再会
檀郷は河北に跋扈していた盗賊団の名前で、人名ではありませんでした……訂正します。(4月10日)
河北には銅馬とか鐵脛とか青犢とか、中二病っぽい名前の盗賊団(というか武装集団)がいっぱいあるのですが、檀郷もその一つでした。
建武二年(西暦二十六年)正月甲子朔。新年早々に日食があった。
皇帝・劉文叔は大司馬の呉子顔を総大将に、建義大将軍朱仲先や偏将軍王元伯ら九将軍らとともに、黄河の北、魏郡の檀郷の賊(武装集団)の討伐を命じた。その中には、騎都尉に任命された陰次伯も含まれていた。
「まさかお兄様まで……」
出征前の挨拶に訪れた陰次伯に向かい、陰麗華が蒼白な顔で唇を噛む。
「わたしが洛陽に来たばかりに、こんな……」
自分が皇帝の後宮に入らなければ、陰次伯が黄河の向こうへ出征することなどなかった。だが、陰次伯は笑って、手を振った。
「僕だって、劉伯升の下でそれなりに軍隊の仕事をしていたし、小競り合いだって経験している。鄧少君の下で盗賊討伐もしたしね。……僕は船に乗ったことがほとんどないから、黄河を渡るのが少し不安だけど」
新たに黄門侍郎を拝命した弟の陰君陵に陰麗華のことを託して、陰次伯は出征していった。
さすが、大司馬の呉子顔将軍以下、いずれも河北を転戦してきた歴戦の将軍たちは、鄴の東であっけなく賊を破った。呉子顔将軍ら諸将は引き続き河北に駐屯して周囲の巡撫に努めるが、建義大将軍の朱仲先と、騎都尉の陰次伯は戦勝の報告を兼ねて洛陽に帰還した。
文叔は使者を派遣して呉子顔を広平侯に封建するとともに、その他の功臣たちにもこれまで功績をに対して、封爵を行った。陰次伯も貴人の兄として陰郷侯に封じられ、今回の軍功を理由に封地を増そうとした。
しかし、陰次伯はそれを辞退したという。
『臣の軍功など、物の数にも入りません。陛下のもとで功績を挙げた者は山ほどおります。臣は掖庭の繋がりで陛下に引き立てられましたのに、さらに恩賞を加えられましたならば、天下に顔向けできません』
その話を弟の陰君陵から聞いた陰麗華は、思わずわが胸を押える。
「それは――もしや、お兄様について、あれこれ言う方がいらっしゃるということ?」
陰君陵は後殿の陰麗華の堂で、牀の上で形のよい眉を顰めた。――優男風の、いかにも書生上がりと言う陰次伯に比べ、陰君陵は身体も大きく、膂力もある。護衛としての活躍を期待されているが、容貌自体は陰麗華によく似て、大きな黒い瞳に優しい顔つきをしていた。
「――姉さんが、南陽ですでに陛下に嫁いでいたことは、半ば秘密なんです。妻がいるのに、河北で真定王の姪をさらに娶るなんて、外聞が悪いですからね。そのしわ寄せが兄さんに及んでいて――要するに、最近、兄さんが南陽から出てきて陛下に美人の妹を献上し、その縁で取り立てられたのだと、もっぱらの噂で……」
「献上……」
「ついでに弟の俺まで陛下の近侍に押し込んだ、見かけによらずやり手の男だなどと――軍功などより、美人の姉妹を持つ方が出世の早道だと、あからさまな陰口を聞くこともあって――」
自分が、モノのように文叔に献上されたなんて考えたこともなかった陰麗華は絶句する。
妻であったはずが、一側室に堕とされて、その上、家族が批判にさらされるなんて、あまりにひどい。
思わず目を伏せた姉を気遣い、陰君陵が慌てて言った。
「姉さんが気にすることはないよ。真実はいずれ明らかになる。……兄さんは、美人の妹のおかげで封爵を得たのは間違っていないから、そのままにしておけって」
