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神は神だと知らなかった  作者: まずまじお
1章
2/19

2

いつも更新遅くてすみません。あと、前回までの部分は一部話が飛んでいたりしたので修正を行いました。

ちょっと上を向くとあの天使?神?のもうなんだかわからんあれが、笑顔で、そう笑顔でいるのが見える。相変わらず上着だけっぽい。で、そのままなんかお話するのかと思いきや、思いっきり私の頭を素足で踏みつけてきた。

ご褒美だと思うでしょ?そんなんじゃない。頭蓋骨が割れるレベルの勢いだ。めっちゃ痛いし、なんかまともに思考することができそうにない…


「あら、私を天使と呼んでくれてありがとう。だけどそのあとはね、許さないわ。いい?次言ったら千回処刑だから覚悟しとけ?命で詫びろ」


ああ、これやばいですわ。完全に自分の失態である。もうね神様?のしゃべり方といい顔がガチです。やばいです。説明不可能なレベルで


「すみ…ませんです」


「はい、よろしい。じゃあお話ししましょう、あなたが疑問に思ったことを」


というと途端に痛みが引いた。回復かな?だが足はどかない。痛み引いた時からずっとぐりぐりと足を動かしてるから痛いです… というよりなんかまだ顔ひきつっておられる。


「なんだっけ…えーっと」


といいながら左手を顔に持っていき若干斜めひらり上も見ながら考え出した。


「あのー世界の雰囲気が地球と異なるという疑問です…」


「ああ、そうだったわね?」


といいながらなぜか疑問形で納得する神様?。そのまま説明を始めた。


「かんたんよ、この世界はあなたのいた世界とは全く別物、時間の流れも概念も。だから世界観だって全く別物。あなたの元居た世界の8ビット?ピクセルのような世界も存在するし、存在することもできる。つまりは、グラフィック?だったかしら、それが違うのはこの世界の構成自体があなたの居た世界とは全く別であるだけ」


「というとつまり、元居た世界とは根本が違うから『これが普通だ。受け入れろ』というっこと?」


なんかだんだんこの体制に慣れてきたな。というかなんだ自分で言っておいてなんだが、受け入れられるか?


「そういうこと、受け入れられるかはあなた次第だけどあなたからしたら最高の贈り物になるんじゃない」


「つまりはギフトってこと?」


「まあそうね。あと、あなたのその姿変えられる能力もギフトみたいなもの。これからたくさん生きるんだから姿形変えられないと、何かあったとき困るでしょ。ついでにしっかり固定したいときは強く思えば同じぐらい強く思わないと戻らないぐらいにはできるらしいし、場合によっては種族も変わるからね」


種族変わる?人間種以外にもいるのか?獣人も人だっけか、犬人族になったら種族も犬人族になるとかかな?それとも虫にでもなれってか?そしたら種族『虫』!になるんかな?


「あ、あと言い忘れていたわ。器が入れ替わって地球にいたころのあなたより脳の処理速度は格段に上がってるから」


「え?」


「そのままの意味、シングルタスクですら苦手だったあなたにはちょうどいいんじゃない?」


「あ、じゃあ私は帰るわ。見たい番組始まるし。あと、さっき言ったこと忘れんなよ」


「…」


そういうと神様? もういいや、神様は消えた。怒らせんようにしとこ。というよりいろいろ聞きたいこと聞けそうにないな。まあ、仕方がない。自分で頑張って調べるしかない。




あの後、女神に踏まれて土がついた顔を洗おうと近場にあった水場に行った。あまり高低差のない地形だが、水場の奥はそこまで高くはないがいくつかの山が見える。あっちにはいかんほうがよさそうだね。

そんで、水場それなりにキレイな水だと思う。源泉からはそこそこ距離があるのだろう。まあ、山から少し距離あるしね。で、流れが緩やかなわけだが、なんか昆布?わかめ?よくわからないがそんな見た目のものが生えてる。今までの水場では見たことない。というより川に生えてるもんなのか?いや、別世界だし可能性はある。だがそこまで深くはないので長さもない。おいしそうでもないので顔だけ洗うことにする。で、案の定その水辺で顔を洗ってたらそのわかめ?かなんかが伸びてきて水中に顔をつけたまま、出れなくなった。というより引っ張られる。切れない。


