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河はあまりに広く、あなたはあまりに遠い  作者: 無憂
第一章 河の洲に在り
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舂陵

 陰麗華と劉文叔が初めて出会ったのは、文叔が皇帝に即位した年から遡って十一年前、安漢公王莽が皇帝位のゆずりを受け、天命が劉氏の漢から王氏の新へとあらたまって六年目の、天鳳元年(西暦十四年)のことだ。その時、陰麗華は十歳、劉文叔は二十歳であった。


 陰氏は春秋五覇の一人、斉桓公の宰相であった管仲を祖とする。秦漢の際に南陽の新野県に居を定めて以来、多くの下戸こさくにんを従え、七百頃(一頃=約四万六千㎡)もの田畑を擁する、南陽でも指折りの富豪である。新野県は南陽の郡治である宛県の南方にある。新野県の東郷が「新都国」として王莽の封地とされ、王莽即真後の「新」という国号の由来となった。その意味で、南陽は王莽とも実は、縁が深い。


 南陽の大姓諸氏は互いに網の目のような婚姻関係を結んでいた。陰氏と同じ新野県のとう氏の姻戚関係は特に強く、代々、二千石にせんせきの高官を輩出してきた鄧氏と、地元の南陽で土地の開発に勤しむ陰氏は、ほとんど一つの家の裏と表のような関係にあった。陰麗華の母は鄧氏の出で、麗華の年の離れた異母姉もやはり鄧氏に嫁ぎ、地方官となった夫の任地に従い、南陽を離れている。

 麗華が七歳の年に父・陰陸は世を去ったが、前妻の忘れ形見の長男はまだ成人前であったので、後妻で未亡人となった鄧夫人が一家を切り盛りしている。鄧夫人の従弟・鄧偉卿とういけいの家が陰家の北西にあり、男手の少ない陰家を何くれとなく支えていた。その偉卿の妻が舂陵しょうりょうの劉氏の娘、劉君元である。


 天鳳元年の春、劉君元のすぐ下の弟、劉伯升りゅうはくしょうの婚礼が行われる。陰家からも祝いに駆けつけるべきだが、鄧夫人には陰麗華の下に幼い男の子が三人もいて、舂陵まで出かけるのは難しい。それで、陰家からは十六歳の長男・次伯を派遣することにし、鄧偉卿一家の一行に便乗させてもらうことにした。

 鄧偉卿は二十五歳で妻の劉君元も同い年。二人の間には四歳になる一人息子、鄧汎とうはんがいる。君元の末の妹、劉伯姫は陰麗華と年が近くて以前より交流があった。陰麗華も舂陵に行って伯姫に会いたいとの我儘に夫妻が快く応じて、十歳の陰麗華も舂陵に赴くことになったのだ。


 新野から舂陵しょうりょうまで、祝いの品を満載し、女子供を連れての旅であるから、途中、知り合いの農家に宿を求めて二泊した。一台は荷馬車で、まだ若い家僮の匡と陰次伯が交代で馭す。もう一台は周囲を覆った女性用の幌馬車で、鄧偉卿と老家僮の阿台が馭者を務め、劉君元と鄧汎、陰麗華、陰家のはしためであるようが乗った。匡と曄は兄妹で、母親ともども、もとは鄧家に仕え、陰麗華の母鄧氏が嫁ぐときに陰家に移ったのである。もう一人、鄧偉卿の兄の子、鄧少君が騎馬で従う。少君は早くに父親を失って偉卿に扶養された。陰次伯と同じ十六歳で、身長も伸びて体格もよく、武芸が得意。つまり護衛である。

 

 春の穏やかな空の下、何事もなく農地の中のあぜ道を馬車は進んでいく。春蒔きのアワキビの畑はまだ育っておらず、所々、秋蒔きのムギが青々とした茎を揺らしている。ときおり馬車を止めて鄧汎の退屈を紛らわしながら、一行は昼過ぎに舂陵のまちに入った。

