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うちのマティアスさんは優しい人なんです

『このまま仕事に行くか。』


私を抱っこしたまま、冒険者ギルドに行くようです。

お仕事、休んでばかりもいられませんよね。


『ギルマス、出勤するの遅いです!』


女の人が怒ってます。

えっと、クルミンさんでしたでしょうか?


『ああ、悪い。

ちょっと呪術師長殿に会ってきた。』


『そうでしたか、って、その女の子、誰ですか!!

昨日と違う子ですよね?

今度こそ誘拐してきたんですか?!

抱っこなんかして、犯罪になりますよ!!』


『あん?

こいつはヒロだよ。

昨日と同じ子だ。』


『だって、全然大きさ違うじゃないですか!!

ああ、昨日の子のお姉ちゃん?』


マティアスさん(照れますね)は面倒になったのか、クルミンさんの事は放っておく事にしたようですね。


『はあ、毎日書類仕事ばっかり、よくたまるもんだ。』


お仕事のお部屋に行くと、机の上には書類が山になってますね。

うーん、何かお手伝い出来ると良いのですが。


『ヒロ、悪いけど待っててくれるか?

一時間位したら食事に行こう。』


うん、と頷いたけれど、退屈ですね。

何か出来る事はないでしょうかね?


『マティアスさん、何かお手伝い出来る事ない?』


『ありがとう。

その言葉だけで充分だ。

ヒロは優しい子だな。』


う~ん、何かやりたくて、もぞもぞしてきちゃいますね。


あっと、書類の山が崩れてきそうです!


『マティアスさん、崩れそうだからあっちに移しても良い?』


『ああ、悪い。

頼む。』


ふふふ、ちょっと役にたった気がして嬉しいですね。

もっとお手伝い出来る事があれば良いんですけどね。




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※




ざっと書類を片付けて、食事に行き、その後は小さくなった服を知人の家に届けに行く事にした。


ヒロが一度も袖を通さなかったのは残念だが、又服を買う楽しみが出来た。

可愛い子供にはいくらでも服を買い与えたいものなんだな、という親バカな気持ちが俺にもあったみたいだ。


お金はそこそこ持っている方なので、いくら買おうが心配はしてない。

可愛いヒロの為ならば、服の百枚や二百枚、屁でもない!!


『おっと、ここだ。

おーい、いるか~。』


『ほ~い、おや、珍しい人が来たね。

どうしたんだい?』


幼馴染みの女が出てきた。


『お前のとこの子供に服を持って来たんだ。

この子に用意したんだけど、小さくなってな。』


そう言って

ヒロの頭を撫でる。


『ほう、ありがとさん。

お前さんの子供?

な訳ないか。

親戚の子供?』


『まあ、そんなもんだ。』


『ほら、ジェン、挨拶しな。』


後ろから恐る恐る覗いてた子供が俺の顔を見た。


『がぁぢゃ~ん、ごわいよ〰️〰️!!』


おっと、しがみついて泣きやがった。

そうだよな、これが普通の子供の反応だったよな。


『こら、泣かないでちゃんとお礼言いな。

あー、悪いね。

その顔の傷が恐いみたいだわ。』


そうだよな、結構大きな傷がはしってて、ミミズバレが赤黒く引きつれているもんなぁ。


何でヒロは平気なんだって不思議な位だ。


『マティアスさんは優しい人なんですよ。』


ヒロが泣いている子供に話しかけた。

よその子供に泣かれたって、ヒロがなついてくれれば、俺は生きていけるぜ!!




マティアス→まてあす→待て明日


どうしても書きたかった(-""-;)

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