表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

タモリさんのカレー論と、ボクの美味しさ嗜好

 これも、SNSで必ず1度は書くネタ。


 かつて“お笑いビッグ3”に数えられたタモリさんの、お昼に帯で放送された公開収録バラエティーは人気で、日曜日には総集編まで放送されていた。

 総集編の特典コーナーの、“収録後、観客の前での出演者によるフリートーク・コーナー”での会話。



 『カレーライスの食べ方の、こだわり』という話になった。


 で、タモリさんから出た発言が『食べる前に、全体を、ぐっちゃぐちゃに混ぜる』。



 もう条件反射みたいな間髪入かんぱついれずに、共演者の森口博子さんが「子どもみたい……」と言ってしまった時の、タモリさんのリアクションが、なかなか激しかった。


「な!な!な! こーゆーことを言うヤツがいるだろ!? だからオレは絶対に他人ひととは一緒にカレーは食べないんだ!」

 笑う共演者たちと観客。

 タモリさんは、理解者がいなのがよほど悔しかったようで、小さく「料理なんてものは、均等に味が混ざってる方が絶対に美味いのに……」と呟いていた。



 コレである。


 コレを、今回は考えてみたい。



 タモリさんの言うことは、基本的に賛成である。


 料理の世界では『味が均等になるように調理する』のは基本中の基本だ。

 料理人の世界では、炒めて塩コショウをする調理では『シロートでも失敗しない裏技』として、『フライパンに油をしいた時点で、目分量で塩コショウをかけて混ぜ合わせ、それから具材を投入して炒める』というのも、あるらしい。

 タモリさんの発言は、自身も料理好きで“料理上手”と言われるからこその、こだわりのように思う。


 『ぐちゃぐちゃに混ぜて食べるのは子どもみたい』というのは、マナーからの問題である。

 “見た目を汚なくして食べるのは、良くない”というのは、食事に同席する人への配慮としてのマナーみたいなものだと、ボクは思ってる。

 そして、バカげているとも。


 そんなの、そーやった方が美味いなら、それが『カレーライスの正しい食べ方』として、みんなが黙認してしまえばいいのだ。

 『はじめに全部をぐちゃぐちゃにかき混ぜてから食べる』料理なんて、この世に無いわけではないのだから。



 ただし、ボクはカレーライスをぐちゃぐちゃに混ぜてから食べたりはしない。


 ボクには、『『混ざりきっていない美味しさ』というものが、この世にはある』という価値観があるからだ。


 ボクにとっては“納豆ご飯”も、ソレである。


 醤油を納豆には混ぜない。

 納豆をご飯にかけてから、全体的に醤油を回しかける。

 納豆がご飯にかかってる所は混ぜる。

 でも、他は混ぜない。

 納豆とご飯の混ざった味、醤油がかかってるだけのご飯の味を、それぞれ楽しむのだ。

 何もかかっていない白いご飯は、その2つの味をオカズのようにして食べる。


 なんと言うか──起伏を楽しむような、または1つの器でいろんな味を楽しむような気がして、この方が好きなのだ。


 まあ、好みの問題である。

 ボクの考えが正しいと強要するつもりも無い。




 ところで、ボクより上の世代で『カレー大好き』の代名詞みたいになっている『秘密戦隊ゴレンジャー』のキレンジャーは、ボクの記憶では、“ほぼ混ぜない”。


 ルーの所ならルーだけ、かかってる所、白いご飯だけの所はそのまま、食べるシーンを視て「あ、そーなんだ……」と驚いた記憶がある。


 たぶん“大好きで、あっという間に食べてしまう”という演出のための食べ方か、テレビ番組としての的な配慮だったのだろう、と推測する。




 ただ──これは、美味しそうには思えなかった……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