第36章私。友達と恋話します。
案の上、結衣と愛美が泣きながら愛を囁き抱き合ったという話は学校中に知れ渡った。
もっとも、学校に密かに存在していた過激派組織「天然記念物日高愛美を保護する会」と、先輩の努力により2人は暖かく見守られたため何かそれで問題が生じることは無かった。
だが結衣には一つだけ気がかりな事があった。
それは愛美の好きな人である。
結衣は自分は構わないがそのせいで愛美の好きな人に勘違いされると困るため、何とかしようと思っていた。
そこで結衣はある時、愛美に言った。
「愛美ちゃん。愛美ちゃんて好きな人が居るでしょ。」
すると愛美は照れた様子で頷いた。
「誰?教えて」
結衣が愛美にそう言うと愛美は結衣の耳元でその名を告げた。
結衣はその名を聞くと驚いて言った。
「えっ?それって私の知っているあの人?」
「うん」
「本気で好きなの?結婚とかしたい感じ?ファンじゃなくて?」
「本気。時々、その人と結婚して家庭を営む様子とか想像しちゃうの」
「それは相当本気だね。ちなみにこの人って既婚者じゃなかったっけ?」
「ううん。子供は居るけど未婚だよ」
「良かったね。いや。良くは無いか。というかもう一回確認して良い?」
「うん。」
「愛美ちゃんが好きな人って○リスティアーノ・○ナウドなの?」
「恥ずかしいから名前をはっきり言わないでよ。ちなみにフォワードなのもその人の真似なんだ」
「世界一のフォワードだもんね」
「私は世界一は○オネル・○ッシだと思う。」
「いや。その論争は今は良いよ。」
結衣は照れる愛美を見て、可愛くてたまらないと思った。
そして言った。
「本当に気をつけてよ。そういう姿を他の人に見せちゃ駄目だからね。私以外だったら絶対に惚れてるから」




