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激録・ダンジョン経営振興管理局24時

作者: 生瀬なます

下野さんと巽さんの声で当ててもらえることを妄想しながら書きました、よろしくお願いします。

「まーたアトラクションで事故か、かなわねえな」

「はい、冒険者の攻略が済んだ低層のダンジョンを改装した、いわゆるダンジョン・パークってやつですね。最近人気だそうですが、客寄せのために無茶な演出するところも多くてとにかくトラブルが多いんですよねえ」

「で、今回のガイシャは」

「若い男女二人、ダンジョン内で行方不明ですって、経営者がブルってうちに連絡してきました」

「そりゃあ不憫だな」

「デート目的のカップルらしいですかね…チッ、やる気でねえな」

「おい、仕事だぞ」

「いやね、盛り場になってるらしいんですよ。暗がりで壁際に引き寄せていやらしいことするんですよ、不潔な空間ですよ。あーやだやだ」

「うるせえ、経営者締め上げに行くぞ」




「はあ?おたくワイバーン飼ってたの、それを一般公開?無茶すんなあ。ちゃんと中央ギルドから営業許可証出てる?」

「あ一応」

「あ!駄目ですよこれ。期限半年前に切れてる」

「見逃してくださいよ。ちゃんと鋼鉄の鎖で繋いでたし、順路からは離れてたんで大丈夫なはずだったんです」

「駄目。許可証は没収。てか現に犠牲者出てんだろうが」

「私、妻も子もいるんですよ。そんな……血も涙もない」

「はいはい、泣き言はあとで。とりあえず中見せてくださいよ、ダンジョン内のマップ出して」

「おっさん。中見てくるからそこでおとなしくしてろよ。」




「まあ普通にいたな」

「いましたねワイバーン。」

「鎖ちぎられてんじゃねえかよ。こりゃあガイシャ胃の中だな」

「とりあえずぶっ殺しますね」

「ああサクッとやってくれ。」





「さてと腹の中でも見てみますか?」

「ああ頼むわ。」

「……二人ともいたよ。まあ当然骨だけになってるが……服だけは消化されてねえな。」

「あ、私このスカート欲しかったんですよね。持って帰ろっかな」

「サイコかよ。俺お前と仕事するの怖い。」

「このブランドすごい値段しますよ。よい服だからワイバーンの胃の中でもあんまり溶けてないじゃないですか。それに比べて男のほうはなんていうかみすぼらしい格好だな。……ないわ。」

「恰好的に女が騎士で男が一般労働者階級。ジョブ違いの恋愛ってやつかもな。」

「ドラマの匂いを感じますね。ワイバーンの胃が二人の愛の巣になったんですかね。ちょっとロマンチックかも。」

「お前の脳内どうなってんだ。」

「常に愛の気配に飢えてます。」

「妄想はそのへんにして、経営者の豚親父しょっぴいて帰ろうぜ。」

「あいあいさ。」

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