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マティアスさんは恥ずかしい

マティアスさんと二人でお弁当を食べた後、私は又、食堂のおばさんの所に行ってお手伝いする事にした。


髪の色が変わってしまったので、布で覆って、ちょっと誤魔化して見ました。

お料理を作る邪魔にならないようにと、髪を纏めたりもするから、一石二鳥で不自然ではないでしょう?


『おや、今日は弟は来なかったのかい?

じゃあ、今日はこの生地を型抜きしてもらおうかな。

こうやって、丸く抜いていけば、同じ大きさの丸パンになるのさ。』


うーん、スコーンみたいなパンになるんでしょうかね?

おばさんがのばしてくれた生地を、せっせと丸く抜いて天板に並べていきます。

大量ですね。


それが終わったら、揚げ物の衣を付けるお手伝いです。


『あんたが手伝ってくれたから、仕事がはかどるよ。

ギルマスが仕事の時はここに来て手伝っておくれ。

ああ、パンが焼きあがったね。

焼きたてはひと味違うよ。

ほら、味見だ。』


味見に貰ったパンは、フンワリで、サクサクで、香ばしくて、とっても美味しかったです。

マティアスさんにも食べさせてあげたいな、と思ったらおばさんがもうひとつ手渡してくれました。


『ほら、ギルマスにも持ってってあげな。』


ありがとう、おばさん!




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




『マティアスさん、焼たてのパンの味見なの!

冷めないうちに食べて!!』


ヒロがパンをひとつ持ってやってきた。

ちょうど両手がふさがっていて、すぐには食べれない。

どうしたものかな。


『ちょっと待っててくれ。

いま、両手が離せないんだ。』


『じゃ、食べさせてあげる!

あ~ん!!』


へっ?!

あ~んだと?!


『ほら、マティアスさん、お口開けて。

あ~ん!!』


うわぁ、これ、恥ずかしいぞ!

でも、可愛いヒロの為だ。


あ~ん。


、、、、、やっぱり、恥ずかしかった。

俺は今、耳まで真っ赤になっているだろう。


『マスター、入りますよ。』


うわ、誰か来やがった!!


『待て!

今はだめだ!!』


慌てて俺は開きかかったドアをおさえた。


ヒロよ、そんな不思議そうな顔で俺を見つめるのはやめてくれ、、、。

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