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チヒロ?

『チ、ヒロ?』


女の人が私を見て、そう言いました。


、、、誰でしょう?

何か懐かしいような気がしますね。


マティアスさんにしがみついたまま、その女の人をじっと見ます。


黒色のフードを深く被ってますが、金色の髪がこぼれ出ていますね。


瞳はフードの陰になり、よく見えません。


何歳位の人でしょうか?


きれいな人だと思います。


『誰ですか?

私、ヒロですけど。』


『チヒロでしょう?

まだ、元に戻っていなかったのね。』


『何の事でしょうか?』


私は不安を感じ、マティアスさんによりいっそう、しがみついた。




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




『チ、ヒロ?』


そう呼び掛ける女性がいた。


前にヒロの深層意識に介入した時、【チヒロ】と聞こえた気がしたので、多分、彼女の名前はチヒロなのだろう。


そして、そう呼ぶ女性は、きっと、、、。


『自分は冒険者ギルドマスターのマティアスと言います。

失礼ですけど、貴女は?』


『私はチリカと申します。

娘のチヒロを探して参りました。』


『娘さんを?』


ああ、やっぱり、この女性はヒロの母親なのか。


『チヒロ、会いたかった。

随分探したのよ。』


ヒロはより一層、俺にしがみついてくる。

記憶が戻らないから、不安なのだろう。


『こんな道端ではなんですから、場所を変えましょう。』


俺の父母の家に案内する事にした。





『私はこの子の母親です。


チヒロは難を逃れるために、若返りの術を施し、緊急避難をおこなったのです。』


やっぱり、母親なのか。

そして、ヒロの名前はチヒロなのだな。


『失礼ですけど、マティアス殿とこの子との関係は?』


『私、マティアスさんの嫁なのです!!』


『えっ?

嫁ですって?!!!』


うん、そういう反応になるよな。


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