 一般に、集落は城壁で囲まれ、田畑は城壁の外側にある。人々は夜明けとともに城門を出て耕作に向かい、日の入りとともに城門をくぐって家路につく。だが、舂陵は数代前の領主が国替えを願い出て移ってきた新興の郷である。灌漑のためのすいろが張り巡らされ、常に新しい田畑の開墾が続く南陽あたりでは、立派な城壁を持たない集落も生まれていた。舂陵もそんな水郷の集落の一つで、郷の北側には申し訳程度のつちかべが作られているが、まちの南方に白水という川が流れているせいもあり、南側の境界は有耶無耶になっている。劉伯升・文叔兄弟の家はまちの南側、白水から北に二里(約八百メートル)のところにある。


 郷はその内部で里と呼ばれる単位に分かれており、里ごとにかきねで囲われ、閭門りょもんという門があった。この門は夜の間は閉じられてしまい、夜間の外出は原則禁止である。鄧家の一行もある閭門をくぐり、閭内のみちを行けば、やがて劉家の門が見えてきた。

 劉家はかつての舂陵侯家の分家筋で、言わば中流の家である。本家に比べれば規模は劣るが、この里内では最も立派な門を構えている。鄧家の馬車が門前に止まると、門番の老僕がすぐさま走り出てきた。


 「……ええと! ああ、新野の鄧様でございますね! 遠いところをどうも! すぐに、家人を呼んでまいります!――おい、三の少爺わかさまにお知らせしろ!」


 門番が門の脇で縄をなっていた小僧に叫ぶと、弾かれたように小僧が邸の方に走り出す。幌の中から劉君元が顔を出し、懐かしい我が家にホッと息を吐く。


 「ただいま、老南。元気そうね」

 「ああ、お嬢様も、お久しぶりでございやす!……こちらは坊ちゃんですね! 大きくおなりになって!」


 老僕が馬を曳いて、馬車を大門の内に引き入れる。劉家に仕える家僕たちも大門に集まり、それぞれ馬の轡を取ったり、門を大きく開いて馬車の通行を助けたりと、てきぱきと働いている。久しぶりの馬車の旅に少し酔ってしまった陰麗華は、はしゃいで早速馬車から降りようとする鄧汎を横目に、馬車の中の敷物の上でぐったりと横になっていた。


 「麗華ちゃん、大丈夫? 馬車に酔ったのかしら」


 劉君元と婢の曄が心配そうに覗き込んできたので、陰麗華は慌てて身体を起こすが、気持ち悪くてまた突っ伏してしまう。


 「う、うん……ちょっと酔っちゃった。昨日、あんまり眠れなくて……」

 「そうお? 無理しないでね」


 馬車がゆっくりと邸の庭を進むうちに、馬車の外から快活な声がした。


 「義兄にいさん! 遠路をご苦労様!……姉さんも!」

 「やあ、文叔! 久しぶりだな!――伯升はどうしてる」

 「伯升兄さんは花婿だからね。宛まで花嫁を迎えに行ってるよ」


 今の皇帝――つまり王莽――がまだ安漢公と名乗っていた漢の平帝の元始三年(西暦三年)、劉子駿らに命じ、吏民に至るまでの送終(つまり葬儀)や嫁娶(つまり結婚)等の礼制を定めた。婚礼には六礼りくれい(*1)に従って「親迎」することが義務付けられ、伯升ははるばる宛のまちまで、自ら花嫁を迎えに行っているのだ。

  

 「助かったよー! もう、男手が足りなくて! 今回は仲先は花嫁側だから当てにできなくってさー」

 「おいおい、義兄の俺を顎で使うつもりか?」

 「立ってる者は親でも使えってね。これ、ウチの家訓だから」


 偉卿とその義弟らしき若い男の声の会話が続き、その流れで、偉卿が鄧少君と陰次伯を紹介している。


 「陰さんって……ええっ? あの綺麗な後家さん、こんなデカい息子がいるの?」

 「あ、僕はその……」

 

