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第1部 魔王討伐世界救済編 11章

11章


「あはははっ!! 良いですねぇ!! 良いですよあなたぁ!!♡」


「…うぅぅっ……っ!!」 先程敵からの至近距離攻撃で力尽きたと思われたジルド、再び立ち上がるもののそこにはジルド本人の意識とはかけ離れ、まるで本能の赴くまま自分と倒れている友に対して敵意を剥き出している奴に無意識に戦闘を行うように立っていた。


「ですが、私もそろそろお仕事に戻らなくてはなりません…残念ではありますが私の最大出力の力であなたを満足させてみせますよっ!!♡」


奴は両手を前に突き出し先程とは比べ物にならない規格の光球を作り出した。

「ふふふっ、私自身これを作り出すのは久しぶりでしてねぇ…♡ 行きますよぉ! ギガシャドーボールっ!!!♡」


ー ブオォオォォォォ!! ー

巨大な光球は地面を削るかのようにジルドに向かって進んで行く。

ジルド自身意識はやはり無かったのか避けようともせず真っ正面から受けてしまった。


ー ドゴォォォォンン!! ー


「ふぅ…♡ 久々に最大出力出せて私としたことが思わず興奮してしまいました♡」


立ち込む砂煙、それを荒れ狂う風が払うとそこには無傷のまま立っているジルドの姿があった!


「なんですって!? この子おかしいわ!? 私の最大の力のはず、まず普通のこの世界の人間には耐えられないはずなのにどうして!?」

今目の前にいるあり得ない現象に奴は酷く混乱と動揺を隠せずにいる。

するとあることに気づいたかのように


「この子、まさかっ!? それしか考えられないわね…でもどうやら力の使い方を知らないようね…今なら…。」

何か思い当たる節があるのか奴はある賭けに出た。

瞬時にジルドの背後に回り後頭部に指を指す。


「あなたもたった今、私たちの脅威に成りかねない存在になったわ… だけど安心してちょっと記憶を弄らせてもらって私たちの仲間になってもらうわ♡」

そう言いジルドの後頭部に指先から強烈な勢いで黒い光線を放った。

「うっ!!?」

ジルドは奴の移動の早さに着いていけずそのまま攻撃をくらい元の状態に戻ってしまい再び倒れてしまった。


「彼が意識無かったのが幸いでしたが、もし普通に戦っていたらと思うとゾッとしますね…♡」

目の前で倒れて動かないことを確認した奴は安心しきった笑顔でジルドを見下ろしていた。


「さて、あとは彼を消してこの子をあの方のもとにお連れしますか♡」


再びイデアに光弾が向けられ息の根を止めようとしたその時だった。


「水の精霊よ! 我が呼び名に応え力を示せっ!! アクアアロー!!」

ー ザシュウ! ー

どこからか奴に向かって槍のようなものが飛んできた。


「どなたですか、また私の邪魔をするのは!?」


そこには複数人の兵隊を纏った一人の男が美しい白馬に乗っていた。


「我が名は『ユリウス・クーリッジ』王国騎士団、団長だ!」


麻雀って、ほんとルール難しいね。

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