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夢の中で

新連載です。

今回は駄女神よりも少しはマシに読めるよう努力しました。

しかし!少ししか話数書き溜めがありません。

よって今回も不定期です!(恥ずかしながら胸張って~、フ・テ・イ・キ!)

マジスンマセン。


楽しんでいただけたら幸いです。


話の展開次第で、R15設定 残酷な描写在り となります


では!宜しくお願いします。

 森の傍にある開拓村ドゥマン、そこに働く6歳の少女の姿。

 彼女は母の仕事の手伝いで畑仕事をして、少し日に焼けている。


「お母さん、卵と野菜収穫したよ!」

「それはオードリーが領主様に収めてきてね。」

 彼女の家では養鶏(卵を生む鶏が4羽だけ)と小さい畑を営んでいて、領主にその卵と野菜を納めている。

 この世界では卵は珍しく貴重とされていた事と領主がこの母娘に目を掛けていた為、畑仕事が少無くても生活に不便はなかった。


 オードリーが領主邸の勝手口をノックすると、家事使用人のサリバンさんが出てきた。

「こんにちはサリバンさん、今日の卵と野菜を収めに来ました。」

「オードリーさんいつもご苦労様、ケリーさんはお元気?」

「はい、母は今日も楽しそうにお仕事しています。」

 オードリーは母に自分の事を聞かれたらその様に答えなさいと言われていた。

 実際毎日の畑仕事は重労働だが、それを出すわけにもいかない。


「これは領主ジョズ様・こちらは私から、帰ったらケリーと二人で食べてね。」

「有難うございます、ご領主様にもよろしくお伝えください。」

 ペコッとお辞儀をし、嬉しそうに母親の本へ走っていくオードリー。

 頂いた紙袋の中は領主が果物の砂糖煮、サリバンが領主の物に合わせパンをを入れていた。

 サリバンは去っていくオードリーを、確りと育ったと思い見送っていた。

 

 オードリーの父親は、彼女が4歳の時に行商先で亡くなった。

 開拓村では物が少なく、父親は領主が頼んだ仕事で街まで買い付けに行くところを野盗に殺された。

 そう言う事もあって領主は母娘に目を掛けていた、

 というのは表向きの話。

 真相は今は闇の中、明かされるかは定かではない。

 この開拓村で知るのは領主とケリーのみ。


 それから6年後、オードリーは自分より4歳年下である領主の息子ハンスの小間使いを畑仕事の傍らにしてた。

 ハンスは聡くて優しく、オードリーを実の姉のように慕っていた。


 その日領主邸の庭木から降りれなくなっていた飼い猫のキニーを下ろそうとしていたハンス、裏手にある森から1匹の黒狼が現れた。

 黒狼は彼の背を狙い突進してきた。

 ハンスは黒狼に気付いておらず、花壇の傍に居たオードリーは黒狼に気付き慌てて彼を突き飛ばすと、左脇腹を黒狼に噛まれる。

 あまりの痛みに何も考えられなくなり悲鳴をあげたが、無意識に押さえた黒狼の頭に左手から火が放たれ黒狼の右目を焼く。

 もちろんこれまでオードリーに魔法の発現は一切無かった、生死の境に呼び起されたのだろう。

 ギャンと悲鳴をあげ、転げ回ると森へ一目散に逃げる黒狼。

 オードリーは朦朧とした意識の中で左脇腹を押えると左脇腹から光が煌めき出血は止まる。

 しかし彼女の回復魔法の発現は、もう手遅れだった。


 オードリーはハンスの方に目を向け無事を確認すると、僅かに微笑む。

「坊ちゃん、無事で良かった。」


 それがオードリーの最後の言葉だった、傍ではハンスがオードリーの手を取り泣き叫んでいる。


 慌てて屋敷から出てきたジョズはオードリーを抱き抱えると沈痛な面持ちで、

「父娘に渡って申し訳ない事を・・・、」

 と呟いた。

 ジョズは森へ逃げた黒狼の捜索と外壁工事を命ずると、彼女を抱えたまま彼を連れケリーの元へ感謝と謝罪に向かった。

 

「て、夢見たよ!」

「なげーよ!!」




最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

m(_ _"m)

次回も宜しくです。

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