001
「転生してしまったのう。また、狐に。」
儂は前世、九尾狐じゃ。
名前は扇。性別は、無い!残念ながら、途中からなくなったんじゃよ。うーん、三百歳までは、女じゃったぞ。
えっ?何歳まで生きていたんだって?
儂は七百九十四歳じゃ。長生きじゃろ。
じゃが、転生したのはなぜかというとな。
日本で、晴明の奴に
「奢ってあげるから、一緒にご飯食べに行こ。」
って上目遣いで言われちゃってのう。喜んでついて行ったら。(晴明は、めっちゃ美人なんじゃよ。本当に、抱きたい、もはや抱かれたいくらい。)
「扇ちゃん、ごめんね。私としては、生きてもらってた方が、ボッチの私としては、嬉しいんだけどね。残念ながら、上の指示だから。」
と言って、刀でグッシャグシャなされて、肉片一つ一つに、呪符を貼られたんじゃよ。そうでもなければ再生するからの。
しかも狂ったことに、一枚ごとに五百人ほどの魂が込められていた。狂っとるの。本当に狂っとるの。
まぁ儂が今までは大量虐殺してしまった、から仕方がないのじゃがな。
だから、私は今世はもっと、人の為とは言わなくても、いいことをしたいと思う。
…素が出た。
というわけじゃ。
じゃから、儂は今世、前世で出来なかったことをやり直したい。
そういえば、晴明は女じゃぞ。ココ大事じゃ!
「来世は、楽しんでね。無駄な殺しはダメだよ☆」
とも、言っていたな。