他連載より移稿 レンジでチンするパックご飯
ジャニーズ事務所の千賀さんが新型コロナに感染し、リモート取材だかVTR取材だか、その体験を語ってられました。
嗅覚異常だか味覚異常だかで気づいたとか。
「ソースをかけないと、食事が、ゴムを噛んでるみたいだった」とか。
それを聞いた時、ボクは、コロナと何の関係もないグチをね、思い出したんです……。
『ゴムを噛んでるみたいな食事』。
その経験、人生で何度かあるんです。
新型コロナに感染したわけではありません。
新型コロナが流行る前から。
あのねー、ボクねー、どーしても納得できない食べ物があって、それが『レンジでチンするタイプのパックご飯』なんですよ。
あの、メーカーがお薦めする加熱設定って、熱過ぎると思いませんか?
いや、熱々のご飯は美味しいですよ。
確かに。
でも、それは、“炊き上がり”という美味しい瞬間の温度が熱々なだけで、けっして“ご飯は熱々の温度にすると美味い”っていうワケじゃないと思うんですよ。
ボク的には、メーカーお薦めの加熱のパックご飯って、米の甘味も香りも楽しめない、まるで『熱々の消しゴムの粒』を食べてるような気分になるんです。
自分で加熱する時はいいんです。
加減ができますから。
でもね、ボクは時々、昼飯の値段を節約しながらボリュームも楽しみたい時とか、コンビニで買う1品にパックご飯も入れて、コンビニの店員さんに甘えてレンジでチンしてもらうことがあるんです。
その時に、どれだけ「少し温める程度でいいですから」とお願いしてもガッチガチに熱々のパックご飯になっちゃうんです。
なんか、後で「ご飯が解れてなかった」とかクレームを言われるのがイヤなのかガッチガチに熱々。
容器を頬っぺたにピタリと着けたらリアクション芸人みたいにのけ反りそうな温度です。
いや、わかってます。
コンビニの店員さんの好意に甘えて、ボクが厚かましいお願いをしてるんです。
文句を言える立場じゃないことぐらい。
だから、文句を言ったことはありません。
でもね。
「えー!? マジかー?
世間一般の人たちは、この罰ゲームみたいに熱々のパックご飯を、フツーに「美味しい」と思って食べてるってことか?」とね……なんだかね……モヤモヤするんですよ。
えー!?
あの、一世を風靡したグルメマンガの『美味しんぼ』だって、“お米の美味さを楽しめる食べ方”の1つに、『良い水をかけて、お茶漬けみたいにサラサラとかきこむ』って方法を紹介してたよぉー?
やっぱり、米の美味さを味わうには、ほどほどの適温ってあるんじゃないのぉー?
“炊き上がり”でもないご飯を熱々にして食べて美味いなんてさ、味覚なんじゃなくて“思い込み”なんじゃないのー?って常々思ってたことをね、テレビを視ながら考えてたんです……。