 実際には次伯は前妻の子なのだが、それを説明する前に、鄧汎が待ちきれずに馬車から飛び降りようとし、危ういところで文叔が抱き留めた。


 「ああもうっ、汎! 危ないでしょう!」


 幌から身を乗り出して、劉元君が息子をしかりつける。


 「文叔おじさん、釣りにつれていってくれる、って約束だよ!」

 「ああ、いい子にしてたら、明日、連れて行ってやる」

 「やったあ!」


 はしための曄と劉君元が馬車から降り、具合のよくない陰麗華を心配して中を覗き込んでいると、劉文叔が尋ねる。


 「まだ、誰かいるの?」

 

 劉文叔の問いに、姉の君元が頷く。


 「東隣りの陰麗華ちゃん。……次伯の妹だけど、馬車に酔ったみたいなの」

 「おーい、降りてこれるか?」

 

 暗がりに向かって呼びかける文叔に、陰麗華が慌てて起きて身じろぎする。


 「は、はい。大丈夫……だけど……」


 その声の調子から、まだ幼い子供だと文叔は判断し、宥めるような調子で誘い掛けた。


 「おいで、下ろしてあげるから。ほら、手を出して……」 


 馬車の外から覗き込んだのは、まだ若い男。顔の造作は翳になってはっきりはしなかったが、やせ型だが均整の取れた体つきをしている。大きな手が伸びてきて腕を掴まれ、ぐいっと引き寄せられて、あっと言う間もなく、馬車から抱き下ろされた。


 反射的に男の肩に掴まり、落とされないように縋りつく。目を上げれば、間近には端正な青年の顔があった。

 程よく日に焼け、やや面長で鼻梁が高く、眉も高い、彫りの深い顔だち。目は大きく黒目がちで、陰麗華を見て優しく微笑んだ。


 「大丈夫? 馬車に酔ったかな?」

 「あ、あの……」

 「ああ、思い出した、伯姫の友達だね? 新野の陰麗華ちゃん」


 文叔は陰麗華を抱き上げたまま、馬車に背を向けて邸の中門をくぐる。


 「あー! いいなあ! ボクもだっこー!」

 「馬鹿、自分で歩きなさい!」


 背後で鄧汎が騒ぎ、母親に叱られている。抱き上げられて運ばれていることに気づき、陰麗華は恥ずかしさで顔が真っ赤になった。――もう少し麗華が年長だったら、文叔もこんな扱いはしなかったに違いない。きっと彼の目にはほんの子供に見えたのだ。


 鄧偉卿や兄の陰次伯は、運んできた荷物や祝いの品を僮僕たちを指図して運び下ろすのに忙しく、二人のことは見ていなかった。ただ鄧少君だけが、陰麗華を抱いてどんどん進んでしまう文叔が不安で、声をかけるべきかオロオロする。


 邸は中庭を中心とした四角いユニットを基調とし、それが回廊でいくつも繋がっている。文叔は大股で最初の一番広い中庭を横切り、中央の堂には上がらず、脇の回廊に入った。白く塗られた土壁が奥へと続く。何処へ連れて行かれるのかと、麗華が不安に駆られてつい、両腕に力を込めて縋ると、文叔が気づいたのか、麗華の顔を見下ろして微笑む。


 「――ああ、君たちの部屋は、奥の女たちの棟に用意してあるから、そこまで連れていくよ」

 「……あ、歩けます」

 「大丈夫、ちゃんと掴まっていて?」


 文叔はずかずかと歩いていく。と、奥から出てきた老女が二人の姿を見て、びっくりしたように小走りに近づいてきた。


 紺色の筒袖の襜褕ひとえは踝まであり、何度も継ぎをあて、刺し子を施して修復した蔽膝まえかけをしている。白髪交じりの髪に生成りの麻の手拭いを巻いた老女は、様子から文叔の抱える少女が、客人だと気づいたらしい。


