マティアスさんのお母さんとお弁当作りました
行ってらっしゃい、とマティアスさんをお仕事に送り出します。
私がここに来てから、初めて離れて過ごすので、何だか変な気分ですね。
不安な顔をしていたのか、マティアスさんのお母さんが抱き締めてくれました。
『さ、ヒロちゃん、中に入りましょう。
私と美味しいお弁当を作ってマティアスに持ってって驚かしちゃいましょう。』
マティアスさんにお弁当を。
凄くワクワクする提案ですね!
『はい!
私にお料理教えて下さい。』
私の機嫌は一気に良くなりました!
マティアスさんの好き嫌いとか教えてもらっちゃいましょう!!
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ヒロを保護して数日。
離れた事のなかったヒロが家で留守番だなんて、心にぽっかりと穴が空いた気分だ。
ギルドの食堂に行けばそこで手伝いをしているような気がする。
ぼんやりとしていたのか、書類を待っていた職員が咳払いをしてきた。
心にすきま風が吹いているようだな、なんて苦笑した。
早く仕事を終えて帰ろうと、気を取り直して進める。
書類仕事は多いが、今は平和な時だと、安堵する。
魔物が多く蔓延れば、冒険者ギルドマスターとして出張らねばならなくなる。
そうすれば、数ヶ月単位でこの街から離れなければならなくなるかも知れぬのだ。
出来るだけヒロの側にいたい。
腑抜けたと謗られるかも知れないが、俺はヒロなくしては生きては行けない気がした。
『あのう、ギルマス。
お母さまがいらっしゃってるんですが。』
何?!
おふくろにはヒロを預けてある。
まさか、ヒロに何か起きたのか?!
『すぐ、行く!』
『お待ちなさい。
私ならば、もうここに来てますよ。』
『おふくろ?!
ヒロはどうした?
無事なのか?!』
『マティアスさん、お疲れ様。』
ヒロがおふくろの後ろから顔を覗かせた。
ああ、安心した。
何事かが起きた訳ではないんだな。
『マティアスさん、お弁当持ってきたの。
私がお手伝いして作ったのよ。』
可愛いヒロ手作りのお弁当!
これは味わって食べなければ!!
さあ、昼休みにしよう。




