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ゲームとリアルと君と僕  作者: かごみんみんぜみ
1/3

謎の少女

現在の日本では様々な科学が発展し、電子機器、医療器具、その他にも様々なところで色々な分野が今も尚発展し続けている。

ーゲーム内ー

「3時方向3体モンスターがリスポんします! 」

ナビゲーションピクシーによる、出現ポイントの報告。

「了解!〈スキル〉フレイムエンチャント!!」

言葉とともに、ダガーに炎がまとう。

「うおぉぉぉぉぉ!!」

斬撃音とともにモンスターが倒された。

「経験値235を得ました!」

そして、再びナビゲーションピクシーによる情報が伝えられる。

「ふぁぁあ。これで今日のノルマは達成したな。」

野原に大の字になって倒れる。

ゲーム内にも天候機能があり、ゲーム内での空は現実の天候と同じと言われている。

「今夜の夜空は綺麗だな。」


ー現実世界ー

「よし。飯作るか。」

現在の時刻16時50分。

妹も、姉もまだ家には帰ってきてなかった。

「今日は何にしようかな〜♪」

1階に降り、キッチンの冷蔵庫の中を除くと食品が何も無かった。

「やべっ!買い物すんの忘れてた!」

財布とキーケースを持ち、玄関のドアを開けた。

すると眼の前に立っていたのは、2こ上の姉さんだった。

かけるどこ行くの?」

大学でトップの成績であるうちの姉は、世間では完璧なお姉さんだが……

「買い物?じゃあうちも行く!」

やたらと弟の事が好きなのである。

「えー。いいよ。すぐに帰ってくるし。」

「えーやだやだ!うちもいく!」

と、駄々をこねる姉。そんな姉を見兼ねた翔は、

「あーもぅ!わかったよ!連れてくから駄々こねるな!!」

バイクのヘルメットを渡し、家の鍵を締めバイクに乗り、スーパーへと向かった。

自宅から約20分くらいにあるマメマートというスーパー。近隣の人達はいつもここに買い物にくるので大体の顔は知っている。

「あら、翔くん。それにお姉さんも。こんばんわ。」

挨拶をしてきたのは、うちの近くに住んでいる盛山さんだった。

「盛山さんこんばんわ!今日のご飯は何にするんですか?」

いつも買い物するのは翔と姉であるあかねくらいしかいないので、世間話にも花が咲く。

「今晩はカツカレーにしようかと思ってた所よ!」

「そうなんですか!うちは肉じゃがにしようかと思いまして!」

「あら、今日は翔君特製肉じゃがなのね!」

ついつい話が盛り上がってしまう。

基本的に姉も話をするのだが、本当は早く家に帰りたいという気持ちでいっぱいなのであろうか。

笑顔がだんだんと、苦笑いにと変わっている。

「あ、盛山さん!妹が腹空かせて待ってるんで、また今度!!」

「そうよね!呼び止めてしまってごめんなさいね!!」

そう言って、その場を去った俺達であった。

すると姉が耳元で

「翔ナイスっ!!」

と一言。

実際。盛山さんとの話は、マメマートに着いてから、20分くらい経っていた。

いつもついつい話が盛り上がってしまい、すごく長く立ち話をしてしまう。

「姉さんごめんね。早く買って帰ろうか。」

そして、ぱぱっと買い物を済ま、再びバイクに乗る二人。

「あ!ごめん姉さん!一つ買うもの忘れてた!もう少し待ってて!すぐに行ってくるから!」

と言い、バイクに姉を残し店内に向かって走って行ってしまった。

「えっと……たしかここに……。」

商品棚を曲がると一人の少女がじーっと何かを見つめている。

「どうしたの?」

と翔が声をかけると、少女は商品棚の上の方にある商品を指差した。

「これが取りたかったの?」

翔は上にある商品をとり、少女に渡した。

すると少女は

「ありがとう。」

と言って、レジの方へと向かっていった。

しかし、翔はその子をみてこの地区の子供じゃないことがすぐに分かった。

「あの子誰だったんだろ。」

そんな疑問とは裏腹に時間は着々と迫っていた。

「やばっ!ゲームのイベントの時間まで少ししかない!!」

翔は急いでレジに行き、お会計を済ませバイクのところまで全力で走った。

「姉さんごめん!待たせた!!」

バイクのところに居た姉は、自販機のホットココアを飲みながら待っていた。

「もー遅いよ翔!早く帰ろ!お腹ペコペコだよぉー。」

「悪い悪い。すぐに帰ろっか。」

翔はバイクに乗り、マメマートをあとにした。

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