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エピソード2 とっくに始まっている

エピソード2 とっくに始まっている 


異変は午後の授業におきた。

ガラガラと音を立てながらテレビが教室に入ってきた、当然だれかが入ってくるのだがその人物に問題があった。誰も知らないはずの人物の女性であった、顔は驚くほど印象を残らせない、美人だった。というかそうさせているように見えた。

最大の異変は誰も動揺したり騒いだりしていない、それどころか、時が止まっているように見受けられる。

とりあえず悪意は見当たらないので、仕方なく、行動を起こさないでおいた。

「まあ、こういうことならクラス替えいじっとけばよかったか」

と鏡花を思い浮かべながら独り言つぶやいているとき

「あん?、誰だて………」と叫びながら机を蹴りだし突っ込みそうになった奴いた。


「おい、とまれ」といつもより低めの声でその人物がセリフを言い終わるまえに鋭く言い放つ

その人物はピタッと動きを止め、ストンとおとなしくなった犬のようだ、身長は楓よりは余裕で高い(180センチメートルくらい)が態度は小さい。


彼の名前は大谷 翔吾、もともと犯罪ぎりぎりのやばいタイプの不良で、ある一軒(事件)をきっかけにおとなしく学校に通っていた。

まあ、事実言ってしまえば、おバカさんなのだ、ひたすら喧嘩に明け暮れる毎日を送っていたが、

ある日鏡華に喧嘩ってしまった、ちなみに喧嘩売った理由が、

今日は東側にいたやつに喧嘩売るとかいう、とんでもなく頭の悪そうな決め方だった。

(結局、方角わからなくて近くのやつに喧嘩売った)

その結果、偶然だが鏡華にかすり傷を腕に負わせてしまった。

鏡華は、そんなことで泣いたりなどはしない、だが、悲しい目をしていた、

それは翔吾を憐れんでのことだった・・・・・

楓はゆっくり笑顔で翔吾に近づいて行った。

楓が、何か往復をしないのはありえないことなので、鏡華はこれから起こることを予想しているからにすぎないのだった。

「おうおぅ、ん?近いな告白か?」

「こ〇す」とにっこりいった、殺意をひしひしと感じる笑みだった。

以下省略……、翔吾は舎弟となった。


まぁそれはともかく、


「私は、この世界からしたら異界にあたる唯一神であるカレイナだよ」

変わった日常は今この時を持って明らかな非日常が始まるのだった。


それは異世界へ行く、転校、転移および転生のお誘いだった。異世界で成長して、ダンラルという魔物を倒して欲しいという事だった。

「あぁ、そういう事か、やっとか」

「私もわかりましたわ!!」

リィン4は楓たちの非日常の1つ、毎回何かと勝負を仕掛けてくるのだ、

まぁ勝負を挑むだけスペックが普通に高く、

「魔物を倒すための何らかの才能か何かが、わたくしたちには1部備わっているという事ですわね。逆に言えばそれ以外をを鍛えるかつ、自分自身の道を自分で考えられる年頃でなるべく若い時という事でこの時期なのね!!」


「あながち間違ってないな、さすがマリィ」

「//////こここれくらい普通ですわ ほほほ」

と照れをどこから出したかわからん扇子で顔を隠しながら普段しない高笑いする。

ちなみ噂では第2婦人になろうとしてるとかしてないとか、まぁその辺はわりとどうでもいい。

ちなみに鏡華とは親友である。


「まぁ、事情はそんな感じだ、注意点としては、基本的にこっちにはもう戻ってこれないことだな、鏡華はどうするんだ?俺は行くぞ」ともとから知っている。


「あぁ」

といつの間に現れた鏡華に驚きもせずに話かけられ、鏡花は悟ってしまった。


「楓はこの時を待っていたのね」

なんとなく察していた、楓がこの世界が窮屈と感じていたことを。


「あぁ、そうだよ~」

と楓は口調はゆったりでも強くしっかりいった。


「で、異界に行くための制限、条件とか日にちなどは?」


「日にちはごめんなさい明日までなの、私がとどまれる限界なの、

そしてもうこちらには戻ってこれないのです。」

とカレイナは噓偽りなく話す。


「だそうだ、つまり異界に行きたいやつは別れを済ませろってことだな」

まったく、謝罪までして、神ってそんなもんだったかね、とつぶやいた。

その時の楓を見た鏡花は、まるで全く違う経験、記憶をもつ別人の楓に見えていた。


ただ一つ鏡花が確信をもっていえることは

楓にとってこの異世界転校はとっくに始まっていたというところだろう。


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