うちのマティアスさんは優しい人なんです
『このまま仕事に行くか。』
私を抱っこしたまま、冒険者ギルドに行くようです。
お仕事、休んでばかりもいられませんよね。
『ギルマス、出勤するの遅いです!』
女の人が怒ってます。
えっと、クルミンさんでしたでしょうか?
『ああ、悪い。
ちょっと呪術師長殿に会ってきた。』
『そうでしたか、って、その女の子、誰ですか!!
昨日と違う子ですよね?
今度こそ誘拐してきたんですか?!
抱っこなんかして、犯罪になりますよ!!』
『あん?
こいつはヒロだよ。
昨日と同じ子だ。』
『だって、全然大きさ違うじゃないですか!!
ああ、昨日の子のお姉ちゃん?』
マティアスさん(照れますね)は面倒になったのか、クルミンさんの事は放っておく事にしたようですね。
『はあ、毎日書類仕事ばっかり、よくたまるもんだ。』
お仕事のお部屋に行くと、机の上には書類が山になってますね。
うーん、何かお手伝い出来ると良いのですが。
『ヒロ、悪いけど待っててくれるか?
一時間位したら食事に行こう。』
うん、と頷いたけれど、退屈ですね。
何か出来る事はないでしょうかね?
『マティアスさん、何かお手伝い出来る事ない?』
『ありがとう。
その言葉だけで充分だ。
ヒロは優しい子だな。』
う~ん、何かやりたくて、もぞもぞしてきちゃいますね。
あっと、書類の山が崩れてきそうです!
『マティアスさん、崩れそうだからあっちに移しても良い?』
『ああ、悪い。
頼む。』
ふふふ、ちょっと役にたった気がして嬉しいですね。
もっとお手伝い出来る事があれば良いんですけどね。
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ざっと書類を片付けて、食事に行き、その後は小さくなった服を知人の家に届けに行く事にした。
ヒロが一度も袖を通さなかったのは残念だが、又服を買う楽しみが出来た。
可愛い子供にはいくらでも服を買い与えたいものなんだな、という親バカな気持ちが俺にもあったみたいだ。
お金はそこそこ持っている方なので、いくら買おうが心配はしてない。
可愛いヒロの為ならば、服の百枚や二百枚、屁でもない!!
『おっと、ここだ。
おーい、いるか~。』
『ほ~い、おや、珍しい人が来たね。
どうしたんだい?』
幼馴染みの女が出てきた。
『お前のとこの子供に服を持って来たんだ。
この子に用意したんだけど、小さくなってな。』
そう言って
ヒロの頭を撫でる。
『ほう、ありがとさん。
お前さんの子供?
な訳ないか。
親戚の子供?』
『まあ、そんなもんだ。』
『ほら、ジェン、挨拶しな。』
後ろから恐る恐る覗いてた子供が俺の顔を見た。
『がぁぢゃ~ん、ごわいよ〰️〰️!!』
おっと、しがみついて泣きやがった。
そうだよな、これが普通の子供の反応だったよな。
『こら、泣かないでちゃんとお礼言いな。
あー、悪いね。
その顔の傷が恐いみたいだわ。』
そうだよな、結構大きな傷がはしってて、ミミズバレが赤黒く引きつれているもんなぁ。
何でヒロは平気なんだって不思議な位だ。
『マティアスさんは優しい人なんですよ。』
ヒロが泣いている子供に話しかけた。
よその子供に泣かれたって、ヒロがなついてくれれば、俺は生きていけるぜ!!
マティアス→まてあす→待て明日
どうしても書きたかった(-""-;)




