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たまねぎが異世界転生して無双になる話  作者: なきめ
フルーレンベルジュ
2/21

たまねぎお生まれになる

「力を授けるとなると、色々準備が必要になりますね」


美人がうんうんと考え事をしている。

いくばくか悩んだ後に、手をぽぽんとさせる。

そんなこんなで転生について以下の事が決まったのである。


あの人も転生した世界に転生される。

神の力を吸収するために10年間土の中で眠る。

その10年で美人がたまねぎに相応しい武器を打つ。

せっかくなので美少女にする。

名前はオニオンでいいか。

といってもあの世界ではオニオン=たまねぎということではないので安心していいよ。


こんなところだった。

たまねぎ、もといオニオンには大半を理解する事ができなかった。


「ということで、よろしいですね」


美人がオニオンに笑顔を向ける。

オニオンは応えることができない。


「というわけで、いってらしゃい」


突如オニオンの目の前が真っ暗になる。


「それでは次の方どうぞ」


美人が手招きをしながら言うが、その言葉はもうオニオンには届いてなかった。



10年後



オニオンは目をパチリと開く。

真っ暗で何も見えない。

そういえば土の中で眠ると言われていた気がする。

あの話をしていたのが、つい昨日かのようにオニオンは思えた。

オニオンは無理矢理に体を起こす。

覆い被さっていた土が体から離れ、ついにオニオンは地上へと出た。

キョロキョロとあたりを見渡すと、側に鞘に収められた刀が置いてあるのが見えた。

オニオンが刀を持ち上げると、一枚の紙切れがはらりと落ちた。

何やら字が書いてある。オニオンは何故かその字が読めたが不思議には思わなかった。


この刀は特別な鋼で打たれた刀です。

名を神刀命鈴。あなたの旅に役立ててください。

そしてあなたが求める方は、フルーレンベルジュという貴族の元に産まれたようです。頑張ってくださいね、オニオン侍。


「めいりん」


ついオニオンは口を開く。心地よい響きだった。


「ふるうれんべるず」


こっちは言いにくかった。

ともあれ、目的は決まった。

あの人を見つけるためフルーレンベルジュという貴族を探そう。

ええいとオニオンが立ち上がったその時だった。


「おや?おやおやおや?こんな所に人がいるなんて珍しいね」


オニオンが声のしたほうを向くと、そこには黄色くて小さいやつがいた。



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