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詩 ラブレターをもらったんだけど…

作者: WAIai
掲載日:2026/05/26

「ラブレター、もらったんだけど」

「は?」


放課後、素直に告白すると、彼は一瞬、動きを止めた。


「その、返事したほうがいいよね?」

「ち、ちょっと待った」


彼が動揺を止めようと、私の前に手を差し出してくる。


「何で俺と付き合っているのに、ラブレターがくるんだよ?」

「分からない。今日、学校に来たら、下駄箱に入っていたの」

「は…? 何だ、それ」


彼が怒って、立ち上がる。


「誰、そいつ。俺が行ってくる」

「駄目だってば」


私は慌てて止めに入る。

本気で喧嘩になったら、大変である。


彼は運動部に所属しているので、強そうなイメージだった。

長身なので、例えるなら巨人みたいな感じだろうか。


彼がじろりと睨んでくる。


「浮気するつもりか?」

「え? 何を言っているのよ、もう!!」


私も本気で怒り、席を立つ。


見つめ合うこと、しばし。


先に席についたのは、私だった。


「私、紙に書いて断ろうと思う」

「おう。それより、ラブレターを見せてみろ」

「嫌よ。個人情報だもの」

「ちっ」


彼は舌打ちすると、渋々、席に座る。


周りが何事かと注目してくるが、無視する。


「ちゃんと断るんだぞ」

「分かっているって」


私はカバンから、ウサギと桜模様の便箋を取り出すと、書き始める。


他の人よりも小柄な手に、ボールペン。

子どものような感じに見えて嫌なのだが、彼がじっと手を見つめてくる。


「見ないでよ」

「いいじゃん、俺が1番なんだろう?」

「うん」


素直に答えると、彼がようやく笑った。

良かった、機嫌が治って。


私には、彼が必要なの。

ずっと幸せにしてね。

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