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第2章私、告白されます?

(どんな人だろう?)

結衣は放課後、少し緊張した様子で校舎裏に向かった。


するとそこには、愛美が待っていた。

結衣はそれを見て安心した様子で言った。

「なんだ。愛美ちゃんか。なんで名前書かないのさ?」


愛美は少し恥ずかしそうに言った。

「字で分かると思ったから。」


結衣は言った。

「まあ。冷静に見れば凄く愛美ちゃんっぽい手紙だった。それで?なんで手紙なんか書いてこんな所に呼び出したの?普通に教室で言ってくれれば良かったのに。」


愛美は結衣から少しだけ目をそらして言った。

「だって普段の感じじゃきっと渡せないと思ったから。」


結衣は真剣な目で言った。

「私告白されるの?」


結衣の言葉を聞いて愛美は思わず笑ってしまった。

「違うわよ。結衣は本当に変なこと言うよね。」


結衣は言った。

「何か見つめられたからつい。」


すると愛美は、鞄からお守りを取り出し結衣に手渡した。

「これはね。私が作ったお守りなの。結衣に身に付けて欲しいな。」


結衣は嬉しそうに言った。

「ありがとう」


愛美は言った。

「私ね。今だにメンバーに選ばれなかったことは悔しいよ。だけど決めたの。今回は結衣のことを目一杯応援する。そのお守りは私の気持ちだから。苦しくなったら私のことを思い出して。」


結衣は愛美の言葉に感極まり愛美を強く抱き締めた。

「愛美ちゃん。任せて。私、絶対に勝つから。優勝して、関東大会は愛美ちゃんと一緒に出るから。」


愛美は苦しそうな様子で言った。

「結衣。いつもそうだけど抱き締める力が強すぎるよ。」


結衣は慌てて抱き締める力を緩めた。

「ごめんね。」


愛美は言った。

「それにそんな約束しなくて良いよ。全力でやってくれればそれで良いから。」


愛美の言葉に結衣は驚いた様子で言った。

「珍しいね。愛美ちゃんはいつも勝負にこだわるのに。」


愛美は笑顔で言った。

「当然よ。勝負に拘りたいなら自分でやらなきゃ駄目でしょ。結衣は結衣なんだから好きなようにやってくれればそれで良いのよ。」


結衣はその才能から、勝つためチームメートに頼られ、負けたときは様々な人から非難を受けてきた。

だからこそ、自分に頼らないという愛美の言葉は新鮮であり、驚きだった。


「分かったよ。でもさ。」


そして結衣は笑って言った。

「やる以上は勝つよ。それがサッカーだから」


愛美はそんな結衣の様子を頼もしく思いつつもどこか不安を抱いたのだった。





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