第十三章 祭壇での試練
祭壇、らしき粗末な石の台座。本当にここまでは何の問題はなかった。このままいけるのだろうか。お互いに目配せして覚悟を決めると、俺のブラッドスターをアイシャに渡す。この時点では、何も問題はない。それを祭壇に置く、すると、
ものすごい光が辺りに生じる。アイシャは翼を広げている。あの、ボロボロの機械の翼を。彼女の全身に、そして俺にもその光が降り注ぎ、アイシャの姿が、少しだけ大人になった? いや、それもあるが、彼女にアーティファクト反応と、強い魔力の反応を感じる。翼にも美しい虹色の羽根が広がる! 成功だ!! そう思いブラッドスターを首にかけ、帰ろうかとすると、嫌な気がした。
機械。
目の前にいたのは、大きな機械の巨人、しかも床は光のベールでおおわれていて、同じ素材の壁まで見えた。あの遺跡のように、俺らは急に異世界だか、謎の空間に飛ばされたのだ。巨人はエドガーが持っているよりも巨大な斧を持って、ゆっくりと向かって来る。戦わなければならない。勝てる、のか? キカイに、一人で、
「アポロ! 私は完全体になれたから、だから私も戦いに参加できる。大したことはできないかもしれないけれど、貴方の魔力増幅や回復はできるから!!」
「ありがとう! アイシャ!」
魔力増幅は、ありがたいが、ヒールの出番はなさそうだ。あの巨大な斧と体躯、やられたら一撃で、死、だ。
そう、思う間に、巨大な斧がこちらに飛んできた。まずい。鷹の力でなんとか避けることが出来たが、遠距離攻撃もできるのはまずいな。
斧は今度はアイシャに向けて投げつけられた、しかし彼女は、多分俺よりも早く飛行でそれをさけると俺に近寄り、
「何か、魔法をお願い!」といいながら俺に魔力を注入してくれる。すごい。身体が熱を持ったかのような熱さと力。俺は右手の拳を突き出し、太陽の紋章で、鉄巨人に炎の波動砲をおみまいしてやった。
そして、巨人の腹には、大穴が開いていた。やったか?
そう思っていると、巨人は何事もなかったかのようにすさまじい速さで突進してきて、俺はその大きな手に捕まりそうになったところを、アイシャに引っ張られ、助けられる。しかし、代わりにアイシャが捕まってしまう。
「アイシャ!」




