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第2章私。友達に相談します。

「愛美ちゃん。聞いてー。」

少女は学校の休み時間、友人に話しかけた。

少女の名前は二葉結衣。

高校1年生でサッカー部に所属している。

友人の名前は日高愛美。

同じ高校1年生でサッカー部に所属している。

小さくて、一生懸命で、可愛いためクラスメイトの一部からは強く支持されているタイプの女子である。

「何?」

愛美は適当な感じで答えた。

すると結衣はいつも通り元気一杯で言った。

「実はね。先輩に告白して振られちゃったの。」

「また?何回目だっけ。」

「分かんない。小学校5年生のときにユースで会ってからほぼ毎日、告白してるから多分1000は越えてると思う。」

「凄い執念だよね。そもそもどうやって出会ったの?」

「地元のユースの練習をしてる様子を見て一目ぼれ。それで私も同じユースの女子部に入って高校も追いかけてきたの」

「それもう、ちょっとしたストーカーじゃない?」

「そう?でも先輩は普通に私に接してくれるよ。」

愛美は、ユースってそんな簡単に入れるものだったっけと思った。

また先輩もまともじゃないなと思った。

しかし、考えると深い沼にはまりそうなので考えるのをやめた。

「そういえば何て言って断られたの?」

「今はサッカーに集中したいから付き合えないって」

「それって、良く言う断り文句だよね。大丈夫?キープされてたりするんじゃないの?」

すると、結衣は驚いた様子で言った。

「キープって。愛美ちゃんって結構大人だね。もしかして恋愛経験豊富な感じ?」

「いや。彼氏とかは居た事無い。」

「そうなんだ・・・」

「でもネットでそういう記事とかよく読んでる。」

結衣は愛美の可愛さに少し笑いそうになったがそれは愛美に失礼だと思い我慢した。

そして愛美に言った。

「大丈夫だよ。先輩ってサッカーに対して真面目すぎるせいで女の子の友達すら居ないから」

愛美はどうしてそんな事を知っているのか疑問に思ったがまずい答えが返ってくることを恐れて聞くのをやめた。

「そっか。でも意外だな。先輩って人気ありそうなのに」

「もしかして愛美ちゃんも?」

「ううん。全く」

結衣は愛美のあまりにそっけない態度に、愛美にも好きな人が居るのではないかと思った。

だが、強引に聞き出すのは良くないため、ここでは流す事にした。

「先輩はね。確かに人気はあるんだよ。でもサッカーについてストイックすぎるから、大抵の女の子はついていけなくて諦めちゃうんだ。」

「へー。先輩ってそんな真剣なんだ。」

「そうだよ。トップチームには上がれなかったけど、高校からプロ入りしようと頑張ってるからね。多分うちの高校でプロ目指してるのは先輩だけだと思う。」

「そうなんだ。でも私も目指してるよ。」

「えっ?愛美ちゃんプロ目指してたの?」

愛美は自分の失言に気付き、早口で訂正した。

「嘘。嘘。そういう冗談だから。」

結衣は愛美の態度から愛美が本気でプロを目指している事を察した。

そして自分が彼女の夢を馬鹿にしてしまったのかも知れないと思い焦った。

「いや。別に。居ると思わなかっただけで、目指してるからおかしいって訳じゃないと思う。」

愛美は結衣の言葉を聞くと恥ずかしそうにうつむきながら言った。

「良いんだよ。私下手だし。体も小さいから。プロ目指してるとか笑っちゃうよね。」

結衣は必死な声で言った。

「そんな事ないよ。確かにビックリしたけど。私は笑わないよ。愛美ちゃんが一生懸命サッカーやってるのは知ってるから。それに愛美ちゃんはいつも私の先輩のお嫁さんになるって夢を笑わないで聞いてくれるでしょ。だから私も愛美ちゃんの夢を笑わないよ」

「絶対?」

結衣は愛美の態度に不覚にもときめいた。

そして力強く言った。

「絶対笑わない」

「本当。約束だからね」

愛美は心細げに言った。

結衣は再び真剣な顔で言った。

「愛美ちゃん。私以外にそんな顔してそんな事言っちゃだめだよ。」

「どうして?」

「大抵の男の子なら恋に落ちちゃうから。」

「馬鹿。」

そして結衣と愛美は笑い合ったのだった。

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