ギルドでお仕事終わるの待ってます
『悪い、仕事終わるまで待っててくれるか?』
そう言われて、ギルマスさんの机のある部屋まで付いてきました。
ドーンッと書類が乗ってましたよ。
ソファに座って大人しく待ってたんですが、食後は半端なく眠いっす!
目がシパシパしますね。
『ん?寝てていいぞ。』
そう言ってくれました。
では、お言葉に甘えて、、、、、。
う~ん、眠れません。
何か物足りないというか、、、。
『どうした?
オシッコか?』
むう〰️!デリカシーが無いのは相変わらずですね。
これはお仕置きですね。
抱っこの刑ですよ!!
側に行って、ギルマスさんの服の裾を引っ張った。
『うん?
何だ、淋しいのか。
ほら、抱っこしてやるから来い。』
優しい声でそう言われ、いそいそと抱き付いた。
頬を心臓の辺りにくっつけたら、温もりが伝わってきて、眠たくなってきました。
ああ、何か安心出来る温もりと匂いです。
はふ、、、。
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こんな俺でも親替わりに思ってくれているのか、抱っこで眠った。
可愛いもんだな。
結婚してたら、この位の子供がいてもおかしくないんだろう。
そろそろ、ソファに寝せようかと移動したら、弛んでいた指にギュッと力が込められてしがみついてきた。
信頼され、頼られている感が増す。
もう、こいつの事を手離せなくなるんじゃないかと思ってしまう。
いっそ、うちの子にしてしまおうか。
拾ったのは昨日の事なのに、何でこんなにも惹かれるのだろうか。
無垢な幼児恐るべし、だな!
とりあえず抱っこしたまま書類仕事を進めるか。
ああ、その前に誰かを呼んで。
『お呼びですか、ギルマス。
ぎ、ギルマス、何をしてるんですか?!』
し〰️、と指を一本口にあてて静かにしてもらう。
せっかく寝たのが起きちゃうじゃないか。
『毛布を持ってきてくれ。』
小声で頼んだら、クルミン嬢の顔がひきつっていた。
俺だって似合わない事してるって分かっているんだよ!!