生まれて初めてのマクドナルド
『初めて食べた時の記憶が、今でも残ってる食べ物』
ボクの場合は……いろいろあるけれど、パッと思い浮かぶのは、≪マクドナルド≫かな?
ハンバーガーとマックシェイク。
ストロベリー味でした。
『なろう』を利用してる大半の人が、生まれるよりも前の話です。
母親の手料理のハンバーグは、フツーに食べてましたけど、人生で初めてのハンバーガーでした。
とても幼い頃の話です。
ハンバーガーなのにねぇ……お肉の味の記憶は無いんですよ(笑)
お肉の味を楽しんだのは、2回目以降じゃないでしょうか?
覚えているのは、ケチャップ。
それにピクルス。
ケチャップは、フツーに母親の手料理、もちろんハンバーグにも掛かってました。
それなのに。
ハンバーガーにかぶりついた時のダイレクトなケチャップの味、その、やや甘い鮮烈でフルーティーなケチャップの、いやフツーのケチャップの味なんだけど、その味に、「あ、美味っ!」と心の中で思った記憶があります。
それにピクルス。
人生で初のピクルス。
幼い子どもって、すっぱい味は苦手でしょ?
でも、イヤなすっぱさじゃなかった。
どちらかと言うと、美味かった。
ただ、あの、キュッ!と来る初めてのすっぱさは、体が少しキュッと身構える衝撃で、
「え!? 今の何? 何?」
って、咄嗟に自分がかぶりついた所を、正体を見つけようとキョロキョロと見つめた記憶があります。
でも、小さなお口なりに、ピクルスはまるごと口の中に収まってたんでしょうね。
あの小さな緑のスライスが正体だと気づいたのは、マクドナルドを何度か食べた頃。
「お前かぁぁー!」
と、ちょっとスッキリした記憶もあります(笑)
そしてマックシェイク!
人生で初めての体験。
それまでのボクが知る甘い飲み物は、冷えたコカ・コーラ、ファンタ・グレープ、三ツ矢サイダー。
歳の離れた兄のいるボクは、炭酸が平気な幼児でした。
牛乳は好きでした。
少し砂糖を入れた甘いホットミルクも飲んでました。
でも、冷たくてしっかりとした存在感のある甘い飲み物は、初めてでした。
幼児ですからね、肺活量は弱い。
一気に吸うことができない。
途中で力尽きてストローを引いて休むんですが、その時に太いストローを通じて吸うストロベリーの香料の混じった空気まで、濃厚な特別な空気な気がしました。
昔は香料が強かったんでしょうか?
幼くて刺激に敏感だったんでしょうか?
そして、プハァと深呼吸する空気の鮮烈さ。
ドロリとゆっくりと染み込むように口からノドへ、胃へ降りていく濃厚な甘さ。
なんか、夢中になって吸いついた記憶があります。
あーあ、マクドナルド喰いてぇなあー。