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ユウナとネコさんたちの異世界生活  作者: 藍
第5章 ユウナとドワーフネコさんと街の孤児院
28/44

第3話 ユウナとドワーフネコさんとDIY

 二コラさんとのやり取りの後に『猫のしっぽ亭』へ戻り、ヨナさんと食堂で夕食を食べました。ヨナさんはエルフだからといって菜食主義者ではなく肉や魚も好んで食べるということがわかりました。これなら、明日の昼食の選択肢の幅が広がりますね。今はヨナさんを見送ってから部屋に戻り、身支度を整えベッドの上でネコさんたちに桜さんからの手紙の内容を伝えているところです。


「というわけで、書斎の机にあった封筒の内容はこんなところです。『説明書』と『二宮桜の異世界生活』については明日以降に読みましょう」


「にゃきゅきゅ~」


「えっと?あっ、治療院のパンフレットですね。なるほど。治療院に所属しないとはいえ、内容は一応確認しておきましょうか?」


「にゃきゅっと」


 天使ネコさんが渡してきたのは二コラさんから受け取った治療院のパンフレットです。地球みたいに上質な紙ではありませんが、カーヤの街のパンフレットと同じくらいの品質です。


「えっと…このパンフレットには治療院の設立理由と活動内容、あとは治療院に所属するメリットが書かれているみたいです。どうやら、一般の方に配る資料というよりは治癒魔法使い向けの資料のようですね。やはり、天使ネコさんのスカウト用に渡されたのは間違いないみたいです」


「にゃきゅ~」


「設立理由は二コラさんが言っていたように治癒魔法の使い手の地位向上です。活動は治療院が作ったルールに基づいて治療行為を行い収益を上げるといった内容ですね。具体的には街中での治療行為に関しては治療院が窓口となって受付を行い、治療するみたいです。怪我の程度により治療費を決めてるようです。それで治療代は本来なら高額ですが、毎月治療院に定額の料金を納める会員になることで1回あたりの代金を抑えることができ中長期的に見ればリーズナブルな費用になるそうですよ…うん、これは医療保険制度ですね」


「にゃきゅきゅ?」


「にゃむむ?」


「にゃふっと」


 私の発言に天使ネコさんとエルフネコさんは首を傾げましたが、ネコさんは腕を組み頷いています。あれっ、これって、ノーラさんから幽霊屋敷の『お願い』を受けた時のやり取りと同じですね。


「えっと、ネコさんは私の国で行われている医療保険制度について知っているのですか?」


「にゃふふ」


 私の問いかけにネコさんは首を振ります。


「では先ほどのパンフレットの概要で治療院が行う制度についての『特徴』を理解したということでしょうか?」


「にゃふっと」


 あえて『特徴』を強調した今度の問いかけには大きく縦に首を振りました。


「にゃむむ?」


「にゃきゅきゅ?」


「にゃふっと。にゃふにゃふ、にゃふー。にゃふふ、にゃふにゃふ。にゃふにゃふにゃー」


「にゃむ?」


「にゃきゅ~?」


「にゃふっと。にゃふにゃふ。にゃふっとにゃふ」


「にゃきゅ?」


「にゃふっと、にゃふーにゃ」


「にゃむむ?」


「にゃふ~。にゃにゃふっと」


 どうやら天使ネコさんとエルフネコさんにネコさんが説明をしているようです。身振り手振りを交えて説明しているらしいネコさんをしばらく眺めていると、「にゃふっと」という言葉で締めくくり、ネコさんたちが私のほうに向きなおりました。


「えっと、天使ネコさんたちも治療院の制度がわかりましたか?」


「にゃきゅっと」


「にゃむっと」


 天使ネコさんとエルフネコさんは万歳をして、ネコさんはそれを見て満足そうに頷いています。流石は人間社会に詳しいネコさんです。しかも今回の件で、ネコさんは知識だけでなく理解力が優れていると証明されましたね。


