第23章私。女子力極めます。
結衣と愛美が女子力について話していると玲が話しかけてきた。
「あなたたちなんだか面白そうな話してるわね。私はその道に関してはプロフェッショナルよ」
すると愛美が目を輝かせて言った。
「えっ。深山さんって、サッカーのボールキープ力高いの?」
玲はとまどって答えた。
「違うわよ。女子力よ。女子力。私が会話に入って良いか迷っているうちに、なんで話題が変わってるのよ」
愛美は言った。
「女子力からキープ力の話になったんだ。ところで、深山さんって女子力高いの?」
玲は得意げに答えた。
「当然じゃない。私は結衣と違って一軍女子なのよ」
結衣は冷たい目で言った。
「一軍女子はアニメ見るために5時に家に帰らないよね。」
玲は気にした様子もなく言った。
「結衣。それは秘密にしなさい。皆にはデートと言ってるの。というか私の気持ちではデートなの」
そして玲は更に語りだした。
「女子力は簡単よ。飲み会でサラダを盛り分ければ良いのよ」
愛美は感心した様子で言った。
「飲み会って大人だねー。私。行った事ないや。クラブの打ち上げくらいかな。深山さんはあるの?」
玲は得意げに答えた。
「ないわ。だって、私、帰宅部だし、放課後は急いで家に帰っているもの。でも多分大学とか入ったら飲み会でサラダ取り分けてモテまくるわ」
すると結衣は言った。
「玲。本当に出来るの?」
「どういう意味よ。」
結衣は吐き捨てる様に言った。
「世の中イケメンだけじゃないんだよ。差別せずにちゃんと、取り分けてあげられるの?」
玲は衝撃を受けた様子で言った。
「無理だわ。私。イケメンにしか優しくできない」
結衣は得意げに言った。
「でしょ。」
すると玲は言った。
「結衣。あなたは出来るの?」
結衣は偉そうに答えた。
「私はそもそも取り分けません。」
玲はあきれた様子で言った。
「あなたに聞いた私が馬鹿だったわ。日高さんは?」
愛美は少し考えた後に答えた。
「私も体育会系の端くれだからね。礼儀は大切にしてるよ。だから見かけで人を判断したり、態度を変えたりはしないようにしてる。」
玲はそれを聞いて言った。
「体育会系って大変ね。私絶対イケメンにひいきしちゃうわ。トマトとか三つは入れちゃう。」
愛美はそれを聞いて真剣な顔で答えた。
「私はそれでも良いかな。トマトあんまり好きじゃないからイケメンの人が食べてくれると助かるかも」
玲はそれを聞いて言った。
「じゃあ。飲み会は日高さんと結衣と私の三人で行けばいいのね。そうすれば、イケメンに三つトマトを渡す分、日高さんと結衣のトマトがなくなるだけで済んで皆、幸せだわ。」
結衣は不満げに答えた。
「私は嫌だよ。トマト好きだし。というか玲の分をなくせば良いじゃん」
玲は強気に言い返した。
「それはありえないわ。トマトは美味しいし、美容にも良いから私は絶対欲しい。なんなら3個くらいは欲しいわ」
愛美は感心した様子で言った。
「トマトがそんなに好きなんてやっぱり深山さんは大人だねー」
結衣は言った。
「違うよ。ただ、トマトに対する執着が異常なだけだよ」
玲はそれに対して得意げに答えた。
「結衣。トマトは私のような美女にこそ相応しいのよ。結衣みたいな垢抜けない二軍女子はピーマンで我慢しなさい。」
(この女。将来ミスコンとか出てこういう事言って炎上しそうだな)
結衣は、玲の将来を思い浮かべて一人笑みを浮かべたのだった。




