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ギルドで目が覚めました

安心する匂いと、鼓動がします。

力強くも優しいこの手は誰だったでしょう?

夢うつつに身をゆだねて、心地好いひとときを堪能します。


『ヒロ?』


ああ、この優しい声は誰?


『ヒロ、起きたのか?』


う~ん、、、?


『お、父さん?』


『えっ?』


『お父さん、おはよう。』


『ひ、ヒロ?』


はあ、まだ眠い。

お父さんに抱かれて、安心して眠る。

この、夢見心地が堪らなく贅沢なんです。

頭をグリグリ擦りつけて甘えてみる。

あ、心臓の音が早くなったみたい。

ふふ、お父さん、照れているのかな?

もうちょっと、惰眠をむさぼらせてもらうからね。


『ヒロ?

眠っているのか?』


ん~ん、ヒロじゃなくって、、、、。


『私、チ、ヒロ、、、。』


『うん?

今、何ていった?』


『えっ?

何?

あれ、ギルマスさん???』


『ヒロ、今、何て言ったんだい?』


『えっと、うんと、、、忘れた?』


ギルマスさんの腕に抱かれて目が覚めたが、見てた夢は忘れてしまった。

幸せな気持ちだけが残っている。




※※※※※※※※※※※※※※※




ヒロを抱きながら書類仕事をこなしていると、目が覚めかかっているのか、モゾモゾしだし、お父さん、と呟き始めた。

夢を見ているらしいのだが、夢の中では記憶喪失じゃないのか?


何度か声を掛けてみたが、やっぱり、お父さんと言ってる。


チ、ヒロ、と言ったようだったので聞き返すと、目覚めたようで、もう、夢の中の事は忘れてしまったようだった。


名前、チヒロなのだろうか?

俺をお父さんと間違えてグリグリしたり、頬擦りしたりして甘えていたのだろうか?


寝惚けて甘える子供はふんわりと、乳くさい匂いを醸し出し、全力で護ってやらなきゃいけないと言う想いを助長させる。


愛しい我が子。


お前が何者でも、護ってやるからな!





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