「でも、治療院がこのような制度で活動するなら不安がありますね」


「にゃむむ?」


「二コラさんのスカウトを断ったので、私たちは目を点けられた可能性があるのです」


「にゃきゅきゅ?」


「治療院の制度を運用するためには邪魔なものがあります。それは治療院のルールに従わずに勝手に治療する人物なのです」


「にゃふっと」


「もしも、天使ネコさんが怪我をしている人を無償で治癒していると、誰も治療院に頼らずに天使ネコさんを頼りますよね」


「にゃふっと。…にゃきゅ~?…にゃきゅきゅ!?」


「つまり誰も治療院の会員になってお金も納めないし、治療院に高額の報酬を支払って治療を受けないということです。そうなると収益が上がらないので治療院の存続は不可能になります。つまり、カーヤの街で治療院を運営するには厳格に治癒魔法の使い手を管理する必要があるのです」


 日本では法律によって医療行為を管理していますね。


「ただ、治療院は治癒魔法ギルドによって設立された経緯があります。治癒魔法ギルドによる支援があって、営利目的によるものでなく本当に治癒魔法の使い手の救済のみを目的としているのであれば、私の考えは否定されます。うーん、しかし私はカーヤの街の医療や治癒魔法ギルドの活動について知らないので現状では何とも言えません。杞憂であればいいのですが…」


 私は猫耳の女の子の擦り傷を治すよう天使ネコさんにお願いしましたが、軽率だったのかもしれません。この世界での治癒魔法の希少度と、この街での医療水準などについて全くわかっていなかったのですから。あっ、そういえばラルフさんも私たちの訓練依頼の時に初級の治癒魔法は使えると言っていました。ただ、Aランクの冒険者であるラルフさんですから、この世界での治癒魔法に関する一般的な物差しにはならないですよね。


「にゃきゅ?」


 天使ネコさんがパンフレットに書かれている地図を指示します。


「えっと、治療院に行ってみるということでしょうか?」


「にゃきゅっと」


「うーん、それは止めておきましょうか。ヨナさんの警告もありますし、治療院に対してこれ以上天使ネコさんを印象付けないほうがいいと思います」


「にゃきゅ~」


「治療院については、またノーラさんに尋ねてみましょう。それと念のために今後は街中の人前では治癒魔法を使わないようにしましょうか」


「にゃきゅっと」


 天使ネコさんが頷いてくれたので、とりあえず治療院の話は終わりにしましょう。


「それではそろそろ寝ましょう。明日は買い物があるので忙しくなりそうですしね」


「にゃふっと」


 うーん、せっかく宿代の悩みが解決したと思えば新たな問題が発生しましたね。治療院が今後どのように関わってくるのか心配です。そういえば、ゴレットさんとの清掃局との問題も解決していません。ラルフさんとミラさんもまだゴブリンキングの件での調査で街に帰ってきていないし、トータルで考えると問題は増えているばかりです。どうしたことやらですね…。


▽▽▽


「ユウナ、あとは何を買う?」


「えっと、必要な物は買えたので、これから屋敷に向かおうと思います」


「わかった」


 昨日の約束通りにヨナさんが朝に迎えに来てくれて、生活に必要な物を買い終えたところです。買ったものは調理器具に食器、それと今日の昼食の材料でした。本当は寝具なども買い揃えたかったのですが、私たちではこれ以上の荷物を運ぶことができないので昼食後に出直すことにしましょう。


「でも、これはどうする?」


 ヨナさんが指さしたのは、雑貨屋の店頭に置かれている私が熱心に見ていた机です。この雑貨屋さんはリニューアルオープンをするため在庫処分セールをしているのですが、天板が円状の机が半額以下になっているのです。この机は脚を切って短くして、濃い茶色のペンキを塗ればいわゆるちゃぶ台のようになり和室にマッチするのです。そして、ちゃぶ台ならちょっとした座椅子やクッションを用意すれば小柄なネコさんたちでも食事がしやすく、くつろげると思うのです。思うのですが…。


