第1話 新たな戦場は女子士官学校!?
「ここが、フィフェルト公国女子士官学校か。」
1週間後の今日、バッベルはフィフェルト公国女子士官学校の正門の前に立っていた。
守衛に少将から受け取った証明書を見せると守衛の女性兵士は敬礼して通してくれた。
士官学校の職員室は1階のすぐそこにあった。
「失礼します。本日付でこちらで教官としてお世話になるアリーシス・バッベルです。よろしくお願いします。」
「こちらこそ、よろしくね。私は、校長のミリシス・アイリスよ。」
「よろしくお願いします。」
「私は教頭のライミス・ミルティです。バッベル教官の働きには期待していますよ。」
「精一杯頑張ります。」
「では、バッベル教官。あなたの担当科目は軍事教練です。頑張ってください。それと、ミリウス先生。バッベル君に学校の中を案内してあげてください。」
「はい、わかりました校長。」
「よろしくねバッベル君。私も君と同じ軍事教練担当だから、分からないことがあったら聞いてね。」
「はい、わかりました。えっと・・・・・」
「ミリウスって呼んでね。」
「わかりましたミリウス先生。」
「それじゃあ、案内するわね。」
ミリウス先生に連れられ、学校のいろんなところを見て回った。
「ここが、教練場。ここで、戦闘訓練を行うんだよ。」
「あまり使われてないように見えるのだが・・・・」
「うん・・・それは、いろいろとね。とにかく、次、次に行きましょう。」
「どうだった?学校は。」
「とてもきれいだな。私が在籍していた士官学校とは大違いだ。」
「そう言ってくれるとうれしいよ。明日から、いよいよ、1学期だよ。お互い頑張ろう。」
「はい!!」
「じゃあ、職員室に戻ろっか。」
職員室に戻ると校長が待っていた。
「お2人に言い忘れていましたが、明日の新学期からバッベル君には3年F組の担任をしてもらいます。ミリウス先生には副担任を務めてもらいます。」
「いきなり、担任ですか。不安ですが頑張らせていただきます。」
「その調子で頑張ってね。じゃあ、お疲れ様。バッベル君は、教官室を改良しておいたからそこで寝泊まりしてね。」
「わざわざ、ありがとうございます。」
フィフェルト公国女子士官学校は全寮制の学校で、教職員も寮で寝泊まりする。
バッベルも例外ではなく学校で寝泊まりするわけだが彼を1人女子だけの寮に入れるわけにはいかなかったので教官室をリフォームして寝泊まりできるようにした。
バッベルは、部屋に戻り、校長から渡された生徒のファイルを見ていた。
「今は、寝て明日に疲れを残さないようにしないとな。」
バッベルは、ベッドの中に入った。