日に交付。

 官職名が尚書省大臣で署名はウルリッヒ・バイ・アルブレヒトと書かれていた。


 通行許可証は、神聖ロマナム帝国ミンスター都督府交付で、ヴァン国の貴族シルフィード家の娘カスミ・ヴァン・シルフィード36歳が従者無し、携行品として魔法のカバン3つを持つとあり。

 旅行の目的として、神聖ロマナム帝国で魔術師の修行を行うにあたり帝国内の通行を許可するとある。

 交付申請を神聖ロマナム帝国尚書省に行い。

 審査で許可されたこと、神聖ロマナム帝国歴1024年3月27日に交付とあり。

 ミンスター都督府尚書官ギーブル・ヴェルナ・ラウフェンの署名がある。


 魔術師認定書は『カスミ・ヴァン・シルフィードは、師であるミエッダ・アース・カゥンの弟子にして魔術、付加、錬金、医、薬の5科を納めし者であることを師の名の下に、この書を読みし者へ宣言する。』と書いてある。


 あの宙に浮く男が用意すると言っていたのは、ベルトポーチやウエストバッグの中身のことですね。確かに一人で行動できるようにしてくれていると思った。


身分証や通行許可証は日本最古の外国で使った身分証と通行許可証があったので参考にしています。

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