神とそれから
神話を書こうとする神様に振り回される話を書こうとしたけど着地点に悩んで放棄。
んー…。
吾輩は猫である。
そんな書き出しで始めたのは一体誰だったのであろうか。
そんなことはまぁ良い。
だったらこの物語ははこう始めようか。
吾輩は神である。と。
▲▽▲
浮遊感に驚いて目を覚ますと、空中にいた。
いや、冗談とかそう言うのではなくて。割と本気で。
18歳、童貞、彼女いない歴=年の数。美人な幼馴染みが居るとかいうラッキーステータスもない俺も、遂に夢にまで見たシンデレラボーイに…ってそんな訳はない。ちなみに幼馴染みが居るには居るが、野郎である。どちらかというとアイツは腐れ縁だ。
というか今はそんなことを考えている場合じゃないか。
ただ、理解できることが二つ。それは自分が今落下しているということと、目の前で神だと名乗る少年が居るということだ。
「いや、いやいやいやいやいや!のんびり思い返してる場合じゃねぇわ!お前誰だよ!そして何で俺落ちてんの?!」
「ん?僕?だからさっきも言ったじゃない。我輩は神であるってさ。君、もしかして頭悪いの?」
「いや、すいません、頼むから真顔で問い返さないで貰えるだろうか。そして、神様なら落下してるの何とかして止めれません?!」
「えぇー!神話の第一歩として落下から始まる物語とか書いてみたいんだけど…駄目かな?」
器用に空中で胡座をかきながら首を傾げる自称神。
とりあえず俺のコメントとしてはぶん殴りたい。
「あ、そういえば君の名前聞いてなかったや。誰?」
「え、知らないのに俺こんな訳のわからない状況に直面させられてるわけ?!何それどんな無理ゲー?!」
「何が悪いんだろう…うーん…。」
「ちょ、頼むから考え込む前に助けて!もうすぐ地面に着いちゃう!俺平らになっちゃう!」
「あぁ、大丈夫大丈夫。きっと君ならいけるよ!」