で、窒息死。




なんかね、地獄ですよ。安全な場所一切ないね。油断も隙も無い。そんな中一日歩き回って思った。


「せめて集落でも…」


そう、何もないのだ。人がいた痕跡もない。武器などが使われた痕跡もない。いるのはモンスター、熊、足早くて飛べる見た目鶏みたいな何か。あと、水中にはあのよくわからん窒息トラップと魚。多分微生物。モンスターを食べる大群の蝶々とか、いやあの蝶々はモンスターかな?あと、鳥。しかも夜は空に大量の空とぶモンスター。十分に一匹は見るレベルで大量にいる。こいつらも危ない。自分より小さいモンスターなら攫って行って空中でそのまま食べる。森がこんなに育つ理由が分かったよ。あいつらの食べたカスが森に降り注いで栄養になっているんだと思う。でも骨とかが降ってこないんだよね。多分骨まで食べているのだろう。だけど。朝襲ってこないのが謎だね。木のてっぺんとかをよく見るとたまに不自然なとこがある。あいつら木に擬態して昼間過ごしているっぽい。やばいねこの世界。

でもそんなのどうだっていい。なんかね全然会話できそうな種族がいる跡がない。やばいよ。もしかして僕ボッチ?とかそんなことを考えるようになっていた。

それから一週間ほど歩いて海に出た。波も穏やか。肉眼で見えるぐらい先には陸地が見える。若干霧があるが六十キロくらいか?もっと短いかもしれない。とにかくあっちに移ろう。こっちは最悪だ。唯一素手か木の棒、石で戦える相手なんで早くなくて力の弱い奴だけだ。デカいのなんて勝てやしない。泳ごう。こっちよりかましかもしれない。七日間ほどで十回死んだんだ。もう死ぬのは怖くない。というより痛いのが怖い。


そんで海に入る。ちょっと冷たい。生き返ると大体服を着ている。なんか布同士をひっ付け合わせた見た目の服だ。肌着なんてない。半袖短パンだ。もうね完全に奴隷。うん、どうしようもない。


服が濡れて泳ぎずらい。四十分ほどでもう限界だ少し波に任せて体を休める。海は静かだ。陸地と違って。というより、ここはあまり深いとこがない。ちょっと深くなって足がつかなとこもあれば浅くなって足がつくとこもある。本当に海なのかあやしいが平和だし、静かだ。


その後ちょくちょく休憩をはさみながら泳ぎ続けた。60時間泳ぎ続けてやっと陸地についた。若干海水が暖かくなってくれたのとあの鳥たちが出なかったのが救いだった。夜でもあの鳥は出なかったということはあいつら海を飛んでわたるモンスターではなさそうだ。 


というよりこの世界でどうやって生き抜いたらいいんだ。人類種とか滅んでんじゃね?というより存在しているのか?わからんな。あの神も言っていたけど世界の在り方が違うから、存在しない可能性だってある。孤独かもしれないんだ今の自分の姿形が。

とりあえず、いま考えるのは今上陸したこの陸地についてだ。何度も思うが情報がなさすぎる。こっちの多離陸には…なんか若干暖かい気がする。地面は見た感じ向こうの陸と違ってふかふかだ。踏み固められてない。ここ周辺だけかもしれないが。とりあえず夜になるまでに急いで隠れられる場所を探そう。

にしても一日が長い。体感だが二倍以上あるはずだ。もしかしたら三倍、それ以上化も。わからないが夜になる前にそこらへんに生えてる雑草とか、食べれそうな木の実を多少なりと確保する。時間はかなりあるから焦らずに集める。周囲への警戒はしていたが今のとこ何もなさそうだ。

何かと都合よく木の幹に自然出来たっぽい穴があった。木自体がデカいから自分が入ってもちょっと余裕がある。夜になる前にとっとと、木の実などをもって中に入る。こういう長い時間なとき前の世界、若いころはゲームや音楽、動画を見たりして時間をつぶしていた。なのにこの世界には何もない。というより、暇すぎて、独り言が再発してる。さらにやばいことに自分の失敗したこととかが暇すぎてフラッシュバックしてきていきなり『ごめんなさい』とか頭抱えて言い出す自分がいる。


「ごめんなさい」


自分でもヤバいってわかってるから余計つらい。

このままだと自分に殺されそうだ。

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