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納豆の噺(はなし)、色々。

 カレーについての投稿で、少し納豆ご飯について述べた。

 で、色々と思い出した。



 北大路魯山人さん。

 一世を風靡したグルメマンガ『美味しんぼ』の中で登場する、美食のカリスマ海原雄山のモデルである美食家。


 魯山人さんの著書に、“納豆を美味しく食べる最適のかき混ぜ回数”というのが記されている、というのを思い出して、ネットを調べてみた。


 305回。

 醤油を足して、さらに119回……。


 魯山人さんの名声に対して身の程知らずと叱られそうだが、関西人として言わせてもらいたい……。


 熱々のみそ汁だって冷めてしまうわ、どアホ!


 い、いや申し訳ない。

 あくまでも個人的な感想である。

 美食家としての根拠のある記述だとは思う。


 しかし、味がどう変わるというのか?


 実は、それについては心当たりがある。



 魯山人さんがそんな記述を残していると知ったのは、大昔に観たテレビ番組だった。

 番組の中での試みは、

『納豆をいつまでもかき混ぜ続けると、どうなってしまうのか?』というものだった。

 そのコーナーの中で豆知識として紹介されていたのだ。


 前述の305回も大きく越えて、納豆をかき混ぜ続けた。

 何回かは覚えていない。

 ずいぶんかき混ぜたと思う。


 結果は?

 納豆の豆の混ざった味噌みたいなものになった。

 そこで、かき混ぜようにも箸が折れてしまいそうなほど抵抗のある塊になったのだ。


 理屈は、こうだ。

 生クリームの液体をかき混ぜると、空気を取り込んで、しっかりとした手応えのあるクリームになる。

 納豆の粘り気の部分が、あれを大きく突き抜けたような状態、品物になるのだ。


 試食したタレント(アナウンサーだったか?)の感想は、

『大豆の香りが濃厚な、味噌みたいな味』だったと思う。


 つまり、その数歩手前のような状態、味になるのだろう。

 まあ、確かに美味そうである。


 でも、オススメはしない。

 そんなもの、ヒマなユーチューバーがやって試食すればいい話だと思う。



 ボク個人のこだわりはと言うと、納豆は、“ひきわり納豆”がいい。


 昔、『マツコの知らない世界』で、マツコさんが「アタシは粒の大きい納豆の方が、しっかりと豆の味がするから好き」と言っていたが、ボクは、大反対。

 納豆の豆なんてものは、噛み砕くから納豆の豆の味がするのだ。

 それまでは、口の中ではツルツルゴロゴロとした異物でしかない。

 その点、ひきわり納豆は、早い段階から豆の香りが口の中に広がる。

 断然、ひきわり納豆がいい。


 タレは、某メーカーが販売してた納豆 (ひきわりではない)の、紫蘇シソの葉の混ざったタレ。

 あの香りが大好きだった。



 子どもの頃は、納豆には白身ごと生卵を1つ混ぜていたが、独り暮らしをし始めてからは、納豆に卵を入れたことが無い。

 メンドーくさいからだ。

 この納豆入りの生卵みたいな納豆に、目が沁みるほどカラシを入れるのが大好物だった。



 もし、今、生卵と混ぜることを前提に納豆を選ぶとなると、どーだろう?

 ひきわりなどの好みもタレの好みも、変わってしまうかも知れない。

 ただ、とことんかき混ぜた“生卵入り納豆”には、少し興味はある。


 どんな姿になって、どんな味がするのか?


 でも、とことん時間がかかるだろうとは、想像できる。

 朝メシのつもりが夕飯になるぐらい(笑)



 それこそ、ヒマなユーチューバーでもなければ、やってられない。


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