「うーん、でもこのお店は今日の午前中に閉店で、その後に在庫品は一括で別の業者が買い取るみたいです。商品の配達も今日はできないみたいですし…」


 実は今日の買い物巡りでわかったことが1つあります。このカーヤの街は持ち家率の低い冒険者の街ですから、家具がとても高価だということです。だから、家具を専門に扱っている商店はなく、雑貨屋さんや必要に応じて商業ギルドが家具の販売を行うそうです。ただ高価な家具ですが必要とする住人はもちろん存在しており、このカーヤの街にもミラさんやゴレットさんみたいな公務員の方で持ち家を持っている人や、『猫のしっぽ亭』や『妖精の針子』のように店舗を構えて商売を行っている住民はいます。そういった方は納税者として家具の購入に対して補助金が出ているそうです。ちなみに、私は桜さんが事前に納税している持ち家こそ得ましたが、私個人としての納税はまだしていないので個人的使用の家具に対する補助金は出ないそうです。先ほどお店の方に買い置きはできるのかと尋ねると、リニューアル工事を早速午後から始めるので置き場はなく、作業の妨げになるので業者に買い取ってもらい、持ち出してもらうことは決まっているそうです。どうしても配達を希望するなら冒険者ギルドか商業ギルドに別途人員の手配をすることになるので、それなりの依頼料が発生すると説明されました。それでは、値引きセールの意味がありません。


「この机は重いので私たちでは屋敷まで運ぶとなると時間がかかってしまいます。絶対に必要な物では無いので、残念ですが諦めましょう」


「そう…残念」


「にゃふ~」


「にゃむ~」


「にゃきゅ~」


「にゃぷっと」


「それでは屋敷に向かいましょうか」


 屋敷の準備を今まさに始めたところでお買い得な机を見つけたこともあり、諦めることには後ろ髪を引かれますが仕方ありませんね。


「おや、嬢ちゃん。やっぱり、机を買ってくれるのかい?」


 店主さんが私に話しかけてきました。えっと、何故机を買うと思ったのでしょうか?


「いえ、すみません。魅力的な商品ですが、今日中に持って帰ることができないので…」


「でも、その兜を被った猫ちゃんが机を持ち上げているじゃないか。嬢ちゃんの関係者だろ?」


「え?」


「ユウナ、このネコさんは力持ち」


「にゃぷっと」


「はい?」


 振り返ると私が欲しがっていた机がゆらゆらと揺れています。…いえ、視線を地面の方へと下げていくと…。


「にゃぷっと」


 机の脚を片手で持ち上げている兜を被ったネコさん風のネコさんと視線が合ったのです。…うん、変な日本語とは理解していますよ。


「…えっと、落ち着きましょう。……貴女はネコさんのお姉さんですよね?」


「にゃぷっと」


 私はネコさんを指さして、お姉さん?に問いかけます。すると、机を持ち上げたまま器用に頷きました。新たなお姉さんはネコさんよりも少し小柄で、毛並みが茶色です。頭には北欧のバイキングが装備するようなイメージの左右に角の生えている兜を被っており、首周りにライオンのたてがみのように茶色の毛が生えています。よくよく考えるとライオンというより、色こそ白ではありませんがサンタクロースの髭のようですね。そしてバイキングのような兜と相まってとある種族を連想されます。ですが、これを言うとネコさんのお姉さんの名前が確定してしまいますよね。…でも、先に合流した2人にはエルフに天使と名付けてしまいましたが喜んでくれました。…本当に大切なことは…お姉さん本人が気に入るのかでしょう!!…と自己弁護のようなことを考えている自分がいます。うーん、よし!!言ってみましょう。


