学校
ここはファンタジアにあるファンタジアの中で一番大きい学校、聖セント学院。
その1年4組に今俺はいた。
「うん、みんな今から転校生を紹介するよ・・・あとは君がやってくれ」
「え?はい」
なんてやる気のなさが分かる紹介の仕方だ。
俺は、アルゴの過去の話を聞いてアルゴが抱えてる問題は分かった。でも、ギルドにいるときのアルゴの様子だけじゃ、解決させるのは難しそうだったからアルゴと同じ学校に通うことにした。年齢はこの容姿ならごまかせる。
「えーと、俺の名前はソラ。一応冒険者で、そこのギルドでや・・・」
自己紹介をするために教室にいる人たちを見てたら、アルゴを発見した。
まさか同じ学年で同じクラスになるとは思ってなかったからびっくりした。
「そこにあるギルドで雇ってもらってます。えーと、何か質問は?」
一応質問を聞いてみたら、ほとんど全員が手を挙げた。
「えーと、じゃあアヤカ」
・・・先生が勝手に指名しちゃったよ。
「はい、彼女はいないんですか?」
「いません」
「次、ジン」
おい、勝手に話を進めるなよ。
「はい、本当に男なんですか?」
「は?俺は男以外の何者でもないぞ・・・ないです」
「ほんとかよ。お前女みたいな姿してるし、声も若干高めだし」
「おい、ジンとかいったな。焼かれるのと切られるのどっちがいい?」
「わ、わりぃ、俺が悪かったって。あと、無理して敬語を使わなくてもいいからな」
「・・・そうか」
アルゴの過去の話を聞いてたら、アルゴは実は敬語を使うような人じゃないらしい。
ただ、敬語を使って自分にストップをかけないといい過ぎてしまうそうだ。
「じゃあ最後、ロシア」
ん?もう、このクラスに慣れる気がしないな。
「よし!」
・・・女かよ。しかも、すげぇイマドキガールだな。
「ソラ、ずばり聞くよ。さっきアルゴを見つけたとき自己紹介が途切れたよね」
「ああ」
「アルゴとあんたって何か特別な関係?」
「いや、ちが」
「違います!」
「え?あ、そう・・・ごめん、まさかそんなに怒るとは思わなくて」
そういったロシアはおとなしく席に着いた。
とゆうかさ
「アルゴ、別にそんなに怒らなくても」
「ソラ君は黙ってて」
「お、おう・・・ごめん」
うわ、めちゃくちゃ怒ってるよ。みんなが見てる中で敬語を使うのやめちゃったよ。
「おい、あのアルゴが敬語を使ってないぜ」
「ああ」
ほら、みんなびっくりしてるじゃんか。
「まさか、そこまで遠慮がない関係だったなんて」
「俺らが考えてたよりもすすんでたんだな」
・・・別の方向に誤解してるぞ。
「よし、じゃぁ最後は俺からだ」
なんか先生から質問が来たぞ。みんな静かになったし、この人そんなにすごいのかな?
「お前、魔法使えんの?」
「へ?」
「いやさ、ジンと話してる最中に焼くとかいってたし・・・もしかしたら魔法が使えるのかなぁとな」
「え、ええ・・・一応」
「お前一応が多いよな」
「そ、そうですか」
みんなが騒いでいた。魔法が使えるのがそんなに珍しいかね?それにアルゴのほうが珍しい力が有ると思うんだが?・・・アルゴがめちゃくちゃにらんでる。
本当にこのクラスでうまくやっていけるのかなぁ。