PTダンジョン野良募集
朝目覚めた時、新着のメッセージが来ていることに気づいた。
ギルドマスターのローイからだ。
明日、5vs5のスターライント大会が開かれる。まだチームが決まっていなければ、一緒に組まないかい?
今のところチームメンバーは僕とミルファそしてエミリアだ。
俺は返事を返した。
OKと。
すぐにローイから返事が返ってきた。
ありがとう。チームメンバーに伝えることがある。すぐにギルド基地に集合できないか?
俺はすぐさま顔を洗い、歯を磨いて、ライダースジャケットを羽織り、ギルド基地へと向かった。
『やぁやぁ、ラインくん。すまないねぇこんな朝早くに呼び出しちゃって』
ローイは張り切っている様子だ。
『ライン、なんだか久しぶりだねー!』エミリアが元気よくやってきた。
『あぁ』俺は短く相槌をうった。
『あとはミルファだね。もうすぐ来るだろう』
ミルファが到着するまで、俺は自分のステータスを確認した。
名前:ライン
レベル:9
戦闘力:3,600
力:10
敏捷:12
体力:8
精神:3
ドクリムスとの戦いで、戦闘力が伸びたな。どうやら俺は敏捷が上がりやすいみたいだ。確かに連続突きや火炎連打など連続で技を繰り出すことが多いから敏捷が伸びていくんだろうか。
これからも敏捷を意識していこう。
『おまたせーっ!遅れちゃってごめんなさい』ミルファが到着した。
『これでメンバーは揃いましたね。みんなに集まってもらった理由は、明日の5vs5のメンバーが一人足りません!なので、明日までにどうしてもあと一人チームに勧誘する必要があるのです!』
『そうだと思ったよー!』エミリアはニコニコ笑っている。
『そして、職業バランスなんですが、僕とラインくんは近距離アタッカー、エミリアちゃんは遠距離アタッカーで、ミルファがヒーラーなので、やっぱり心強いタンク職がいいと思うんだよね』
『どうやってタンクを勧誘するんだ?』
『んーっ、方法はいくつかあると思うんだけど…やっぱり一緒にPTダンジョンに行ってみるとか?』ミルファはアゴに人差し指を当てながら言った。
『よーしそうしよう!PTダンジョンにタンクさんを野良募集してみて、いい感じの人だったら明日の5vs5に入ってもらおう!ついでにギルドにもw』
『いい作戦だー⭐︎』
『では、早速野良募集してみまーす!』
『おぉ、いきなりPT申請きたぁぁ!』
ゴンザレスがPTに加入しました。
『ゴンザレスさんよろしく!』
『よろしくですーっ!』
『よろしくです』
『よろしく⭐︎』
『お願いします!!あの、俺このダンジョン初見なんですけど、いいですか?』とゴンザレス。
『あっ、多分みんな初めてだと思うから大丈夫だよ!楽しんでいきましょう』