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新世界  作者: 三越寛仁
13/14

セレナの指環

気がつけば俺はエルフの里にいた。

『ラインさん、お目覚めですか?』

心地よい長老の声だ。

『あぁ、長い間眠っていたようだ』

『あなたは二日間眠っていましたわ。最初は高熱でうなされいましたが、お薬を飲ませると落ち着いたようですね』

『看病してくれたんだね、ありがとう』

『いえいえ、こちらこそ本当にありがとうございます。あなたはドクリムスを倒してくださいました』

『俺はなにも…。セレナが俺を守ってくれたんだ』

『セレナは勇敢な戦士でした。彼女があなたとこの森を守るということは彼女の務めです』長老は毅然としているが、目に涙が溜まっているようにみえた。

『この指輪はセレナがずっと大切にしていた指環です。あなたに持っていていただければ彼女も幸せでしょう』

長老はそう言って、エメラルドの宝石が施された指環を俺に渡した。

俺はセレナの指環を左手の人差し指に装備した。

『その指環は特殊な力があります。一度訪れたところにあなたはワープすることが出来ます。行きたいところを想像してみてください。』

俺はスターライントにある宿を想像した。


俺の身体は一瞬にして宿屋に移動した。

すごい能力だ。

俺は指環を眺めた。

セレナすまない…そしてありがとう…


俺はベッドの枕に顔を埋め

やり切れない気持ちを押し殺した。

俺がもっと強くならないと

もっともっと強くならないと

何も守れないじゃないか…!!

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