正答への無意味
今日は3~4話更新します!
あの話を聞いた後、呼び出しがかかったのでフーネの店に向かった。
店に着くと、フーネはすぐに武器を渡してくれた。
「銘はイーヴィルソード、扱いやすさを重視してみた。」
渡された剣は、真っ直ぐな刀身の直剣で、鈍い光を放っていた。
「ふ~ん、ほんとに使いやすいわね。」
「うわっぷ、あぶねぇな!こんなとこで振り回すな!」
リナは説明を聞くや否や、店内でカットラスを振り回していた。
そんなことを開いている間にも、3人ほどの客が武器を買い求めていった。
そこでふとした疑問をぶつけてみた。
「そういえばこの武器ってどうしたんだ?買ったとか?」
自分の言葉に、それは無いだろと突っ込みを入れつつ返答を待っていると、
「昨日置いてってくれた武器を加工して作った。」
「加工ねぇ、どこでやってんだ?」
フーネは一瞬考えてから、言葉を紡ぐ。
「クエストギルド、それと似たような所が私達にもあって、鍛冶師から鍛冶師ギルドって呼ばれてる。
そこでは使用料を払えばいろんな工具とかを使わせてくれる。
でも最近はグランドクエストを攻略するって言って、場所を占領する人たちが居て大変だった。」
そういうと、フーネは腕で額を拭うような動きをする。
「なんかそういわれると金を使わせちまったみたいだな。」
「いえいえ、おかげで儲かりました。」
淡々と答える姿はなぜか面白かった。
するとリナが、
「へぇ、グランドクエストが何か分かったんだ。」
リナがそういったのに便乗して、
「そうだフーネ、お前何かグランドクエストについて聞いてないか?」
「あまり聞いてない。」
「それでもいいから教えてくれ。」
そうしてフーネから少しの情報を知らせてもらった。
「まず攻略にとりかかるのは、明後日らしい。
それとダンジョンの形が、まず正面森奥に何通りもの道があるらしく、そこを抜けると洞穴みたいな本格的なダンジョンがあるって聞いた。」
一通り情報を聞き終えた後、店を後にした俺たちは何時ものように森の手前辺りで(リナが武器になれるため)ゴブリンを狩っていた。
一旦、休憩を取るために見晴らしのいいところに移動した俺たちは会話をしていた。
「使い勝手はどうだ?」
「ん~、いい感じね。やっぱり振りぬきやすいのに切れ味も悪くないしね。」
「それじゃあ、明日から奥のほうに潜って狩りでいいか?」
「なんで、別に今のままでもいいんじゃない?」
「そうだが、もうここら辺じゃLvも上がらなくなってきたしな、ボスの前に職業変更くらいはしておきたいしな。」
「ボスって私たちには関係無くない?」
次に何を言うか分かっている、というあきらめ半分という顔で口を挟んでくる。
それに対して俺は当たり前だという口調で、
「俺たちも行くに決まってるだろ。」
と答えてやった。
戦い続け、大体3時間ほど戦ったところでポーションが切れたので街へ戻った。
手に入れた素材を全て売り、ポーション類を買って、再びさっきの場所へ行くと、たくさんの人が森の中へ消えていくところだった。
「どうしたんだろう?」
「大方、グランドクエストの噂を聞きつけて我先に向かったってとこだろ、装備もまぁまぁだが整っていたしな。」
「ふ~ん、あんたは行かなくていいの?あんたも我先に、ってタイプでしょ。」
「まぁそうなんだけど、Lvをしっかり上げておきたいしな。」
「あんたってそういうところだけマメよね。」
なぜだろう、最近呆れられることが多いような気がする。
結局、その日はスキル「夜目」を使って深夜まで狩り続けた。
お陰でスキル「索敵」のLvも1から4になった。
「スラスト」→「スライス」変更しました。
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