 「まあまあ、少爺わかさま、どうなさいました?」

 「ちょっと具合がよくないらしい。馬車に酔ったんだ。臥牀ベッドの準備はできてる?」

 「そちらは……ああ、もしかして、陰家のお嬢様で? 末のお嬢様が夜は一緒に寝るからと、寝台の準備はしていないのですよ。まずはそちらのいまの方にお通しを……ええ、ええ、いくら何でも、少爺わかさましんしつまでお連れするのはまずいですからね」

 「ああ! なるほど。これじゃあ、まるで〈親迎〉だね。あはは。……いっそこのまま嫁に来るかい?」

 

 気軽に言われて、陰麗華はさらに真っ赤になる。〈親迎〉とは婚礼の際に花婿が花嫁を直接迎え入れる儀礼。文叔の目には子供にしか見えないから、気の利いた諧謔じょうだんのつもりかもしれないが、そろそろ異性のことが気になり始めたお年頃の麗華にとっては、全然シャレにならない。


 「ひどいっ……そんな冗談……」


 涙目でふるふる首を振る麗華を見て、文叔は大口を開けてあははははと笑う。老女の案内で文叔はこじんまりとした吹き抜けの堂に入る。土間敷きで、部屋の中央に柱が二本立っていて、その前に向き合うように牀が二つ並べられ、正面にも大きな牀がある。文叔はその正面の大きな牀に陰麗華を下ろし、自分も浅く腰掛ける。ぐったりしている麗華のために、老女が脇息を持ってきて、それに凭れて麗華はようやくホッとした。


 「お疲れ様。……遠いところをよく頑張ったね? あまりに辛いようなら、奥にも臥牀はあるよ? 寝る?」

 「い、いえ、大丈夫です……」


 ぐったりと脇息にもたれた麗華の、黒くまっすぐな髪がはらりと流れ落ちる。まだこうがいで髪を結わないのは、子供の証だ。文叔は何のためらいもなく、陰麗華の深衣の裾を少しめくって、小さな履を脱がす。陰麗華がびくっとして足を引こうとしたが、文叔は気にもしないで靴を綺麗に揃え、牀の脇に置いた。

  

 程なく、いったん下がった老女が案(脚付きの盆、お膳)を捧げ持って戻ってきた。案の上には白湯の入った漆塗りの耳杯(両側に耳のような持ち手のついたカップ)が二つ。文叔の助けを借り、両手で耳杯の耳の部分を持ってお湯を飲んで、陰麗華はやっと人心地付いた。

 

 「大丈夫? 大変だったね? もしかして、馬車に長く乗るの、初めて?」

 

 陰麗華は恥ずかしくて真っ赤になって俯いてしまう。子供だから婚礼の祝いに出る必要もないのに、友達に会いたいからと無理に同行をせがんで、こんな迷惑をかけるなんて。母に知られたら、きっと叱られるに違いない。だが文叔は気にする風でもなく、宥めるように麗華の背中を撫でながら、自分も耳杯を手にして白湯を啜る。


 すると、軽い足音とともに、曲裾深衣(裾がカーブを描くようにカットされた着物状の衣)の裾をからげるようにして、一人の少女が走ってきた。こちらもまだ笄(=十五歳)前の未成年で、長い黒髪が背中で踊る。


 「麗華! 来てくれたのね!」

 「……伯姫はくき……」


 少女はこの家の末娘の劉伯姫。麗華より二歳年上の十二歳、新野の鄧家に姉を訪ね、歳の近い陰麗華と知り合った。閉じ込められているわけでなくとも、女性はまさか一人旅するわけにもいかないので、離れた場所の友人に会える機会は滅多にない。陰麗華が舂陵までついてきたのも、要するに伯姫に会うためである。

 伯姫もまた、陰麗華に会えてうれしいのか、牀に突進して、彼女の両手を強引に取った。


 「嬉しい! 久しぶり! 今夜は一緒に寝られる?」

 「おいおい、伯姫、おちつけよ。麗華嬢は馬車で酔って、休憩中なんだから」

 

