マティアスさんは恥ずかしい
マティアスさんと二人でお弁当を食べた後、私は又、食堂のおばさんの所に行ってお手伝いする事にした。
髪の色が変わってしまったので、布で覆って、ちょっと誤魔化して見ました。
お料理を作る邪魔にならないようにと、髪を纏めたりもするから、一石二鳥で不自然ではないでしょう?
『おや、今日は弟は来なかったのかい?
じゃあ、今日はこの生地を型抜きしてもらおうかな。
こうやって、丸く抜いていけば、同じ大きさの丸パンになるのさ。』
うーん、スコーンみたいなパンになるんでしょうかね?
おばさんがのばしてくれた生地を、せっせと丸く抜いて天板に並べていきます。
大量ですね。
それが終わったら、揚げ物の衣を付けるお手伝いです。
『あんたが手伝ってくれたから、仕事がはかどるよ。
ギルマスが仕事の時はここに来て手伝っておくれ。
ああ、パンが焼きあがったね。
焼きたてはひと味違うよ。
ほら、味見だ。』
味見に貰ったパンは、フンワリで、サクサクで、香ばしくて、とっても美味しかったです。
マティアスさんにも食べさせてあげたいな、と思ったらおばさんがもうひとつ手渡してくれました。
『ほら、ギルマスにも持ってってあげな。』
ありがとう、おばさん!
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『マティアスさん、焼たてのパンの味見なの!
冷めないうちに食べて!!』
ヒロがパンをひとつ持ってやってきた。
ちょうど両手がふさがっていて、すぐには食べれない。
どうしたものかな。
『ちょっと待っててくれ。
いま、両手が離せないんだ。』
『じゃ、食べさせてあげる!
あ~ん!!』
へっ?!
あ~んだと?!
『ほら、マティアスさん、お口開けて。
あ~ん!!』
うわぁ、これ、恥ずかしいぞ!
でも、可愛いヒロの為だ。
あ~ん。
、、、、、やっぱり、恥ずかしかった。
俺は今、耳まで真っ赤になっているだろう。
『マスター、入りますよ。』
うわ、誰か来やがった!!
『待て!
今はだめだ!!』
慌てて俺は開きかかったドアをおさえた。
ヒロよ、そんな不思議そうな顔で俺を見つめるのはやめてくれ、、、。




