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対決 2

『神の託宣は絶対なのではないのか?』


なんか、腹のたつ顔付きですよ!

凄く、嫌な感じの人です!!


『そうですね。

神の託宣は我が国では絶対です。』


え、お母さん、何言ってるの?


『ならば、そなたの娘のチヒロは、俺の妃であろう。』


『あなたは国王ではありませんから、妃ではないですよ。

それに、あの託宣は無効です。』


『間もなく国王になるわい。

何故、託宣が無効なのだ?

きちんとした儀式に則っておりた託宣であろう。』


『儀式には則っていましたね。

ですが、神の託宣は下りてません。

偽物ですね。』


『何故偽物と言う?

神官も本物であるぞ?』


のらりくらりと言い逃れてますね。

大丈夫なんでしょうか?




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




『何故ならば、あなたが国宝を持ち出したからです。

あの国宝があれば、神の託宣を曲げる事は容易に出来た事でしょう。

返していただきますよ。』


『ふん、そのようなものは知らんな。

嘘だと思うのならば、身体検査でもすれば良い。

その代わり、何も出て来なかった場合は分かっておるな?』


『、、、チヒロ、こちらへいらっしゃい。』


母親が、ヒロを手招いた。

一体、何がおきるんだ?

おずおずと、側に寄り、母親と手を繋ぐヒロ。


自分の唾を飲み込む音も大きく響いてしまうような、緊張の時間だった。





『・・・・・。』


何がおきるんだ?


いや、何もおきないのか?


母娘で手を繋ぎ、チリカが術を組み立てている様子はうかがえるが、時間は無情に過ぎて行く。


やがてチリカが諦めたようにタメ息をひとつつき、ヒロを探るように見た。


『チヒロ、あなた、どうしちゃったの?』


記憶喪失だった事が影響しているのか?


首をかしげているヒロがいた。



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