 文叔に言われ、伯姫は初めて兄に気づいたように顔を上げた。


 「あら、文叔兄さん、いたの!」

 「いたの、はひどいね。麗華ちゃんをここまでお連れしたのは、この僕なのに」

 「あらあら、それはどーも、ご苦労様ですこと!」


 ツンっと顎を上げるようにして伯姫が言い、すぐに麗華に向かって微笑んだ。


 「大丈夫だった、麗華。文叔兄さんって、ほんっとに、寒い諧謔じょうだんばっかり言ってるのよ。寒すぎて凍えちゃったんじゃない?」

 「大げさだな、伯姫は。……諧謔で凍えさせられるなんて、夏場は重宝じゃないか」

 「ええそうね、冬場は最悪だけど!」


 伯姫は兄に悪態をつくと、自分も文叔の反対側に腰を下ろし、陰麗華を奪うように抱きついた。


 「半年ぶりじゃないかしら? 文叔兄さんったらズルいのよ、いっつも、自分だけで新野に遊びに行って! わたしも連れて行って、っていつも頼んでいるのに」

 「だって、お前を連れていくなら馬車で行かなきゃならないじゃないか。途中、野宿ってわけにもいかないし、侍女や護衛も……って面倒くさいことになる。僕一人なら馬ですぐに行き来できるし……」


 要するに伯姫を連れて行くと面倒臭いからと、文叔は男の気安さでさっさと一人で出かけてしまい、置いてきぼりを食わされて、伯姫は臍を曲げているのである。


 「ごめんね、うちはまだ小さい弟がいるし、兄さんもそんなに頼りにならないから、わたしはあまり家から出られなくて……」

 「いいの! 今日だってわざわざ来てくれたんだし!」

 

 伯姫はもう一度麗華に抱きつき、にっこりと笑う。迷惑はかけてしまったけど、無理についてきてよかったと、陰麗華も友人との再会に満面の笑顔になった。



*1 六礼りくれい

『儀礼』士昏礼に見える婚姻の六つの礼。納采・問名ぶんめい・納吉・納徴・請期・親迎。



王莽:字は巨君。時の皇帝。前漢成帝の母・元帝王皇后の甥。前漢王朝を簒奪して新朝を立てる。

鄧偉卿:鄧晨。南陽新野の人。

劉君元:劉文叔の次姉。鄧偉卿の妻。

*『後漢書』では名は元である。漢代の女性たちは「君〇」「×君」と君のつく名がやたらに多いが、例えば武帝の衛皇后の姉が『史記』では「衛孺」、『漢書』では「衛君孺」となっているように、本来の名は「孺」で、「君」は江戸時代の女性の「お松」「お雪」の「お」みたいなものか、あるいは君を付加することであざなのように使用していたのではないかと勝手に推測し(証拠はない)、「劉君元」と呼ぶことにする。

劉伯升:劉縯。劉文叔の長兄。

匡・曄:陰家の家僮・家婢の兄妹。母の増秩とともにもとは鄧家に仕え、陰麗華の母と一緒に陰家に来た。

劉伯姫:劉文叔の妹。

*劉氏の兄弟の順序は、黄(女)、元(女)、伯升(男)、仲(男)、文叔(男)、伯姫(女)である。

劉子駿:劉秀。前漢末の大学者。王莽のブレーン。元の名は劉歆。

仲先:朱仲先。朱()のこと。南陽宛の人で、文叔兄弟の友人。しばらく名前だけで本人は登場せず。

*祜は後漢安帝の諱を避けて『東観漢記』では「朱福」と書かれる。そしてなぜか『後漢書』では「朱祐」に間違われている可哀想な人。



漢代の行政区画:州>郡>県>郷>里

諸侯王、列侯の封地は行政レベルに関わりなく「国」と呼ばれた。諸侯王で郡レベル、列侯で県から郷レベル。領主に行政権限はなく、租税だけをむ。

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