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天使との出会い


「かっ可愛い…」


カロンに連れられ訪問したお母様の部屋。

そこで初めて出会った妹、ロゼリアは天使と言っても過言ではないほど愛らしかった。

赤ちゃん特有ふわふわとした紅色の髪に私と同じピンクゴールドのくりんとした瞳に柔らかいほっぺ。

お母様に抱かれ少し眠そうにロゼリアは小さな小さな手で目を擦る。

キュンっと言った擬音が乱舞しそうなくらい私は(何度も言うが)可愛いロゼリアにメロメロになってしまった。

「触ってもよろしいでしょうか?お母様」

「ええ、優しく撫でてあげて?」

お母様はニッコリと微笑み、少しだけロゼリアを私の方へ寄せてくれた。

ロゼリアの方に手を寄せると小さな手がぎゅっと私の指を握る。

そして私を見つめるとにこっと満面の笑みを浮かべる。

「可愛い…可愛い過ぎる」

お母様はにこりと笑い「仲良くしてあげてね、リアナ」と声をかける。

「はい!」


ー決めた。絶対にロゼリアを悪役令嬢になんてさせない!


こんな可愛い天使は皆に愛される未来しか許されない。

決意を胸にロゼリアとの顔合わせを楽しむ私なのだった。

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