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僕たちの目覚め


 それは、とても深い夢から覚めた時の感覚に似ていた。


 独特のたゆたうような意識から剥離され、生身の五感に少しずつ接続されていくような感触にひとつまみの不和を覚える。硬い床に横たわる鈍い痛みで、意識が大きな気泡のように浮かび上がった。


 目を開けなくても分かる。ここは自分の部屋ではないどころか、自分の知らない場所である。

 そして、ぼやけた頭は自分に起こった出来事を遠い思い出のように見つけ出した。


 前の世界で自分は死んでしまったということ。


 次の世界を自分は生きなければならないということ。


 その際、前の世界からの引き継ぎとして恩恵の付与が行われるということ。


 不覚にも、その話に心躍らせてしまったということも。

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