第22章私。女子力上げます。
昼休み。
結衣は愛美と話をしていた。
「愛美ちゃん。私に必要なのは女子力だと思う。」
愛美はそれを聞いて困惑した様子で言った。
「女子力?どうしたの。一体?」
結衣は得意げに言った。
「愛美ちゃん。女子力だよ。女子力。男は結局ちょっとあざとい位の女が好きなの。だから私も女子力をあげて先輩を落とそうと思って。」
「女子力かー。でも先輩に振られている理由ってサッカーなんでしょ。じゃあ女子力上げてもしょうがないんじゃ」
それを聞くと結衣は悲しそうな顔で言った。
「だって。サッカーはもうどうしようもないじゃん。せめて自分が努力でなんとかなることをしないと、焦りが凄い」
愛美はまずい事を言ったと思い、あせって言った。
「ごめん。そうだよね。進展ないと焦るよね。それに、先輩も女子力上げたら意外と、結衣の事好きになるかもしれないもんね」
結衣は言った。
「愛美ちゃん。私頑張るよ。ところで何か、女子力を上げる方法ないかな?」
愛美は少し考えた後に答えた。
「そうだねー。じゃあ。このキーホルダーとかどう?」
愛美はそういうとキーホルダーを取り出した。
キーホルダーは可愛い猫のキーホルダーだった。
愛美は言った。
「このキーホルダー可愛いでしょ。お気に入りなんだ。結衣も買ったら?」
すると結衣は渋い表情で言った。
「愛美ちゃん。そのキーホルダーは確かに可愛いよ。だけどそれは女子力じゃいと思う」
愛美は不思議そうに言った。
「そうかな?可愛いキーホルダーを付けてる男性って少ないと思うし、女の子らしくない?」
結衣は言った。
「女の子らしいよ。だけど女子力とは違うんだよ。」
「どういう事?」
「愛美ちゃん。女子力って言うのはね。もっとあざといんだよ。男には理解しずらい女の子らしさじゃなくて、もっと、男が分かるような女らしさなんだよ」
愛美はそれを聞いて言った。
「分かった。つまり男性が好きそうな感じの女の子っぽい事をすれば良いんだね。」
結衣はなぜか得意げに答えた。
「そうだよ」
愛美は少し考えた後、ひらめいた様に答えた。
「こういうのはどうかな?オムライスに向かって。こうやるの」
そして愛美は手でハートマークを作っていった。
「もえもえ。キュン!オムライスよ。美味しくなーれ♥️」
結衣はそれを見て冷たい目で言った。
「愛美ちゃん。なにやってるの?」
愛美は自分のやってことが恥ずかしくなったのか、少し小さい声で答えた。
「だって。男の人ってこういうのが好きなんじゃないの?」
結衣は言った。
「愛美ちゃん。それは一部の界隈の人だけだよ。それにちょっとあざとすぎるよね。愛美ちゃんならまだ良いけど、私がやったら大変だよ。先輩だっていきなりそんなものを見せられたら喜ぶというよりも…」
結衣がそこまで言った所で愛美がとめた。
「結衣。もうやめて。分かったから。私が悪かったから。忘れて」
結衣はにやけて言った。
「でもさっきの愛美ちゃんは可愛かったよ。多分大学でオタクサークルに入れば姫になれるよ。」
愛美は少し不満げに言った。
「えー。私は大学でもサッカーしたいよー。」
「愛美ちゃんが不満な所そこなんだ。」
結衣はその言葉を聞いて笑いだしたのだった。




