呪術師(見習い)の言う事には1
『ヒロ、呪術師の舘に着いたぞ。』
私たちの目的地はこの、呪術師の舘だったようです。
ちょっと遠かったですね。
昨日の抱っこ移動が懐かしいです。
帰りも歩けるか心配しちゃいますね。
やっぱり、抱っこ、、、ううん、我慢して歩きます!!
『疲れたか?』
『だ、大丈夫です!』
女にはやせ我慢も必要なんですよ!!
ギルマスさんがドアノッカーを鳴らすと、ドアが開いて若い男の人が出てきました。
『呪術師に至急見てもらいたいんだが。』
『ああ、冒険者ギルドのマスター。
生憎、師匠は出掛けているんですが。
他の者も出払っていて、留守番の僕一人なんですよ。』
『お前は確か、見習いだったか?
他の者はいつ戻る?』
『そろそろ戻る頃だと思いますけどね。
入ってお待ちになりますか?』
『そうだな、待たせてもらおうか。』
ギルマスさんも忙しいだろうに、私の為に貴重な時間を使わせてしまってますね。
すごく、心苦しいです。
『今日はどの様なご用でいらしたんですか?
そちらのお子さんに関係があります?』
『ああ、呪い系の阻害にかかっているか鑑定してもらいたくてな。』
『鑑定だけでしたら器械で視るだけなので、僕がしましょうか?
どうせ他の者が帰っても、鑑定はアシスタントの僕がするんですし。
先に済ませてしまいませんか?』
『お前が?
大丈夫なのか?』
『僕のアシスタントとしての腕は確かだと思いますよ?』
『・・・・・では、鑑定だけやってもらうか。』
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呪術師の舘には老婆の師長を筆頭に、常時10名程が在籍していたと記憶している。
目の前のこの若僧は、師長殿の孫だった筈だ。
アシスタントとして仕事を覚えさせ、もうそろそろ一人立ちさせる予定だと聞いている。
鑑定だけならば、何の問題も無くこなせる実力はある筈だな。
それにしても若く、見目も良い男だ。
うちのヒロの隣には並んで欲しくはないな。
ああ!
いくら鑑定器に繋げる為とは言え、手を握りやがった!
うちのヒロは誰にもやらんぞ!!




