チヒロ?
『チ、ヒロ?』
女の人が私を見て、そう言いました。
、、、誰でしょう?
何か懐かしいような気がしますね。
マティアスさんにしがみついたまま、その女の人をじっと見ます。
黒色のフードを深く被ってますが、金色の髪がこぼれ出ていますね。
瞳はフードの陰になり、よく見えません。
何歳位の人でしょうか?
きれいな人だと思います。
『誰ですか?
私、ヒロですけど。』
『チヒロでしょう?
まだ、元に戻っていなかったのね。』
『何の事でしょうか?』
私は不安を感じ、マティアスさんによりいっそう、しがみついた。
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『チ、ヒロ?』
そう呼び掛ける女性がいた。
前にヒロの深層意識に介入した時、【チヒロ】と聞こえた気がしたので、多分、彼女の名前はチヒロなのだろう。
そして、そう呼ぶ女性は、きっと、、、。
『自分は冒険者ギルドマスターのマティアスと言います。
失礼ですけど、貴女は?』
『私はチリカと申します。
娘のチヒロを探して参りました。』
『娘さんを?』
ああ、やっぱり、この女性はヒロの母親なのか。
『チヒロ、会いたかった。
随分探したのよ。』
ヒロはより一層、俺にしがみついてくる。
記憶が戻らないから、不安なのだろう。
『こんな道端ではなんですから、場所を変えましょう。』
俺の父母の家に案内する事にした。
『私はこの子の母親です。
チヒロは難を逃れるために、若返りの術を施し、緊急避難をおこなったのです。』
やっぱり、母親なのか。
そして、ヒロの名前はチヒロなのだな。
『失礼ですけど、マティアス殿とこの子との関係は?』
『私、マティアスさんの嫁なのです!!』
『えっ?
嫁ですって?!!!』
うん、そういう反応になるよな。