「えっと、ドワーフネコさん?」


「にゃぷぷ?にゃぷっと!!にゃぷっと!!」


 おー!?持ち上げた机を上げ下げしながら万歳をしています。喜んでくれたようです。ふ~、一安心です。でも、ドワーフネコさんは凄い力持ちですね。


「ドワーフ?ネコさん、すごい力持ち。多分、『怪力の才能』か『剛腕の才能』を持っている」


「にゃぷっと」


 ヨナさんの言葉にドワーフネコさんが頷きました。どちらかわかりませんが、力持ちの理由は【才能】によるものだとわかりました。


「えっと、ドワーフネコさん。この机を街外れの屋敷まで運ぶことはできますか?」


「にゃぷっと」


 私の問いかけにドワーフネコさんが力強く頷いてくれました。それではこれから行うことが決定しました。


「すみません。この机買います」


 そう、代金の支払いです。このまま机を持ち帰っては盗人になってしまいますからね。


▽▽▽


「にゃぷぷ~」


 屋敷に到着して庭に入るとすぐにドワーフネコさんは机を置きました。そして先ほど入ってきた門扉の横についているカードリーダーから屋敷の周囲を興味深そうに見まわしています。


「ドワーフネコさん、お疲れさまでした。中で休憩しましょうか」


「にゃぷぷ。にゃぷっと」


 私が玄関を開けようとカードキーを取り出すと、ドワーフネコさんが駆け寄ってきてしきりに手を伸ばします。


「鍵を開けてみますか」


「にゃぷっと」


 ドワーフネコさんが嬉しそうに頷くので、カードキーを渡して抱っこします。カードリーダーに近づけると迷うことなくカードキーを近づけて解錠しました。と思うと、再度カードキーを近づけて施錠しました。


「ドワーフネコさん?」


「にゃぷぷ」


 カチャ。2回目の解錠です。


「にゃぷっと」


 カチャ。2回目の施錠です。


「にゃぷにゃぷ。にゃぷっと」


 カチャ。これで合計3回目の解錠ですね。何やらにゃぷにゃぷと呟きながらカードリーダーやカードキーを見て頷いています。何となく、カードキーのシステムを理解しようとしているみたいに思えますね。


「えっと、入りますか?」


「にゃぷっと」


 ドワーフネコさんは頷きカードキーを返してくれたので地面に降ろします。


「うーん。それでは入りましょうか」


 玄関を開けてネコさんたちには恒例の【アクア】で濡らした布を渡します。ドワーフネコさんもネコさんたちに説明を受けたようで、足の裏を拭いてくれました。


 ウィーン、ウィーン、ウィーン。


「にゃぷ?」


「にゃむむー」


「にゅきゅ、にゃきゅ」


「にゃふっと。にゃふふ」


 あっ、そういえばお掃除ロボットの存在を忘れていました。しかし、エルフネコさんたちも機械音に慣れたようでドワーフネコさんに身振り手振りを交えて説明してくれているようです。そうこうしているとリビング側からロボット掃除機が廊下へとやってきました。ドワーフネコさんはロボット掃除機が近づいてきても動じることなく、観察しているようですね。おっと、間もなくロボット掃除機がドワーフネコさんとすれ違おうとします。


「にゃぷっと」


「え!?」


「お!?」


 なんと!?ドワーフネコさんの横を通り過ぎようとしたロボット掃除機を、がしっと掴んで持ち上げました。


「にゃぷっと。にゃぷぷー。…にゃぷ!?にゃぷぷ。にゃぷにゃぷー。…にゃぷ…にゃっぷ、にゃっぷ、にゃぷっと」


 ロボット掃除機を持ち上げると片手でペシペシと叩いたり、ひっくり返して裏面を見たりとしています。


「にゃぷにゃぷー?にゃぷぷ。にゃっぷっと」


 あれやこれやと確認してから頷いて、ロボット掃除機を廊下に置きました。ロボット掃除機はドワーフネコさんから逃げるようにリビング側に戻っていきます。いえ、もちろん掃除に戻っただけですが。


「えっと、ドワーフネコさんは機械…じゃなかった、アイテムなどに興味があるのですか」


「にゃぷっと!!」


 おー、元気よく返事をしました。外見的な特徴だけではなくて、内面的にも私の知っているドワーフのようですね。私のイメージとしてドワーフといえば、小柄で屈強でお酒に強く、手先が器用で鉱物やアイテム作成に精通しているといった具合です。ドワーフネコさんもお酒が好きなのでしょうか?


