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優鳥 聖幸  作者: 鳥山明
3/6

SNSで嫌われていることについて

 人って自分でも薄々気づいている中で「触れてほしくない部分」ってあるんだよね。


 それをズバズバ言うから嫌われるのは当たり前。


 さっきの話でクレーム電話が今ガンガンなってるらしいもん(笑)


 でもよくよく考えたらおかしくない?


 オレは前のTV局を買収して全ての提供スポンサーもオレの子会社だけで好きなタイプを正直に言っただけだよ?


 完全莫大赤字スタイルという斬新な経営方針だよ?


「あんなこと言うな」「傷ついた」「スポンサーに文句を言うぞ」


 んー…。


 じゃあチャンネル変えろよ…。


 なんでわざわざ電話をするという労力をかけてまで文句を言ってくるのかなぁ…。


 ってかスポンサーに関してはオレの子会社だし…。


 知らないで文句言うなよ…。


 んでオレが完全赤字の採用法方針だからクレーム処理のコールスタッフ従業員に関しては応募者数半端ないんだよね。


 何故なら間違った意見を言われた時に貴方の方が間違っていると言って良い会社だから。


 ほとんどの会社って間違ったことを言われても「大変申し訳ございません。」から始まるの。


 オレの会社は「その理由は?」から始まるの。


 ここでギャーギャー意味のわからないことを言ったり的外れな意見はそのまま「二度と電話しないくださいね。」のガチャギリOKな職場だから。


 あぁー!!!


 さっきの発言に対するクレーム録音音声がきた(笑)

 

 聞いてみよう。 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「お待たせ致しました、ゆとりTV株式会社です。」


 「先ほどの番組を拝見していて非常に不愉快になったんですけど。」


 「その理由とは?」


 「あの人結局巨乳が好きって言ってるだけじゃないですか?

 そこで巨乳ではない女の人たちが傷つくと思うんですけど?」


 「あくまで優鳥のタイプを話しただけなんですが?

男はみんなそうだとは言ってないですけど?」


 「でも私はその発言で相当不愉快。」


 「ファンなんですか?」


 「ファンではないです。」


 「それでは優鳥に嘘を言えば宜しいとおっしゃているのでしょうか?」


 「そうではなくオブラートに包むっていう方法もありますよね?あの人いつも巨乳が好きって断言するじゃないですか?講演会でも本の発売日の営業でもところ構わず巨乳が好きって言うじゃないですか?現場にいた私としては相当傷つきました。」


 「ファンなんですか?」


 「ファンではないです。」


 「あのー…貧乳ですか?」


 「巨乳です。」



 「話を戻しますがオブラートに包んで言ってもネット社会。気づく人は気づくんですよね?そのうちみんなに知れ渡って「まどろっこしい」って言われる事を事前にわかっているから直接的に言われたと思うのですが?」


 「それでも傷ついた人は多数いると思うので謝罪をお願いします。」


 「かしこまりました。それではチャンネルを変えればよろしいかと思います。

このTVは誰が何人見ても収益にはなりませんしわざわざ電話をかける労力をを考えますとチャンネルを変えたほうが宜しいと思うのですが?」


 「バカにしてるの?」


 「この説明を聞いてそのような返答をしている時点で「している」のではなく断定致します。」


 「…」


 「それでは失礼いたします。」


 「待ってください…


 リモコンが壊れています。」


 

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