弟に慰められるが、陰麗華の心は晴れなかった。
「……そんな批判があるなんて、もし、それが南陽に聞こえたら――」
母はさらに陰麗華に怒るだろう。そして鄧少君はどう思うのか。
陰麗華は顔を上げ、後殿の豪華な部屋を見回す。
この部屋は、文叔が自分を閉じ込めるための、鳥籠だ。この二年ずっと、陰麗華は文叔との再会を待ち望んでいたのに、再会した途端に、有無を言わさず閉じ込められてしまった。――もう、故郷へも帰れない。
この年、文叔は皇帝としての形式を整える、さまざまな命令を発布した。
たとえば、長姉・劉君黄と妹・劉伯姫を、それぞれ湖陽長公主と寧平長公主に封じ、三年前、小長安の戦いで非業の死を遂げた次姉・劉君元を新野長公主に追封した。皇帝の姉妹である長公主にはさまざまな特権が認められる。長姉、湖陽長公主が特権を最大限に振りかざすのは、もう少し先の話である。
正月、皇帝は洛陽に高祖廟と社稷を建設し、洛陽城の南に天を祀る郊の祭壇を作り、また初めて正式に漢の火徳を認め、国家の色を赤と定めた。そして、火徳の漢は水を嫌うことから、洛陽からサンズイを取り去り、洛陽の城は「雒陽」と呼ばれることになる。
更始帝配下の諸将軍が、関中を脱出して雒陽の劉文叔のもとに帰順して来るようなった。弘農郡の析県で挙兵し、いち早く武関を開いて更始帝の軍を関中に引き入れて長安を落とした復漢将軍鄧曄・輔漢将軍于匡の両将軍もまた、雒陽にやってきて元の爵位を保全された。そのことをわざわざ劉文叔から知らされて、だが陰麗華は首を傾げる。そんな知らない人の話をされても、どう答えてよいかわからない。
「そうですか……わたし、長安がどうなったかも知らなくて……」
自分のことで精いっぱいだったけれど、王莽の子として引き取られたはずの、匡と曄の兄妹はどうなったのか、鄧仲華に調べてもらうことは可能だろうか。それで、陰麗華は文叔に尋ねた。
「鄧仲華さんからは連絡はあるのですか?」
その日、文叔は遅くまで政務をこなしていたので、陰麗華は先に夕餉を済ませていたのだが、まだ夕食を食べていないという文叔のために、方爐で温めた粟の粥を給仕しながら尋ねる。
「ああ、この前はわざわざ使者を送ってくるからなんだと思ったら、前漢の皇帝の神位だったよ」
文叔は粥を受け取って、匙で口に運びなから言う。
長安では赤眉軍が掠奪の限りを尽くし、諸皇帝の陵園を暴き、その屍を辱めるなどの暴挙を繰り返していた。
「食事中に話すことじゃないかもしれないが、何でも呂后の墓を暴いて、中の死体を引きずり出してその……」
「死体を?」
少し離れて醪を温めていた小夏も眉を顰める。
「ええ?もう、二百年くらい前の死体でしょ?」
「それが、ほら、さすが呂后の墓だけあって、いろいろ手が尽くしてあったのか、死体はまだ生けるが如きの美しさで、赤眉の奴らはその死体に欲情して――」
陰麗華は意味が理解できずに首を傾げているが、察しのいい小夏は悲鳴を上げた。
「うそ!」
「――だよなあ。いくら生けるが如き死体でも、呂后って婆さんだろう? 僕は婆さんの死体じゃあイケないなあ……」
「文叔さま、相変わらず諧謔が寒いです!ていうか最低!」
「全然、意味がわからないんだけど……」
文叔の諧謔の、〈笑い所〉の詳しい説明を求める陰麗華に向かって、小夏が首を振る。
「お嬢様はわからなくっていいんです! すっごい下品な上に気持ち悪い諧謔ですから!」