「そうですか、それならこの家には変わったアイテムが多いので退屈しませんよ」


「にゃぷー。にゃぷっと」


 私の言葉にドワーフネコさんは目を輝かせて万歳をしています。


「でも、まずはお昼ごはんが先です」


「にゃぷっと」


 ヨナさんを待たせるのは悪いので、先ほど購入した食材をもってキッチンに移動しました。


「今から昼食を作りますが、食卓が無いので食事は床に座って食べることになりますね。和室で食べましょうか」


 この屋敷には本棚などの収納用の家具はもともとありましたが、机と椅子は桜さんの書斎にあるものだけでした。あとはソファーやベッドなどもありませんね。


「さっき買った机を中に入れる?」

 

「えっと、椅子が無いので立ち食いになってしまいますね」


「そう。なら和室?で座って食べる」


 この世界はファンタジーなイメージ通り、日常生活では床に座ることはほぼありません。しかし、冒険者はクエスト中は野外での活動が多く、地面に座って食事をすることも多いことから、ヨナさんも床に座っての食事に対して拒否することはないようです。ただ、お客様を招いたのに食器を床に置くことになるのは気が引けます。


「でも、せっかくドワーフネコさんのおかけで机が購入できたので使いたいというのも本音なのですが。ノコギリがあれば机の脚を切って座卓にできるのですが、無いものは仕方ありませんね」


「にゃぷぷ?」


「どうしました?」


「にゃぷぷー、にゃぷぷー?」


 えっと、ドワーフネコさんがノコギリを引くような動作をして首を傾げています。あっ、私が机の脚を切ると言ったことに疑問を持っているのでしょうか?


「実は先ほど買った机ですが脚を切って座卓…床に直接座る時に使う机にする予定だったのです。ネコさんたちにも購入理由は言っていませんでしたね。すみません」


「にゃぷっと!!」


「ど、どうしました?」


 ドワーフネコさんが私の手を取って玄関に走っていきます。到着した先は机が置かれていた庭です。


「にゃぷ」


 ドワーフネコさんは私の手をはなした後に、机をひっくり返しました。


「【にゃぷぷっとにゃーぷ】」


 ドワーフネコさんが叫ぶと、右手に光が集まり形作っていきます。


「えっと、これはノコギリですか?」


「にゃぷっと」


「ドワーフネコさんが使ったのは【クリエイトツール】。生産系の才能保有者が使える魔法。技量に応じて必要な道具を魔力により作成できる。すごいレアな才能による魔法」


「にゃぷっと」


 ヨナさんの説明に頷くドワーフネコさんの右手には蛍光色ピンクなノコギリが握られています。


「にゃぷぷ?」


 ドワーフネコさんがノコギリを持っていない手でペシペシと机の脚を叩きます。


「えっと?あっ、切る位置ですか?えっと、この位置で切ってくれますか?」


 私が使いやすいであろう高さになるように机の脚を切る位置を指さすと、ドワーフネコさんは頷いて切断に取り掛かります。私とネコさんたちには対格差があるので私基準でネコさんたちには座椅子などを使ってもらう必要はあるためです。


「にゃぷっと。にゃぷにゃぷにゃぷにゃぷ」


 私の指示した位置通りにドワーフネコさんが【クリエイトツール】で机の脚を切っていきます。魔法で生み出されたノコギリの切れ味は抜群のようでみるみるうちに4本の脚が切り終わりました。


「にゃぷっと」


「すごいです、ドワーフネコさん。お疲れ様です」


 ドワーフネコさんの【クリエイトツール】はとても便利です。うーん、私も欲しいと思いますが無理でしょうね。でも、これからはドワーフネコさんと協力していけばネコさんたちとのこのマイホームでの生活がより良いものになっていくでしょう。ですが、次に頑張るのは私の番ですね。荷物運びを手伝ってくれたヨナさんに私の手料理を振舞わなくてはいけませんから。

お読みいただきありがとうございました。

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