表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《Over World》Online   作者: 川岸雑草
第二章 加速
8/17

無力な汗と涙と友情と

また短い、文才がないです

ごめんなさい。

イベントクエストに時間がかかってしまった二人が街へ帰るころにはすっかりと日が暮れていた。

あのあとゴブリンリーダーと側近たちの素材を確認してみると、やはり普通の小緑鬼素材よりも上質と思われるものが存在していた。


「で、この素材どうする?」

「NPCの武具屋でぱぱっと作ってもらうか、プレイヤーの鍛冶師に頼むかだけど・・・」

「ん、鍛冶師なんて職業あったけ?」

「市民の派生職業よ、職業Lvが10に達すると転職できるんだって。」

「Lv上がんの早すぎだろ!俺たちの汗と友情と涙はなんだったんだ!?」

「そんなスポ根いまどき流行らないよ。まぁ市民は買い物したり街に奉仕活動したりするだけで経験地が貰えるからだと思うよ。序盤から必要な職が多いから、っていうのもあるかもね。」

「ふーん、じゃあ明日にでも鍛冶師の方に行くか。この先必要になるだろうから今のうちに交友を深めた 方がいいだろうしな。」

「そうだね、じゃあ宿探ししますか。」

「あー、ちゃんと2部屋取っといてくれよ。」

「なんで?」

「男女が同じ部屋とか気がひけるだろ。」

「私は気にしないけどソウってばそういうこと気にするんだ、やーらしー!」

「お前なぁ!?」

「はいはい、じゃあ宿探しのはじまり、はじまりー!」

そういうとリナ駆け出していってしまった。



「眠れん!」

宿を取って、飯を食って、風呂に入って、ベッドに入ったところまではいい。

だがそこから睡魔が訪れない。


「逆に疲れてきた、一汗流せば眠れるだろ。」

そう勝手に結論付けると、リナを起こさないようにドアへと近づいていくが、

「疾も眠れないの?」


突如声をかけられて、ビクッと反応してしまうが、

「ああ。」

かろうじて答えることはできた。

「どこ行くの?」

「草原」

「何しに?」

「一汗流しに」

「私も行く。」

「ダ・・・、いいです。」

すっごい睨み付けられた。

かくして二人で草原へと行くこととなってしまった。



「風が気持ちいいねぇ。」

「そうだな。」


危険域に来てその態度、神経が図太いとしか言いようがない。

「今何か失礼なこと考えてなかった?」

睨まれた、なんて勘の鋭い野郎だ。

「いいえだれでも」

誤魔化した瞬間、

「グギィギィガァ」

ゴブリンの声、とっさに剣を構えるが一発もらってしまった。

「いってえなぁ。」

剣を振るが当たらない


「どうしよう、視えない!」

「慣れるまで回避に専念するぞ!」

移動するときの音や風からおおよその位置を把握する。

そのまま10分間ほど避け続けると、ようやく目が慣れてきた。


「いくぞ。」

攻撃を弾くと一気に距離をつめた。だが、反動で鉈が戻ってくる。

「ウ、オオォオオォォオ!」

何とか回避し一撃を叩き込むと敵は倒れた。

「やっぱ夜になると危険度増すのな。」

しかし、そんな悠長なことも言っていられず。

「ちょっとどうすんのよ、あんたの大声のせいでゴブリンがよってきちゃったわよ!」

「じゃあ、全部叩っ斬る!」

「OK!」


結局、夜明けほどまでぶっ通しで戦い続けた俺たちは1つ途中でスキルを手に入れて宿に戻った。


スキル

【夜目】

条件:「夜」に、3時間以上の戦闘、討伐数30

能力:「夜」に目が利くようになる。

サブ:なし


「ふあぁう、結構便利そうなスキルだな。」

「はふぅ、そうね。」

結局一睡もしなかった二人は、スキル「夜目」の確認をしながら露天通りを歩いていた。

もちろん鍛冶師を見つけるために。

ざっと見たところ、およそ30人ほどが鍛冶師の露天を開いていた。

「あそこへ行こう。」

疾が目をつけた店には女の子が一人、ぽつんと座っているだけだった。

「あんなとこで大丈夫?」

「行くだけ行ってみよう。」

「わかったわ、ロリコンさん。」

「なぁ!?ふざけんな!」

そんな会話をしているうちに店に到着した。


「いらっしゃい。」

彼女は小さな声で迎えてくれた。

「君は鍛冶師?」

その質問にコクリとうなずいた。

「武器を作ってもらいたんだけど、太刀の。」

そういうと、彼女の瞳は真剣味を帯びたものへと変わった。

「素材は?」

「これなんだけど。」

小鬼石を差し出すと、

「分かった。あなたの剣も置いていって、できたらチャットで呼ぶ。」

すると、フレンド登録が飛んできたため、それを受理すると彼女はふらりとどこかへいってしまった。



【疾】《竜人》【闇】

Lv.10  戦士Lv8

HP 420/420 MP 110/110 STスタミナ75/75

ATK(攻撃)41  STR(力)57    SAT(魔攻)28

DEF(防御)39  VIT(耐久度)51   SDF(魔防)

AGI(俊敏)47 DEX(器用)19

LUK(運)33   INT(知力)25

EXP(経験値)3844   

固有スキル:【創造クリエイト

スキル:【魔力貯蔵マナ・チャージング】【夜目】

称号:【破滅と創造主】


【リナ】《竜人》【光】

Lv.7  戦士Lv6

HP 430/430  MP 85/85  STスタミナ70/70

ATK(攻撃)39  STR(力)54    SAT(魔攻)22

DEF(防御)29  VIT(耐久度)41   SDF(魔防)24

AGI(俊敏)45 DEX(器用)22

LUK(運)20   INT(知力)30

EXP(経験値)

スキル:【夜目】   

リナのステータスが高いのはSPを振ってるからです。

次回、疾のステータスに変化が!


修正 片刃直剣→太刀

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