そんな長安の騒乱に対し、兵を率いて関中に駐屯する大司徒の鄧仲華は、手を尽くして前漢十一帝の神位を回収し、それらを奉じて雒陽に送り届けてきた。それで、皇帝・劉文叔は諸帝の神位を建設したばかりの高祖廟に納めたのだ。――劉文叔政権こそ、正統なる漢の後継者であると、天下に宣伝するために。
「漢の正統を継いでいることを強調するために、仰々しく祀れってさ。僕だったら、きっと面倒くさいなって捨て置いたけどさ。ほんと、あいつは気が回るよね」
ちなみに、文叔は世代的には漢の成帝と同じ位置になるため、前漢の諸帝をどこでどう祭祀するのか、面倒くさい礼制の議論が発生するのだが、文叔自体は祖先祭祀にほとんど興味を持たなかった。――一般に、王朝を開いた開祖の皇帝は、自身の生みの両親に「皇帝」「皇后」号を追尊するが、彼は父親を辛うじて「南頓君」として祀ったくらいで、母親に対しては何もしていない。
「ああそうだ――それから」
粟粥を掻きこみながら、文叔が思い出したように言った。
「劉聖公の妻子が、南陽に戻ったそうだ」
「趙夫人が?」
陰麗華が目を見開く。
「……お元気なのですか?」
「元気……ではないだろうな。ほとんど着の身着のままで武関まで辿りついたのを、たまたま、僕が仲華の元に送った使者に会って。偶然だけど、趙夫人の遠い親戚だったんだよ。その男が衣服や食事を手配し、彼らの消息を捜していた劉子琴……えっと、劉聖公の従兄弟だけど……とようやくめぐり合って――」
「趙夫人にはお世話になったのです!……何とか、ご恩返しをしなければとずっと思っていて!」
身を乗り出すように懇願する陰麗華を、文叔は困ったように見つめる。
「……趙氏は子供を三人連れていて……劉聖公の子なんだ。正直、どう、遇するべきか……」
「まさか殺すの?!」
陰麗華が悲鳴を上げる。文叔は複雑そうな表情で陰麗華を見て、言った。
「……君は、それで構わないのか。君と僕の子は、あの男のせいで殺されたも同然だ。僕は――」
「でも、趙夫人が救けて下さらなかったら、わたしもきっと死んでいました。長安へ発つ直前まで、わたしを励ましてくださって……」
趙夫人の恩に報いるとは、つまり劉聖公の子を助けるということ。文叔は凛々しい眉を寄せて考え込む。
「……子供は、まだ小さい……」
「趙夫人の御恩に報いなければ、わたしは人でなしです」
まっすぐ見つめる陰麗華の瞳に射抜かれて、文叔は肩を竦める。
「まあ、しょうがないな。心情的に納得はいかないけれど、妻を助けてもらった恩は恩だ。聖公の子の封爵を認めよう。劉子琴に、僕から書簡を出す」
「ありがとうございます!」
ホッとしたように微笑む陰麗華の顔を、文叔が眩しそうに見つめる。
「そんなことで君が歓ぶなら、何でもするよ。……陰次伯に封地を増そうとしたら、断られてしまったからね。――ああでも、劉聖公の子を封ずるのを、君の恩だと言うことはできないな。適当に誤魔化すしかないか。まったく、納得いかないな……」
文叔は溜息をつくと、残りの粥を食べきって、空の椀を案に置く。
「小夏、白湯をくれるかな」
「はーい、ただ今」
小夏が方爐にかけていた鍋から白湯を注いで、器を運んでいく。文叔は熱い白湯を美味そうに飲んで、残った蕪の漬物を口に放り込んでパリパリと噛み砕いた。それからまた白湯をゆっくりと飲んで、陰麗華に言った。
「ああそう、それで、明日、陰次伯に案内させて、于匡将軍と鄧曄将軍をこちらに寄越すから……向こうの堂で対面したらいい。」
「はい?」
陰麗華が首を傾げる。
「わたしが、その方たちにご挨拶するのですか?」
「うん、鄧曄将軍は于匡将軍と結婚するらしいよ。驚いたね、まさか鄧曄将軍が女だとは、全く想像もしなくて……ああ、于匡将軍の妹も上殿して挨拶に来るって」
全く意味がわからなくて、陰麗華はずっと首を傾げていた。
翌日。腑に落ちないまま、陰麗華は以前、衛尉の李次元から説明を受けた、私的な謁見を受ける堂に向かう。付き添いは宦官の陸宣と小夏、そして特に文叔の方から陰君陵が派遣されてきた。
「いや、驚いたよ、于匡将軍ってさ、彼だったんだよ」
「彼?」
「あれ、姉さん、陛下から説明されてないの?」
「鄧曄将軍は女で、于匡将軍と結婚するとか。そもそも、お会いしたこともない方の、さらに婚約者を紹介されても……」
そんな話をしているうちに、陰君陵に説明される前に堂についてしまう。陰麗華が足を踏み入れると、その場に控えていた宦官が独特の抑揚で声をかけた。
「陰貴人様のおなり~」
堂内の人物たちが頭を下げる前を、遠慮がちに通り、陰麗華が南面して立つ。
「お、面を上げて、お楽になさって……」
緊張して陰麗華が声をかけると、「平身~」とまた宦官の声がかかり、一同が顔を上げる。陰次伯の見慣れた姿と、武装をした若い男と、やはり武装した――しかしほっそりした――中性的な人物。そして黒い襟の曲裾深衣を着た、若い女――。
「よ、曄?……それに、匡?……ど、どういうこと……?」
「お久しぶりです! お嬢様!」
かつての侍女、曄は再会の感激にすでに涙ぐんでいる。陰次伯が呆れて言った。
「何だよ、陛下から聞いてなかったのか?」
陰麗華が首を振る。
「于匡将軍と鄧曄将軍は結婚するのと、于匡将軍の妹も一緒に来るってだけ。どうしてそんな知らない人に挨拶されるのかしらって……」
「ああ、俺の姓の于って、ほとんど名乗ることなかったですからね」
于匡がうんと精悍になった顔を綻ばせる。僮僕姿しか見たことのなかった彼が、武装も凛々しく別人のようだ。
「……あなたたち、元気だったの?……わたし、てっきりあの混乱で……」
陰麗華が感激に両手を口元に当てて涙ぐむと、于曄も涙を両目に溜めて頷く。
「はい、ぎりぎりで兄が助けに来てくれて……お嬢様も、お元気そうでよかった!」
「生きていてくれたなんて!……天に感謝しなくっちゃ!」
陰麗華と于曄が互いに歩みよって抱きしめ合う。
「長安で威名を馳せた于匡将軍が投降してきたと聞いて、前殿で顔を見た時はびっくりしたよ。陛下なんて顎が外れそうに驚いて、玉座から滑り落ちるかと思ったからね」
陰次伯が言えば、于匡も笑う。
「事前に知らせようにも説明のしようがなくて……まあ、何も言わなくても、顔も見ずに殺されることはないだろうと……」
「ねえ、再会を懐かしむのはわかるけど、あたしのこともいい加減、紹介しておくれでないかい?」
もう一人の、凛々しく男装した女将軍が于匡に声をかけ、于匡がああ、と慌てて陰麗華に引き合わせる。
「鄧曄将軍です。ぱっと見は男にしか見えませんけど――」
「なによ、その紹介の仕方は!」
「そうよ、兄さん。鄧曄さんは兄さんの、命の恩人なのに!……それにとっても素敵な方なんです!」
于曄が陰麗華に微笑みかける。陰麗華は思わず、目の前の男装の麗人をまじまじと見た。
「……女性……でそんな、戦場に出ていらっしゃるの? う、馬にも乗ったり?」
「もちろん! 陰貴人様! お初に御意を得ます。あたしは武関あたりの鏢局の女元締めをしていて、挙兵して好き勝手やってるんですけどね。あの劉聖公もあたしのことを女だとは思わず、執金吾なんて官職までもらっちまって、説明するのもめんどくさいんで、何食わぬ顔でこなしたけどさ!あたしのことは、鄧女将とでも呼んでくださいな」
威勢よく早口でまくし立てる鄧曄将軍に、陰麗華は圧倒されて、黒い瞳をパチパチ瞬いている。陰君陵が気をきかせ、立ち話もなんだからと場所を移し、席について積もる話を始めた。
「じゃあ、匡は長安から脱走して、南陽に戻ろうとした途中で、鄧曄将軍に助けられたのね」
陰麗華の問いに、于匡が頷く。
「全く面目ないことで……彼女がいなければ、谷底で魚の餌になっていました」
于匡は長安に残した妹、曄を救い出すために鄧曄らと兵を挙げ、更始帝の派遣した李松将軍らに合流し、長安を陥落させる。
「本当に、未央宮が焼け落ちるギリギリで曄を助けることができたんです」
その時のことを思い出したのか、于匡の表情が曇る。
「わたしは、王莽の娘の――黄皇室主様の宮にいたので。室主様は自ら火に身を投げてしまわれて……」
于曄が睫毛を伏せ、陰麗華に言った。
「その――こう見えても、未央宮仕込みなんですよ。もし差し支えなければ、もう一度お嬢様にお仕えさせていただけませんか?」
「ええ?……それはつまり……」
陰麗華が目をパチクリさせて周囲を見回す。
「この南宮で、わたしの下についてくれるってこと? でも――」
「図々しくお願いできる血筋でないのはわかっているのですが……」
于曄の父親はかの、王莽である。その血は絶やすよう、更始帝が命じていた。
「文叔さま……いえ、陛下はご存知なのよね?」
陰麗華が兄の次伯や于匡を見れば、陰次伯が頷いた。
「ああ、陛下も、お前の側仕えに人がいないことは気にしていて、未央宮にいた経験のある曄がいてくれるなら心強いと。……血筋の件はいくらでも誤魔化しがきくから、心配いらない。曄の父親が誰かなんて、誰も気にしやしないさ」
「側にいてくれるなら、わたしも嬉しいわ。……ここは、知り合いも少なくて……」
「やったー! 仕事が五割減!」
後ろに控えていた小夏が諸手を上げて喜び、曄も笑顔で言った。
「新参者ですが、これからよろしくお願いします」
「于匡はどうするの?」
陰麗華が于匡と鄧曄を見れば、二人は顔を見合わせて笑った。
「あたしはもともとが鏢局の元締めだから、将軍なんてのは廃業して、もとの商売に戻ろうかと思ってるんですけど、手下たちがね、将軍ってのがあるといろいろ便利って言うんですよ。だから、将軍として南宮に出入りして、裏では雒陽と長安で商売をしようかなって」
「俺たちは内朝にも出入り出来るから、警備の仕事をもらったんです。お嬢様を守ってくれって、陛下直々に命じられました
「わたしを――?」
陰麗華が目を丸くする。陰次伯が妹に噛んで含めるように、説明した。
「雒陽にも刺客が横行している。お前の周辺も気を付けないといけないんだ。鄧曄将軍は女だから、お前の身近についてもらいやすい。これから、にぎやかになるぞ?」
「何しろ、鄧曄一人で三人分の騒々しさですからね」
「なんですってぇ?」
于匡と鄧曄の夫婦漫才に一同がどっと沸いて、陰麗華も久しぶりに笑顔になった。




